標準タイプの替え先ゴム
★16mm・19mmなどサイズ豊富
- 今と同じ形で選びたい
- まず手頃に試したい
- 滑り止め・衝撃吸収などの機能は控えめ
- サイズを測ってから選ぶ必要がある
まずは今ついているものと同じ標準タイプを、パイプ径に合わせて。迷ったらここから。価格が手頃で試しやすいのも利点です。
久しぶりに実家へ帰ったとき、玄関に立てかけてある親の杖の先っぽを見てみてください。ゴムの底がツルッと平らになっていたり、横に細かいひびが入っていたりしたら、それは交換のサインかもしれません。杖の先ゴム(杖ゴム)は、いわば杖のタイヤ。すり減ったまま使い続けると、雨の日のタイルや濡れた床でツルッと滑り、転倒につながるおそれがあります。しかも交換は、正しいサイズさえ分かれば工具なしで数分。この記事では、交換時期の見分け方・サイズの測り方・自分でできる交換手順を、はじめての方にも分かるようにまとめました。
先に結論
杖先ゴムの交換時期は、おおむね半年〜1年に一度が一つの目安とされています。ただしこれは平均的な目安で、実際は使用頻度による差がとても大きいのが実情です。毎日長い距離を歩く方は数か月ですり減ることもあれば、外出が少なく室内中心の方は1年半〜数年もつこともあります。あるメーカーの案内では「おおむね1年半程度が目安で、使用頻度が低い方は3年以上使うこともある」とも紹介されています。
そのため、カレンダーの期間だけで決めず、実際のすり減り具合で判断するのが確実です。自動車のタイヤと同じで、溝が減っていないか定期的に見てあげてください。帰省のたびにチェックする、と決めておくと忘れにくくなります。
放置するとなぜ危ないのか。先ゴムの底には滑り止めの溝が刻まれていますが、これがすり減って平らになると、雨や雪で濡れた路面・お店のタイル床などで滑りやすくなります。さらにゴムが劣化して亀裂が入ると、杖を突いたときにぐらついたり、最悪スポッと抜けたりして、転倒やケガの原因になります。劣化のサインが出たら、早めに交換しておくのが安心です。
次のようなサインが一つでも見られたら、交換を検討しましょう。杖を逆さに持って、底面と側面をぐるっと見てあげてください。
判断に迷うときは、新品の先ゴムと見比べると差が分かりやすいです。少しでも不安があれば、安価な部品なので早めに替えてしまうのが安全です。
先ゴム選びで最も大事なのがサイズ(杖のパイプの太さ)です。ここさえ合っていれば、もともと付いていた純正でなくても、他社製の対応品を使えることがほとんどです。
測り方はかんたんで、ものさし(定規)で測れます。ノギスは必要ありません。
一本杖(T字杖)では16mm・19mmが多く使われていますが、メーカーや機種によって14mm・18mmなど他のサイズもあります。多点杖(3点・4点)やノルディックポール、松葉づえなどは、それぞれ専用の形状になっているため、同じ杖の対応品を選ぶ必要があります。まずは今ついているゴムか、杖のパイプ径を正確に測るところから始めましょう。
サイズが合わないものを無理につけると、ゴムは伸縮するのでいったんは入ってしまいますが、歩行中にひび割れたり裂けたりしやすくなり危険です。数ミリの違いでも安全性が変わるので、直径はきちんと測ってください。
交換は特別な工具は不要です。落ち着いて次の手順で進めれば、はじめての方でも数分でできます。
親御さんが自分で交換するのが難しい場合は、帰省のときに替えてあげたり、購入したお店・福祉用具店で交換をお願いするのも一つの方法です。
先ゴムには、標準タイプのほかに使う場所や目的に合わせたものがあります。生活シーンに合わせて選ぶと、より安心して歩けます。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 標準 | 一般的な形状。サイズ展開が豊富 | まずは今と同じタイプで替えたい人 |
