実家の仏壇・位牌はどうする?
供養して手放す手順と、小さな仏壇に移す選び方

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親が施設に入った、あるいは亡くなった。実家の片付けを進めてきたけれど、仏壇だけはどうしていいか分からず、まだ手をつけられずにいる。そういう方に向けて書きました。Yahoo!知恵袋には「仏壇を処分するのは、罰当たりなことでしょうか?」という質問や、引き取った位牌について「現在タンスの上に位牌がずらりと並んでいる状態です。すこし怖いです。」という投稿があります。ここでは、実家に残った仏壇と位牌を、誰に相談するか、閉眼供養をどうするか、どう手放すか、残すなら小さくするかの順で決められるように並べました。宗派や家の考え方で答えが変わるところは、菩提寺に確かめる前提で書いています。墓じまいは別の手続きなので、ここでは扱いません。

先に結論:仏壇・位牌を決める4つの順番

  1. 最初に相談するのは親族と菩提寺です。仏壇や位牌を誰が引き継ぐかを親族で確かめ、手放したいことを菩提寺に伝えます。
  2. 手放す前に閉眼供養をするかどうかは、宗派と家の考え方で違います。菩提寺(なければ実家の宗派の寺か仏壇店)に聞いて決めます。
  3. 仏壇の手放し方は、菩提寺でお焚き上げ、仏壇店の引き取り、遺品整理業者・不用品回収、自治体の粗大ごみの4つです。 → 4つの手放し方を比べる
  4. 置き場所がない、引き継ぐ人の家が狭いという場合は、小さな仏壇と繰出位牌(くりだしいはい)に移して残す手もあります。 → 小さな仏壇・繰出位牌を見る

この記事で比べる3つ(残す・まとめる・手放す)

順位ではなく、役割の違う3つです。価格は2026年9月27日時点の販売ページ・公式サイトの表示で、変わることがあります。購入・申し込みの前にご確認ください。編集部は商品やサービスを実際に試していません。

手をつける前に、誰に何を確認するか

仏壇は、ほかの家具と違って、手放したあとで「相談してほしかった」と言われやすい物です。運び出しの段取りより先に、親族、菩提寺、仏壇の中身の3つを確かめます。

親族:誰が引き継ぐか

民法897条は、系譜・祭具・墳墓の所有権は、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき人が引き継ぐと定めています。亡くなった人が指定していた場合は、その人です。仏壇や位牌を手放すかどうかは、この祭祀を引き継ぐ人と親族で相談して決めます。祭祀を引き継ぐ人(祭祀承継者)の決まり方は、「親の葬儀費用は誰が払う?兄弟で分担を決める手順」の中で説明しているので、ここでは繰り返しません。

親が存命で施設に入っているなら、仏壇は今も親の持ち物です。手放す前に、親の気持ちを聞いておきます。仏壇の中には、祖父母やおじ・おばなど、親族の位牌が一緒に入っていることもあります。その人の家族にも声をかけておくと、あとで行き違いになりにくくなります。誰が引き継ぐかで意見が分かれて話がまとまらない場合は、家族だけで決めようとせず、家庭裁判所や弁護士などの専門家に相談してください。

菩提寺:付き合いが薄くても、遠方でも最初に連絡する

菩提寺は、先祖のお墓があったり、法要を頼んできたりした寺のことです。何年も行っていない、実家から遠い、という場合でも、手放す前に一度連絡します。閉眼供養を頼めるか、位牌を納められるか、お焚き上げを受け付けているかは、その寺でなければ答えられないからです。お墓がその寺にあるなら、この先も法要やお墓のことで付き合いが続くので、仏壇のことも先に伝えておきます。

電話で聞いておくことは、次のとおりです。

菩提寺が分からない場合は、親の葬儀を頼んだ寺、過去帳や葬儀の記録に残っている寺の名前、親戚の話から探します。それでも見つからなければ、実家の宗派の寺か、仏壇店に相談します。

仏壇の中身:先に全部出して確かめる

手放す場合も残す場合も、中身を出すのが先です。仏壇には、次のような物が入っていることがあります。

神棚がある場合は、仏壇とは別に考えます。相談先は菩提寺ではなく神社です。

閉眼供養とは・頼み方

閉眼供養は、仏壇や位牌を手放したり移したりする前に、僧侶に読経などをしてもらう法要です。魂抜き、お性根抜きなどと呼ばれることもあります。ただ、呼び方も、そもそもするかどうかも、宗派や家の考え方で違います。閉眼供養をしないで手放したら何か起きるのでは、という不安を持つ人もいますが、この記事はその問いに答えを出しません。宗教上の考え方の問題なので、気持ちの整理も含めて菩提寺に相談してください。

宗派によって考え方が違う

一例として、浄土真宗本願寺派の公式サイトのQ&Aは、新しい仏壇に本尊を迎えるときの法要を「お魂入れ」「お性根入れ」とは言わず、「入仏法要」と呼ぶと説明しています。迎えるときの考え方が違えば、手放すときの呼び方や作法も、ほかの宗派と同じとは限りません。本願寺派の家なら手次ぎの寺(門徒として付き合いのある寺)に、ほかの宗派の家なら菩提寺に、手放すときにどうするかを聞いてください。

お布施の額は寺に直接聞く

閉眼供養のお布施の額について、出典のはっきりした調査は見つかりませんでした。そのため、この記事には金額を載せていません。地域や寺との付き合い方でも変わるので、寺に「皆さんはどのくらいお包みしていますか」と直接聞いて構いません。日程を決めるときに、自宅に来てもらう場合の交通費の扱いも一緒に確認しておきます。

