親が硬いものを食べにくくなったら|市販のやわらか食(介護食)の選び方
UDF区分・レトルトと冷凍・1袋あたりの価格の見方
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帰省したときに、親が肉や野菜を皿の端に残しているのに気づいた。歯科で「やわらかめの食事にしましょう」と言われた。そんな方に向けた記事です。市販のやわらか食を買おうとすると、売り場や通販にはレトルトの小袋、冷凍のおかず、ペースト状のものが並んでいて、どれを選べばいいのか分からなくなります。この記事は、どのやわらかさにするかが決まったあとで、市販品を選んで続けるための見方だけを扱います。やわらかさの段階をどう決めるかは介護食を買う前に決めることに譲ります。編集部で食べ比べた記事ではなく、日本介護食品協議会・農林水産省・各メーカーが公開している情報の整理です(価格は参照日時点の表示)。
先に結論
パッケージの区分(容易にかめる/歯ぐきでつぶせる/舌でつぶせる/かまなくてよい)は、歯科・主治医・管理栄養士から聞いた目安に合わせて選びます。家族が「このくらいなら食べられそう」で決めるものではありません。
区分が決まったら、その区分の中でメニューや味の違う物を2〜3品ずつ試し、本人が食べきれるものを探します。専門職が「区分2〜3」のように幅で示したときだけ、その範囲の中で試します。
比べるときは、表示の内容量・エネルギー・たんぱく質・食塩相当量を並べて見ます。同じ「介護食」でも、1袋の重さもエネルギーも商品ごとに違います。
常温のレトルトにするか冷凍にするかは、置き場所と、誰が温めるかで決めます。値段は箱の総額ではなく、送料を足して入数で割った1袋あたりで比べます。 → 3商品の比較表を見る
この記事で比べる3つ(いずれも「歯ぐきでつぶせる」)
この記事の前提:やわらかさの段階は専門職と決めてから
知恵袋には、歯の弱い母親に食べさせるものを探している人が「比較的柔らかい肉での焼き肉や、薄い豚肉によるしゃぶしゃぶはダメでした」と書いた質問があります(2014年11月)。家族から見て「やわらかいはず」の物でも、本人には噛み切れないことがある、という例です。逆に、家族が心配してやわらかくしすぎると、食べる楽しみが減ることもあります。どこまでやわらかくするかは、専門職と決めるところです。
どの段階の食事にするかを決めるのは、歯科医師・主治医・管理栄養士・言語聴覚士です。食形態の段階の全体像と、家族が独断で下げないほうがよい理由は「親の食事が心配になったら」の「食形態の段階」に、誰に何を相談するかは同じ記事の「相談先の地図」にまとめています。入れ歯が合っていなくて噛めない様子なら、食事の相談とあわせて、歯科で入れ歯も見てもらってください(手入れの方法は入れ歯の手入れの記事で)。
もう1つ知っておきたいのは、食べ物が喉に詰まる事故は、特別な食品に限らないことです。消費者庁によると、令和4年の人口動態統計で「気道閉塞を生じた食物の誤えん」による死亡は4,696人、そのうち65歳以上が4,297人でした。東京消防庁の管内では、令和6年に65歳以上の1,565人が「ものがつまる等」(誤って飲み込むことも含む)で救急搬送されています。原因が分かったもので多い順に、包み・袋、入れ歯、肉、薬剤等、餅でした。東京消防庁は「特別な食品ではなく、普段の食事の中でも事故は発生しています」と書いています。市販のやわらか食を買えば事故が防げる、という話ではありません。段階を専門職と決めることと、食べている様子を見守ることは、どの商品を選んでも変わりません。
パッケージのどこを見るか
やわらか食のパッケージには、かたさの区分、国のマーク、栄養成分表示の3つが載っています。売り場で見る順番もこの順です。
UDFマークと区分の文言
ユニバーサルデザインフード(UDF)は、日本介護食品協議会が決めた業界の自主規格です。協議会は、マークと一緒にかたさやとろみの段階に応じた4つの区分が書かれている、と説明しています。区分名は「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」で、数字が大きいほどやわらかくなります。
見落とされやすいのが、協議会の区分表にはかむ力だけでなく、飲み込む力の目安も並んでいることです。
| 区分 | かむ力の目安 | 飲み込む力の目安 |
