尿もれパンツ(布製の吸水パンツ)の選び方|吸水量の表示・形・サイズ・枚数
おむつを嫌がる方に、見た目が普通の下着に近いものから始める
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たとえば、帰省したら物干しに親の下着がいつもより多く並んでいた。紙おむつの話を出したら「まだそんなものは要らない」と返された。この記事は、そんなときに、見た目が普通の下着に近い布製の尿もれパンツ(吸水パンツ・失禁パンツとも呼ばれます)を実家に送るかどうかを決めるためのものです。吸水量の表示の読み方、男性用・女性用の形、サイズ、何枚そろえるかと洗い方を順に見て、候補を1つに絞るところまでを扱います。書いているのは主にメーカーの公式ページ・公式ショップ、販売店の商品ページと、国民生活センター・消費者庁・厚生労働省の資料で確かめた内容で、編集部が商品を使って比べた記事ではありません。親がいまどの段階にいるかの見分け方と、嫌がられたときの切り出し方は、「親の排泄ケア、何から始める?」にまとめてあります。
先に結論
布製の尿もれパンツが受け止められるのは、メーカー自身の想定でも「少量のもれが何回か」の範囲です。ワコールの例では1回の軽いもれを約5mlとして、合計35〜45mlと表示しています。日中に自分でトイレへ行けて、自分ではき替えられる方なら候補になります。
選ぶ順番は吸水量の表示 → 形(男性用・女性用) → サイズ → 枚数です。吸水量の数字はメーカーによって数え方が違うので、違う会社の商品を数字だけで並べて比べないでください。
1回の量が表示を超える、夜に替えられない、自分で替えられない場合は、パッドを足すか紙製に移ります。布製の尿もれパンツは介護保険の福祉用具の種目に入っていないので、介護保険の上では自費です。買うときは、国民生活センターの助言どおりまず少ない枚数で試してから買い足します。 → パッド・紙製に替える目安と費用へ
布製の尿もれパンツが合う方・まだ早い方・もう足りない方
布製の尿もれパンツは、股の部分に吸水する層を備えた、洗って繰り返し使う下着です。見た目は普通のトランクスやショーツに近く、予洗いで汚れを流してから取扱い表示どおりに洗えば本人が自分で洗濯できますし、家族も「おむつ」という言葉を出さずに渡せます。紙のパンツ型おむつ(使い捨て)との違いは、この見た目と、使い終えたら捨てるのではなく洗う点です。
ただし、受け止められる量には限りがあります。向くかどうかは、もれの量と、替えられない時間の長さで決まります。
下着に少しもれて、替える日がときどきあるくらいなら合う
合う目安は、メーカーが想定する「少量のもれが何回か」という範囲に収まっているかどうかです(表示の数字の読み方は次の章)。咳や立ち上がった拍子に少しもれる、1日に一度は下着を替える日がある、という様子で、日中は自分でトイレに行けてはき替えもできる。この条件がそろう方なら、布製の尿もれパンツが候補になります。
親がいまどの段階にいるか見分けがつかないときは、「親の排泄ケア、何から始める?」の段階を見分ける3つの質問を先に見てください。紙おむつを断られたあとの話の進め方も、同じ記事の親が嫌がったときの進め方にあります。
しみが小さく一部だけなら、まだパッドで足りることも
下着にできるしみが小さく、股の一部だけで済んでいるなら、今はいている下着に軽失禁パッドを貼る方法もあります。下着を買い替えずに済むので、本人の抵抗はこちらのほうが小さいこともあります。パッドとパンツのどちらから始めるかは、吸水量の章の最後で比べています。
量が表示を超える、夜に替えられない、自分で替えられないときは足りない
1回のもれで股の外まで濡れる、ズボンやスカートまでしみる、という状態なら、布製の表示量を超えている可能性があります。夜に何度もトイレに起きる、朝まで替えられない、汚れたことに本人が気づかない、という場合も、替えるまでの間に表示の合計量を超えやすくなります。こうしたときは、パッドを足すか紙製に移ります(7章)。トイレまで間に合わないことが増えているなら、道具を替えるより先に、寝室にポータブルトイレを置く方法もあります(ポータブルトイレの選び方)。
吸水量の表示の読み方
尿もれパンツの商品ページには「吸水量30ml」「最大吸収量45ml」のような数字が出てきます。この数字は、読み方を知らないと実際より多く受けられるように見えます。
「最大◯ml」は1回分とは限らない(ワコールは合計量で表示)