| 滑り止め・耐摩耗 | ガラス繊維配合などで濡れ・雪道のグリップを高めたとされる | 雨の日や屋外の外出が多い人 |
| 衝撃吸収 | クッション構造で手や関節の負担をやわらげるとされる | 長く歩く人・関節に不安がある人 |
| 多点(3点・4点) | 接地面が広く杖が自立しやすい | ふらつきが気になり安定がほしい人 |
| 氷雪用・スパイク | 爪が出て凍結路・雪に刺さり滑りにくくするとされる | 雪国・凍結路を歩く人 |
※効果の感じ方には個人差があります。どのタイプが合うかは、住環境や体の状態によって変わるため、ケアマネジャーや福祉用具の専門スタッフに相談すると選びやすくなります。
まずは今と同じタイプ+正しいサイズが基本。生活シーンに応じて、滑り止めや多点タイプを検討しましょう。
★16mm・19mmなどサイズ豊富
まずは今ついているものと同じ標準タイプを、パイプ径に合わせて。迷ったらここから。価格が手頃で試しやすいのも利点です。
★濡れ・雪道のグリップ重視
底面にガラス繊維を配合するなどして、濡れた路面や雪道での滑りにくさを高めたとされるタイプ。屋外歩行の安心感につながります。
★接地面が広く自立しやすい
一本杖の先端を接地面積の広い3点・4点に替えて、杖を自立しやすくするタイプ。専用形状のため、対応する杖かを必ず確認してから選びましょう。
どれが合うかは、住んでいる地域の気候(雪・凍結の有無)や、外出の頻度・体の状態によって変わります。迷うときは、担当のケアマネジャーや福祉用具の専門スタッフ、かかりつけの理学療法士などに相談すると、その方の歩き方に合ったものを選びやすくなります。
「先ゴムの交換は介護保険でまかなえるの?」という疑問について、整理しておきます。
まず前提として、介護保険で福祉用具として貸与(レンタル)の対象になる歩行補助つえは、松葉づえ・カナディアンクラッチ・ロフストランドクラッチ・多点杖などです。一般的なT字杖(一本杖)は介護保険の対象外で、実費で購入するのが基本になります(比較的安価なため、とされています)。
そのうえで、先ゴムそのもの(消耗品)を単体で介護保険で購入する、という仕組みは基本的にありません。ただし対応は状況によって分かれます。
制度の細かい適用は、要介護度やお住まいの自治体、契約している事業者によって異なります。判断に迷うときは、担当のケアマネジャーや地域包括支援センター、お住まいの市区町村の窓口に確認するのが確実です。
おおむね半年〜1年に一度が一つの目安とされていますが、使用頻度で大きく変わります。毎日よく歩く方は数か月、外出が少ない方は1年半〜数年もつこともあります。期間よりも、底の溝がすり減って平らになっていないか、ひび割れがないかを実際に見て判断するのが確実です。
ものさし(定規)で測れます。今ついている先ゴムを外して、ゴム内側の穴の直径(内径)のいちばん太い部分を測ってください。先ゴムを失くしている場合は、杖の先端(パイプ)の外径を測ります。一本杖は16mm・19mmが多いですが、14mm・18mmなどもあります。
直径(サイズ)が合えば、他社製の対応品を使えることがほとんどです。ただし多点杖や特殊な杖は専用形状のため、同じ杖の対応品を選んでください。不安なときは、杖の型番をメーカーやお店に伝えて確認すると確実です。
外すときはお湯で温めると柔らかくなり抜けやすくなります。座って足に先ゴムを挟み、杖を引き抜く方法も効果的です。入れるときは先ゴムを地面に置いて杖を押し込み、内側をぬるま湯で濡らすか食器用洗剤を少量ぬると入りやすくなります。最後にぐらつきがないか必ず確認しましょう。
先ゴム単体を介護保険で購入する仕組みは基本的にありません。介護保険でレンタルしている杖(多点杖など)なら、先ゴムの交換は福祉用具貸与のメンテナンスとして担当の相談員が対応することが一般的です。自分で買った一本杖の場合は実費での買い替えになります。詳しくはケアマネジャーや自治体窓口にご確認ください。