| 区分1 容易にかめる | かたいものや大きいものはやや食べづらい | 普通に飲み込める |
| 区分2 歯ぐきでつぶせる | かたいものや大きいものは食べづらい | ものによっては飲み込みづらいことがある |
| 区分3 舌でつぶせる | 細かくてやわらかければ食べられる | 水やお茶が飲み込みづらいことがある |
| 区分4 かまなくてよい | 固形物は小さくても食べづらい | 水やお茶が飲み込みづらい |
普通に飲み込める目安になっているのは区分1だけで、区分2から先は飲み込みの目安も変わっていきます。「噛めないだけだから、やわらかい区分を家族が選べばいい」とはいかないのは、このためです。区分をどこまでやわらかくするかは、歯科・主治医・管理栄養士・言語聴覚士と決めてください。メーカーのサイトにある区分の診断コンテンツも、専門職の判断の代わりにはなりません。区分表の概説は「親の食事が心配になったら」のUDFの節にもあります。
スマイルケア食のマーク
もう1つ、農林水産省の「スマイルケア食」のマークが付いた商品もあります。色で3系統に分かれています。
- 青マークは、噛むことや飲み込むことに問題はないが、健康維持のために栄養補給が必要な方に向けたマークです。
- 黄マークは噛むことに問題がある方に向けたもので、JAS規格の「そしゃく配慮食品」の基準に合った商品に付きます。
- 赤マークは飲み込むことに問題がある方に向けたもので、特別用途食品の「えん下困難者用食品」に限られます。
UDFとスマイルケア食は別々の仕組みで、農林水産省のページにも両者の対応表は載っていません。パッケージに付いているほうの表示で読み、専門職から聞いた言葉(「歯ぐきでつぶせる程度」など)とそのまま照らし合わせるのが確実です。
栄養成分表示は4つを並べる
区分が同じでも、中身の量や栄養は商品ごとに違います。比べるときに見るのは、内容量(g)、エネルギー(kcal)、たんぱく質(g)、食塩相当量(g)の4つです。
たとえば、キユーピー「やさしい献立 やわらかごはん」は1袋150gで87kcalと公式ページに載っています。一方、名阪食品「そふまる 鶏の唐揚げ甘辛あん」は1個82gで153kcal、たんぱく質6.2g、食塩相当量1.0gです。やわらかごはんは150gで87kcal、唐揚げは82gで153kcalと、重さが半分ほどでもエネルギーは多い品があります。アサヒグループ食品の「まんぷく日和」には、「ハイカロリー」と名の付いたおかゆもあります。「介護食は低カロリー」「どれも同じくらい」とひとまとめにせず、袋の裏の数字を並べてください。
数字をどう評価するか(1日に何kcal、塩分は何gまで、など)は本人の体の状態で変わるので、管理栄養士や主治医に聞くところです。持病で食事の指導を受けているなら、買った商品の栄養成分表示を写真に撮って見せると話が早く進みます。
常温レトルト・冷凍・その他の形の違い
市販のやわらか食は、大きく分けて常温のレトルトパウチと冷凍品があります。ほかに、なめらかなペーストやムース状のもの、粉末を溶かすものもあります。保存・温め方・賞味期限はメーカーの表示に従うのが前提で、ここではその違いを並べます。
| 形 | 保存 | 温め方 | 向いている場面 |
| 常温のレトルトパウチ | 常温で置ける。キユーピー「やさしい献立 やわらかごはん」は製造日から25か月 | 温め方は商品ごとにパッケージの表示に従う。まんぷく日和には、加熱しなくても食べられる旨の記載がある品がある | 買い置きしたい。冷凍庫に空きがない。まとめて送りたい |
| 冷凍のおかず | 冷凍庫(そふまるは-18℃以下、製造から9か月) | 電子レンジ(そふまる 鶏の唐揚げ甘辛あんは500Wで1分30秒) | 冷凍庫に場所があり、食べる分だけ電子レンジで温めたい。形や見た目は商品ごとに違うので、商品ページの写真と説明で確かめる |
| ペースト・ムース・粉末など | パッケージの表示で確認 | パッケージの表示で確認 | 「かまなくてよい」など、専門職から指示された区分に合う品を選ぶとき |
常温か冷凍かを決める材料は、置き場所と、誰が温めるかの2つです。実家の冷凍庫がいつも満杯なら、冷凍品を箱で送っても入りません。本人が電子レンジのワット数の切り替えに慣れていないなら、温め時間が短く済む品や、温めずに食べられる表示の品のほうが続きやすくなります。在宅介護の専門家の記事には、肉類は冷えると硬くなって噛みきれなくなるので温め直すように、という助言もあります。冷めたまま出すかどうかも、温めを誰がするかとあわせて考えておきます。