ワコールの表示では、最大吸収量35mlは「1回約5ml×7回相当」、45mlは「1回約5ml×9回相当」という意味です。1回に35mlや45mlを受け止められる、という意味ではありません。メーカーも、1回の量には個人差があると注記しています。
こうした数え方はワコールに限りません。2016年の国民生活センターの調査では、調べた失禁パンツの多くが、想定する吸収量を「少量を複数回」や「少ない回数の合計量」として示していました。1回にまとまった量が出る方には、表示の数字がそのまま当てはまらないと考えてください。
メーカーが違う商品の数字は比べにくい
同じ調査では、表示した吸収量をどう確かめたかも銘柄ごとにばらばらでした。生地だけで試験した銘柄もあれば、人がはいて確かめるモニター試験をした銘柄もあります。そのため、A社の30mlとB社の45mlを見て「B社のほうが1.5倍受けられる」とは言えません。数字で比べるなら、同じメーカーの商品どうしにしてください。
「少量用」「中量用」「多い日用」といった呼び方も、メーカーや商品ごとの呼び名で、共通の物差しではありません。ネット上には「軽失禁は何ccまで」のような区分を載せた記事がありますが、記事ごとに数字が違い、業界で共通の定義として確かめられるものは見つかりませんでした。見るのは、その商品自体に書かれている吸水量と、その数字が何回分を想定しているかの2点です。
表示どおりに受けられるとは限らない
国民生活センターは2016年5月19日、「少量の失禁尿を吸収する」とうたった下着について注意を呼びかけました。全国の消費生活センターなどに寄せられた失禁パンツの相談は、2011年度から2016年3月末までで156件。12銘柄を調べたところ、表示の吸収量より少ない量でしみ出すものがあり、洗濯を繰り返すとさらに少ない量でしみ出すものが多く見られました。失禁パンツを単独で使ったことがある人の約2割が、外に着ている服までしみ出した経験があると答えています。
2026年4月27日と28日には、消費者庁が尿失禁対策用の下着を販売する事業者2社に、景品表示法の優良誤認にあたるとして措置命令を出しています。これはこの記事で取り上げる商品とは別の事例です。
こうした事例があるので、表示の数字は上限の目安と考え、余裕を持たせて使います。外出が長い日や、すぐに替えられない日は、替えを1枚持つか、パッドを足して使います。
軽失禁パッドとの違い/紙製の「◯回分」は別の数え方
軽失禁パッドは、今はいている下着に貼って使う使い捨ての吸水パッドです。布製の尿もれパンツは下着そのものに吸水層があり、洗って繰り返し使います。今の下着を替えたくない、しみが小さいうちは貼るだけで済ませたい、という方にはパッドのほうが始めやすく、貼って捨てる手間を嫌がる、下着ごと替えたいという方には布製が向きます。パッドの選び方と段階ごとの道具は、「親の排泄ケア、何から始める?」の段階別・最初に揃える物リストにあります。
紙のパンツ型おむつや夜用パッドの「◯回分」は、ユニ・チャーム・大王製紙・花王などが1回の排尿量を150mlとして(測り方は各社独自)数えた紙製品の表示で、布製のml表示とは数え方が別です。紙製の表示の読み方はおむつが漏れるときの記事で扱っています。
男性用・女性用の形と、「普段の下着」に見えるか
布製を選ぶ理由は、本人が普段の下着としてはいてくれることにあります。吸水量が足りていても、形がいつもの下着と違うと、引き出しにしまわれたままになりがちです。まず親が今はいている下着の形を確かめてから選びます。
男性用:トランクス・ボクサー、前あきの有無
普段トランクスをはいているならトランクス型、ブリーフやボクサーならボクサー型、と今の形に合わせると違和感が少なくて済みます。小用のたびに下着を下ろしたくない人には、前あきのある型が合います。この記事で取り上げたワコールのDKL702は、前あき(ボタンなし)のトランクス型です。ボクサー型で探すなら、比較表に入れたグンゼ メディキュアのNP2080がありますが、こちらは本体に吸水機能がなく、パッドを付けて使う型です(下の「パッド内蔵型とパッドを付けて使う型の違い」を参照)。
女性用:はきこみの深いショーツ、色
女性用はショーツ型が中心です。母がおなかまで覆う深めのショーツに慣れているなら、はきこみの深さを商品名や商品説明で確かめます。ワコールのDSL550とアツギの80784ASは、どちらも「はきこみ深め」をうたっています。
色は、物干しに並んだときに目立たない色や、本人がいつも選んでいる色にすると、普段の下着との違いが目立ちません。色の展開は商品ごとに違うので、注文する前に商品ページで確認してください。