飲み物や汁物にとろみをつける指示が出ている場合、それは食品の区分とは別の話です。粉の扱い方はとろみ剤の記事にまとめています。
1食分の量と組み合わせ、1袋あたりの価格の出し方
1袋は「1食」ではないことが多い
市販のやわらか食は、1袋が65〜150g程度の小分けです。まんぷく日和の場合、歯ぐきでつぶせる区分と舌でつぶせる区分の品は1袋100gですが、舌でつぶせる区分の「やわらかごはん」だけは150gです(同社ニュースリリースの表示)。1袋だけで1食分の主食とおかずがそろうわけではないので、主食を1袋、おかずを1〜2袋のように組み合わせて1食を作る考え方になります。家族の食事から、本人が食べられるもの(やわらかく煮た野菜など、専門職から聞いた区分に合うもの)を一緒に出すのも一つの形です。
そもそも食べる量が減っている、体重が落ちてきた、という場合は、やわらかさを変えるより先に栄養の相談が必要なことがあります。少量で栄養を足す食品の選び方は栄養補助食品の記事で扱っています。
価格は「(箱の税込価格+送料)÷入数」で比べる
価格については、通販では一度にたくさん注文したくないという声が、知恵袋に2013年10月に投稿されています(介護食を置いている店を探す質問で「通販では色々出てきますが、一度にたくさん注文しないので…」)。通販のやわらか食は、6袋・24袋・30袋といったまとめ売りが多く、表示価格だけを見ると高く見えたり安く見えたりします。比べるときは、1袋あたりに直します。1食に2〜3袋を組み合わせるなら、1食の額はその袋の額を足したものです。
- 商品ページで、価格が何袋ぶんの値段かを確かめる(「100g」とだけ書かれていても、価格はケースの値段ということがあります)。
- 送料を足す。冷凍品はクール便の送料がかかることが多く、少量の注文ほど1袋あたりに響きます。
- 入数で割る。これで1袋あたりの額になります。
計算例を1つ挙げます。そふまるの公式オンラインショップでは1個680円(税込・送料別)で、1個・3個・5個から数量を選べます(2026-09-30参照)。3個なら680円×3個=2,040円に、表示される送料を足して3で割ったものが1個あたりの額です(編集部の計算の考え方)。まとめ買いで単価が下がる店もあるので、買う前に同じ入数で比べます。キユーピー「やさしい献立 やわらかごはん」150gのように、メーカーが「参考小売価格195円(税込)」と示している商品もあります。店と入数によって実際の値段は変わるので、1袋あたりに直してから比べてください。
最初からまとめ買いをしないのも方法です。区分が決まった段階で、メニュー違いを少量ずつ買い、本人が食べきれた物だけを箱で買い直すと、口に合わない物が何十袋も残ることを避けられます。
3商品の比較表と商品カード
ここでは3つとも区分2「歯ぐきでつぶせる」の商品で、形と中身の違いを比べます。区分・内容量・価格はメーカー公式の情報(アサヒグループ食品のニュースリリースと商品ページ、名阪食品の公式オンラインショップ)で確かめたもので、編集部で食べ比べたものではありません。表の価格は1袋(そふまるは1個)あたりの値段で、送料は含みません。1袋は1食分とは限らないので、比べるときは袋数と量もあわせて見てください。
| 商品(メーカー) | 形 | 内容量 | 保存 | エネルギー/たんぱく質/食塩相当量 | 1袋(1個)の価格 | 価格の種類 |
まんぷく日和 味しみ肉じゃが アサヒグループ食品 | 常温のレトルトパウチ(おかず) | 100g | 常温(直射日光・高温多湿を避ける) | パッケージ・公式ページで確認 | 226円 税込 | メーカー希望小売価格 |
そふまる 鶏の唐揚げ甘辛あん 名阪食品 | 冷凍(おかず) | 82g | 冷凍(-18℃以下)・製造から9か月 | 153kcal/6.2g/1.0g | 680円 税込・送料別 | 公式オンラインショップの販売価格 |
まんぷく日和 鶏五目釜めし アサヒグループ食品 | 常温のレトルトパウチ(ごはん物) | 100g | 常温(保存方法は袋の表示で確認) | パッケージ・公式ページで確認 | 226円 税込 | メーカー希望小売価格 |