パッド内蔵型とパッドを付けて使う型の違い
尿もれパンツには大きく2つの型があります。1つはパッド内蔵型で、股の部分に吸水層が最初から入っています。DKL702とDSL550はこちらです。ワコールは、どちらも股の部分に市販の吸水パッドを付けて使えると書いていて、量が多い日だけパッドを足すことができます。
もう1つは、吸水パッドを付けることを前提にした型です。グンゼのNP2080とアツギの80784ASがこれにあたり、本体に吸水機能はなく、別売りのパッドを固定するための下着です。どれだけ受けられるかはパッド側の表示で決まり、グンゼはNP2080に200cc程度から500cc程度までのパッドを付けられるとしています。汚れがパッドの中で収まっていればパッドだけの交換で済み、量に合わせてパッドを選び直せる一方、パッドは使い捨てなので買い足しが続きます。
サイズの選び方
サイズをウエストで選ぶのかヒップで選ぶのかは、メーカーのサイズ表で確かめます。この記事で取り上げた中では、ワコールのDKL702(M・L・LL)とグンゼのNP2080(M・L)はウエストの寸法で、ワコールのDSL550(S〜3Lの5段階)はウエストとヒップの両方で区切られています。アツギの80784AS(M・L・LL)は、販売ページでは寸法を確かめられなかったので、注文前にショップのサイズ表で確認してください。
親のウエストとヒップを測れるなら、それをサイズ表に当てはめます。測るのを嫌がられたら、今はいている下着のタグにあるサイズ表示と寸法を見て、同じメーカーのサイズ表と照らし合わせます。
ゆるいと脚のつけ根にすき間ができ、横もれの原因になることがあります。きついと、締めつけを嫌がって本人がはかなくなることもあります。サイズの表示と実際のはき心地が合わないこともあるので、最初は1〜2枚だけ買って、本人にはいてもらってから買い足します。表の2つのサイズの間で迷うときは、販売店かメーカーの問い合わせ窓口で聞けます。
何枚そろえるか・洗い方
1日に替える回数×乾くまでの日数で数える
布製は洗って回すので、必要な枚数は「1日に使う枚数」と「洗ってから乾いて、再びはけるようになるまでの日数」で決まります。
- 1日に2枚使い、毎日洗って翌日には乾くなら、今日はく2枚と干している2枚で4枚です。
- 洗濯が2日に1回で、乾くのにさらに1日かかるなら、3日分が手元を離れるので2枚×3日で6枚になります。
- 冬場や部屋干しで乾きにくい家なら、乾くまでの日数を1日多めに見ておきます。
ただし、いきなりこの枚数をそろえる必要はありません。国民生活センターは、失禁パンツはまず少ない枚数を買って、使う人の尿もれのタイプや程度に合うかを確かめてから買い足すよう助言しています。最初は1〜2枚で形とサイズを確かめ、はいてくれると分かってから必要な枚数まで増やします。
洗い方は取扱い表示に従う
漂白剤が使えるか、乾燥機にかけられるか、洗濯ネットに入れるかは、商品ごとの取扱い表示で確かめてください。ここではメーカーの公式ページで確認できた例だけを挙げます。
ワコールのDKL702とDSL550は洗濯機で洗えます。公式ページの取扱い上の注意には、使う前に一度洗うこと、使った後は予洗いで汚れを流してから取扱い表示どおりに洗うこと、柔軟剤は避けること、よく乾かしてから使うことが書かれています。親が自分で洗う家なら、この注意を紙に書いて洗濯機の近くに貼っておくと伝わりやすくなります。
洗濯を重ねると、しみ出しやすくなる
先に挙げた2016年の国民生活センターの調査では、洗濯を繰り返すと、新品のときより少ない量でしみ出すものが多く見られました。前より服にしみるようになった、同じ使い方なのにもれが目立つようになった、と感じたら、買い替えを考える合図です。枚数に余裕があれば、古いものから順に入れ替えられます。
比較表と、取り上げた3つ
メーカーの公式ページか公式ショップで、吸水量の表示・形・サイズ・価格を確認できた定番メーカーの商品を並べました。吸水量はメーカーによって数え方が違うので(2章)、ワコールの数字を、ワコール以外の商品の数字と横に並べて比べないでください。
| 商品 | 対象・形 | 吸水量の表示 | サイズ | 洗濯 | 価格(2026年9月27日確認) |
ワコール らくラクパートナー DKL702 | 男性用・トランクス 前あき(ボタンなし)・パッド内蔵型 | 最大35ml 1回約5ml×7回相当 | M・L・LL ウエスト76〜104cm | 洗濯機可 柔軟剤は避ける | 楽天 矢尾百貨店 税込4,950円 送料無料/メーカー直販 税込5,500円 |