価格の種類が違う(冷凍は公式オンラインショップの販売価格、常温はメーカー希望小売価格)ので目安ですが、この3品では、冷凍のそふまる1個680円は、常温レトルトの1袋226円の約3倍でした(送料別)。内容量も82gと100gで違い、冷凍品全体がこの値段というわけではありません。冷凍品は商品ごとに値段が違うので、買う前に袋数と送料を入れて計算してください。毎食を冷凍にするか、常温のレトルトを基本にして好きなおかずだけ冷凍にするかは、予算と冷凍庫の空きで決めることになります。
常温で買い置き
🥔
常温のレトルトおかず:まんぷく日和 味しみ肉じゃが 100g
1袋あたり 税込226円(メーカー希望小売価格・2026-09-30参照)
※販売店の価格は入数・送料で変わります
向いている方- 歯科などで「歯ぐきでつぶせる程度」と言われている
- 冷凍庫に空きがなく、棚に買い置きしておきたい
気になる点- 1袋100gなので、主食やほかのおかずと組み合わせる前提になる
アサヒグループ食品が2025年9月29日に発売した介護食ブランド「まんぷく日和」の1品です。シリーズは全37アイテムで、容易にかめる2品、歯ぐきでつぶせる10品、舌でつぶせる12品、かまなくてよい13品がそろっています。肉じゃがのほか、同じ区分にすき焼き・ポトフ・ひじき入り五目煮などがあるので、区分を変えずにメニューだけを替えて試せます。
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冷凍のおかず
🍗
冷凍で届くやわらかいおかず:そふまる 鶏の唐揚げ甘辛あん 82g
1個(82g)あたり 税込680円(公式オンラインショップ・送料別・2026-09-30参照)
向いている方- 冷凍で買い置きし、食べる分だけ電子レンジで温めたい
- 実家の冷凍庫に空きがある
気になる点- 1個680円で、この記事の常温レトルト(希望小売価格226円)より高い。クール便の送料もかかる
- 冷凍庫の場所をとる
名阪食品の冷凍やわらか食「そふまる」の1品で、区分は「歯ぐきでつぶせる」です。公式オンラインショップの表示は1個82gで153kcal、たんぱく質6.2g、食塩相当量1.0g、冷凍(-18℃以下)で製造から9か月、電子レンジ500Wで1分30秒(600Wで1分)です。公式オンラインショップでは1個から注文できます(2026-09-30参照)。
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ごはん物
🍚
具の入ったごはん物:まんぷく日和 鶏五目釜めし 100g
1袋あたり 税込226円(メーカー希望小売価格・2026-09-30参照)
※販売店の価格は入数・送料で変わります
向いている方- 白いおかゆ以外の味も用意しておきたい
- 温めるのが難しい日がある(温めずに食べられる表示あり)
気になる点- 100gなので、これだけで主食1食分として足りるかは本人の量しだい
まんぷく日和の歯ぐきでつぶせる区分のごはん物です。アサヒグループ食品の商品ページには、加熱しなくても食べられる旨と、温め方はパッケージ裏を見る旨の記載があります。同じ区分に味噌煮込みうどん・チキンライス・ソーキそばもあり、主食の味を日によって替えられます。
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食べる器や姿勢が合っていないせいで食べにくそうに見えることもあります。すくいやすい器は自助食器の記事、座り方は食べる姿勢の記事で扱っています。食事まわりの記事は食事・栄養の一覧から探せます。
離れて暮らす親に送るとき
離れて暮らす親に送る場面では、知恵袋の2024年4月の質問が近い悩みです。一人暮らしの母親に届ける食材を考えている人が「調理しなくても食べられ、日持ちするものは何がありますか」と尋ねています。やわらか食を送るときも、考えることはこれに近く、置き場所・日持ち・温め方の3つです。
常温のレトルトは、段ボール1箱でまとめて送れて、冷凍庫の空きを気にしなくて済みます。受け取ったら、賞味期限の近い袋を棚の手前に置いておくと、古い順に使えて、減り方も分かりやすくなります。冷凍品は、送る前に実家の冷凍庫に何袋入るかを電話で聞いておきます。クール便は受け取れる時間帯を合わせる必要があるので、本人が日中に出かけることが多いなら、日時指定を忘れないようにします。