ワコール らくラクパートナー DSL550 | 女性用・ショーツ はきこみ深め・パッド内蔵型 | 最大45ml 1回約5ml×9回相当 | S〜3Lの5段階 ウエスト58〜93cm・ヒップ79〜103cm | 洗濯機可 柔軟剤は避ける | 楽天 イーエムアイ 税込3,245円 送料300円/メーカー直販 税込3,850円 |
アツギ Daily Care Labo 80784AS | 女性用・ショーツ はきこみ深め・吸水パッド専用 | 本体に吸水機能なし 中量用パッド対応。量はパッドの表示で決まる | M・L・LL 販売店ではM・グレースワインのみ在庫あり(2026年9月27日確認)。寸法はショップのサイズ表で確認 | 販売ページに洗い方の記載なし。届いた商品の取扱い表示で確認 | 楽天 スポーツヒーローズ 税込1,650円 送料550円 |
グンゼ メディキュア NP2080 ※表のみ・参考 | 男性用・ボクサー 尿吸収パッド対応 | 本体に吸水機能なし 200cc程度〜500cc程度のパッドを付けられる | M・L ウエスト76〜94cm | 洗濯表示は生地にプリント。内容は届いた商品で確認 | グンゼ公式 税込2,200円 |
①男性用・前あき
🩳
前あきのトランクス:ワコール「らくラクパートナー メンズ吸収パンツ DKL702」
税込4,950円(楽天の取扱店・送料無料・2026年9月27日確認)/メーカー直販価格は税込5,500円
向いている方- 普段トランクスをはいている
- 小用のたびに下着を下ろしたくない
気になる点- 表示は最大35mlで、少量が何回かの範囲
- 3つの中では価格が高め
ワコールの男性用パッド内蔵型で、前あき(ボタンなし)のトランクス型です。最大吸収量35ml(1回約5ml×7回相当)。サイズはM(ウエスト76〜84cm)・L(84〜94cm)・LL(94〜104cm)。身生地は綿80%・ナイロン15%・ポリウレタン5%で、日本製。洗濯機で洗えて、柔軟剤は避けるよう書かれています。股の部分に市販の吸水パッドを付けて使えるとメーカーが書いているので、量が多い日だけパッドを足すこともできます。
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②女性用・はきこみ深め
🩲
はきこみの深いショーツ:ワコール「らくラクパートナー 吸収ショーツ DSL550」
税込3,245円(楽天の取扱店・送料別・2026年9月27日確認)/メーカー直販価格は税込3,850円
向いている方- おなかまで覆う深めのショーツに慣れている
- 体型に合わせてサイズを細かく選びたい
気になる点- 45mlは合計の量。1回にまとまって出ると受けきれない
- 楽天の取扱店は送料が別にかかる
ワコールの女性用パッド内蔵型で、はきこみの深いショーツです。最大吸収量45ml(1回約5ml×9回相当)。サイズはS〜3Lの5段階で、ウエスト58〜93cm・ヒップ79〜103cmまでをカバーします。日本製。洗濯機で洗えて、柔軟剤は避けるよう書かれています。DKL702と同じく、股の部分に市販の吸水パッドを付けて使えます。
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③パッドを付けて使う
🧺
量に合わせてパッドを選ぶ:アツギ「吸水パッド専用ショーツ 80784AS」
税込1,650円(楽天 スポーツヒーローズ・送料550円・Mサイズ・グレースワイン色のみ在庫あり・2026年9月27日確認)
向いている方- 布の吸水層だけでは足りず、パッドを使いたい
- おむつではなく、ショーツの形でパッドを当てたい
気になる点- 本体だけでは吸水しない。パッドの買い足しが続く
- 対応するのは中量用(29cm)サイズのパッド。在庫があるのはMサイズ・グレースワイン色のみ(2026年9月27日確認)
商品名に「吸水パッド専用ショーツ・中量用パッド対応・はきこみ深め」とある女性用ショーツです。本体に吸水機能はなく、別売りの吸水パッドを固定して使います。サイズはM・L・LL、色はブラウン・グレースワインの展開ですが、2026年9月27日時点で在庫があるのはMサイズ・グレースワインのみです。身生地は綿95%・ポリウレタン5%。受けられる量はあわせて使うパッドの表示で決まるので、量が多い日は吸水量の表示が大きいパッドに替えて使えます(どれだけ受けられるかはパッド側の表示で確かめてください)。同じ使い方をする男性用は、比較表のグンゼ NP2080(ボクサー型)です。
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パッドを足す・紙製に替える目安と費用
パッドを足すか、紙製に替えるか
布製の表示量を超えるもれが続く、夜に替えられない、自分で替えられない。このどれかに当てはまるようになったら、次の2つのどちらかにします。
- 今の尿もれパンツにパッドを足す。DKL702・DSL550は股の部分に市販の吸水パッドを付けられ、NP2080・80784ASはもともとパッドを付けて使う型です。どれだけ受けられるかは、パッド側の表示で確かめます。
- 紙製のパンツ型に移る。どの紙製が合うかは、自分で上げ下ろしできるかどうかなどで変わります。迷うときは担当のケアマネジャーにも相談できます。どの紙製から始めるかは「親の排泄ケア、何から始める?」の段階別・最初に揃える物リストに、紙製にしてからもれる場合の見直し方はおむつが漏れる|横漏れ・背中漏れ・夜だけ漏れる原因の見分け方にあります。
昼は布製、夜だけパッドや紙製、という分け方もできます。
費用は介護保険の対象外(福祉用具の種目に入っていない)
介護保険で借りられる福祉用具(福祉用具貸与)と、購入費の支給を受けられる福祉用具(特定福祉用具販売)は、どちらも国が決めた種目だけが対象です。布製の尿もれパンツは、どちらの種目にも含まれていません。そのため要支援・要介護の認定があっても、介護保険からの給付は受けられず、介護保険の上では自費です(市区町村の独自の給付については下で触れます)。
初期費用の例を出すと、この記事の楽天の価格で4枚そろえた場合、DSL550は税込3,245円×4枚で12,980円(送料別)、DKL702は税込4,950円×4枚で19,800円です。紙製と違って毎月の買い足しはありませんが、洗濯でしみ出しやすくなったら買い替えが要ります。
紙おむつなどの給付を、市区町村が介護保険とは別に独自に行っている場合があります。ただし対象になる人、金額、対象の品目(布製のパンツが含まれるか)は自治体ごとに違います。実家のある市区町村や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーに確認してください。まだ要介護認定を受けていない場合の相談先と手続きは、「親の介護は何から始める?」にまとめています。
よくある質問
尿もれパンツは、普通の下着と何が違うのですか?
股の部分に吸水する層があり、少量のもれを受け止めることを想定して作られている点が違います。見た目は普通の下着に近く、洗って繰り返し使えます。受けられるのは「少量が何回か」の範囲で、たとえばワコールは1回約5mlを想定して最大35〜45mlと表示しています。1回にまとまった量が出る場合は、パッドを足すか、紙製に移ることを考えてください。
軽失禁パッドと尿もれパンツ、どちらから始めればいいですか?
どちらか一方が正解というものではなく、もれの量と本人の好みで決めます。しみが小さく、今の下着を替えたくないなら、下着に貼る軽失禁パッドのほうが始めやすいことがあります。貼って捨てる手間を嫌がり、下着ごと替えたいなら布製の尿もれパンツが向きます。
洗濯機で洗えますか?
商品によります。ワコールのDKL702・DSL550は洗濯機で洗え、使った後は予洗いで汚れを流してから取扱い表示どおりに洗うこと、柔軟剤は避けることが公式ページに書かれています。漂白剤・乾燥機・洗濯ネットが使えるかどうかは、商品ごとの取扱い表示で確かめてください。
何枚あればいいですか?
1日に使う枚数に、洗って乾いて再びはけるようになるまでの日数を掛けて数えます。1日2枚で、毎日洗って翌日に乾くなら4枚が目安です。ただし最初から全部そろえず、国民生活センターの助言どおり、まず少ない枚数で本人に合うか確かめてから買い足してください。
夜も尿もれパンツで大丈夫ですか?
夜はトイレに起きられないと替えられない時間が長くなり、表示の合計量を超えやすくなります。夜だけパッドを足す、夜だけ紙製にする、といった分け方を考えてください。夜のもれの見直し方は「おむつが漏れる」の記事で扱っています。
介護保険で買えますか?
布製の尿もれパンツは、介護保険の福祉用具(貸与・購入)の種目に含まれていないため、介護保険の上では自費です。市区町村が紙おむつなどの給付を独自に行っている場合がありますが、対象者や対象品目は自治体ごとに違うので、市区町村の窓口や地域包括支援センター、ケアマネジャーに確認してください。
この記事の根拠とした資料(出典と参照日)