温め方は、口で伝えるより紙に書いて冷蔵庫に貼るほうが伝わります。「この袋は湯せんで○分」「この箱のおかずはレンジ500Wで1分30秒」のように、商品ごとにパッケージの表示を書き写しておくと、ヘルパーや兄弟が来た日にも同じように出せます。温めずに食べられる表示のある商品を何袋か混ぜておくと、温める手間をかけられない日の分になります。体調が悪そうなときは、無理に食べさせず、かかりつけ医やケアマネジャーに相談してください。
送ったあとに、どの袋が減ってどの袋が残っているかを帰省時や電話で確かめると、次に送る物が決まります。残っている物が多いときは、区分が合っていないのか、味が好みでないのか、量が多いのかを分けて考え、区分の話なら自分で変えずに歯科や主治医に伝えます。
介護保険では買えない。配食サービスとの違い
市販のやわらか食は自費で買います。介護保険で借りたり買ったりできる福祉用具の種目は告示で決まっていて、貸与は車いす・特殊寝台・手すり・歩行器など13種目、購入は腰掛便座・入浴補助用具など9種目です。そこに食品は挙がっていません。住宅改修の6種類も、食事とは関係のない工事です。これらの告示は厚生労働省の福祉用具・住宅改修に関する告示・通知等のページにまとまっています。市区町村が独自に食事の助成をしているかどうかは、実家のある市区町村の高齢者福祉の窓口か地域包括支援センターで確認してください。
配食サービス(弁当の宅配)は、介護保険の給付ではありません。ただし、市区町村の事業として配食を行っている地域があります。その場合も食材費などは自己負担です。実施しているか、誰が対象か、いくらかかるかは市区町村ごとに違うので、詳しくは「親の食事が心配になったら」の介護保険と配食の節を読んだうえで、地域包括支援センターに聞いてください。この記事では配食の比較はしていません。
管理栄養士が自宅に来て食事の相談にのる介護保険のサービス(居宅療養管理指導)もあります。対象になるかどうかは主治医と担当のケアマネジャーに相談してください。まだ要介護認定を受けていない場合の入口は「親の介護は何から始める?」にまとめています。
よくある質問
区分はどれから試せばいいですか?
家族が「区分2から試してみる」と決めるのではなく、歯科医師・主治医・管理栄養士・言語聴覚士から聞いた区分の中で選びます。日本介護食品協議会の区分表は、区分2から飲み込む力の目安も変わっていく作りになっているので、噛めないように見えるだけでも専門職の判断が必要です。専門職が「区分2〜3」のように幅で示したときは、その範囲の中でメニューや味の違う物を2〜3品ずつ試してください。
ベビーフード(離乳食)で代わりになりますか?
同じものさしでは比べられません。ベビーフードにはUDFの区分表示が無く、対象も味付けの前提も別です。日本介護食品協議会は、UDFはベビーフードと比べて味が濃く、栄養素が多く、塩分が高いとして、UDFをベビーフードとして使うのは控えるよう呼びかけています。量やかたさが本人に合うかは、管理栄養士や歯科に聞いてください。
冷凍と常温、どちらがいいですか?
どちらが上ということはなく、置き場所と誰が温めるかで決めます。冷凍庫に空きがない、まとめて送りたい、という場合は常温のレトルトが扱いやすく、冷凍庫に場所があり、食べる分だけ電子レンジで温めたい、という場合は冷凍のおかずが候補になります。この記事で価格を並べた3つでは、冷凍のおかず1品(公式オンラインショップ680円)が常温レトルト(メーカー希望小売価格226円)の約3倍でした(いずれも税込・送料別・2026-09-30参照)。価格の種類が違うので目安で、冷凍品は商品によって値段が違います。
やわらか食に、とろみはつけたほうがいいですか?
とろみをつけるかどうか、どの強さにするかは、医師・歯科医師・言語聴覚士などが決めることで、家族の判断で足すものではありません。指示が出ている場合の粉の扱い方は、親ケアナビのとろみ剤の記事にまとめています。
介護食のレトルトは塩分が気になります
知恵袋の回答にも「以前、介護用レトルト食べた時、結構しょっぱいのでびっくりしました」という声がありますが、これは個人の感想で、商品によって違います。袋の栄養成分表示の「食塩相当量」を見て、1食で組み合わせる袋の分を足してみてください。たとえば、そふまる 鶏の唐揚げ甘辛あんは1個(82g)あたり1.0gと表示されています。その数字が本人にとって多いか少ないかは、持病や1日の食事全体で変わるので、管理栄養士や主治医に聞いてください。
この記事の根拠とした主な情報源