「供養しないと不幸になる」とあおられたら

「供養しないと家族に不幸が起きる」などと言われ、高額な供養や契約を迫られることがあります。霊感などを持ち出して、本人や親族の生命・身体・財産への不安をあおったり、不安に乗じたりして結ばせた契約は、消費者契約法で取り消せる場合があります(2023年1月5日施行の改正で対象が広がりました)。お布施や寄附の形で求められた場合は、別の法律の対象になることもあります。どの法律が当てはまるかは個別の事情によるので、その場で払ったり契約したりせず、消費者ホットライン188に電話してください。近くの消費生活センターにつながります。

仏壇の手放し方4つの比較

仏壇を手放す方法は、大きく分けて4つです。違いは、供養までまとめて頼めるかと、重い仏壇を誰が運び出すかにあります。

手放し方供養(閉眼供養・お焚き上げ)運び出し頼む前に確認すること
菩提寺でお焚き上げ寺によっては閉眼供養とあわせて頼める寺へ持ち込むか、運び方を寺と相談仏壇の大きさで受けられるか、費用、日程
仏壇店の引き取り店によって、供養の手配まで受けるところがある店が引き取りに来る場合がある買い替えでなくても受けるか、料金の内訳、供養の有無と証明書
遺品整理業者・不用品回収提携する寺での供養を受け付けていると案内する業者もある。内容と証明書の有無は見積もりで確認ほかの家財とまとめて運び出せる一般廃棄物処理業の許可、追加料金の有無、供養の有無と証明書
自治体の粗大ごみ自治体は供養をしない。必要なら別に頼む決められた場所まで出す(自治体の決まりによる)仏壇の区分、手数料、大きさの制限、申し込みから収集までの日数

※受け付けるかどうか、料金、供養の内容は、寺・店・業者・自治体ごとに違います。仏壇店や業者の引き取り料金は、確かな出典のある相場が見つからなかったため載せていません。見積もりで確認してください。

どれを選ぶかは、実家の事情で決まります。菩提寺と付き合いが続くなら、まず寺に相談するのが順当です。小さな仏壇に買い替えるなら、買う店に古い仏壇の引き取りも頼めるか聞いてみます。実家をまとめて片付けるなら、遺品整理業者にほかの家財と一緒に頼むと、運び出しが一度で済みます。費用を手数料だけに抑えたいなら粗大ごみですが、その場合は自分で運び出す手間があり、供養をするなら先に別で手配しておきます。

自治体の粗大ごみの例(大阪市・名古屋市)

大阪市は、仏壇を家具・寝具類の粗大ごみとして扱い、手数料は1点1,000円です。大きさによる区分はありません(ページ更新日2025年8月6日、2026年9月27日参照)。名古屋市は、仏壇1点の手数料が令和8年(2026年)9月収集分までは1,000円で、2026年10月1日以降の収集分から2,000円になります(ページ更新日2026年7月31日、2026年9月27日参照)。名古屋市で今から申し込む場合は、収集日がどちらに入るかを確かめてください。

これは大阪市・名古屋市の例です。仏壇を粗大ごみとして出せるか、どの区分でいくらかは自治体と時期で違うので、実家のある市区町村のごみの案内で確認してください。出す前に、中の物(位牌、過去帳、引き出しの中身)はすべて取り出しておきます。

位牌はどうする

仏壇を手放すことと、位牌をどうするかは、分けて考えられます。位牌には次の4つの行き先があり、どれを選ぶ場合も、菩提寺に一度聞いてから決めます。

菩提寺に納める・お焚き上げを頼む

位牌を寺に納め、お焚き上げしてもらう方法です。閉眼供養とあわせて頼めることもあります。菩提寺がない、遠くて持ち込めない場合は、郵送でお焚き上げを受け付けるサービスもあります(下の比較で1つ紹介します)。

寺に預けて供養してもらう(永代供養)

寺によっては、位牌を預かって供養を続ける形を、永代供養の一つとして案内しています。預かる期間、費用、期間が終わったあとの扱いは寺ごとに違うので、申し込む前に書面で確かめてください。

繰出位牌にまとめる

繰出位牌(回出位牌とも書きます)は、箱の形をした位牌の中に、戒名などを書いた板(札板・中板)を何枚か重ねて入れておける位牌です。仏壇に並べきれないほど位牌がある場合や、小さな仏壇に移す場合に、1つにまとめる方法として使われます。何枚入るかは商品によって違うので、販売ページで確かめます。

まとめるときは、元の位牌に書かれた戒名や亡くなった日を、新しい板に書き写す(文字入れする)必要があります。過去帳があれば、それも見ながら進めます。文字入れの方法と費用は販売店に確認し、元の位牌を手放すときの供養は菩提寺に相談してください。

手元に残す

仏壇は手放し、位牌だけを引き継ぐ人の家に置くこともできます。置く場所や供え方について宗派で考え方が違う場合もあるので、気になるなら菩提寺に聞いてください。

残すなら小さくする

手放すのはためらうが、実家の大きな仏壇をそのまま引き取る場所もない。その場合は、小さな仏壇に替えて位牌をまとめ、引き継ぐ人の家に移す方法があります。選ぶときに見るのは、次の3つです。

  1. 置き場所の寸法。棚やチェストの上に置くなら、天板の幅と奥行、上の棚までの高さを測ります。扉を開けるなら、扉の分だけ前と横に空きが要ります。
  2. 扉があるかどうか。扉付きは、使わないときに閉めておけます。扉なしは、開け閉めの手間がありません。
  3. 本尊と位牌が入る内寸:販売ページの寸法は外寸のことが多いので、中に入れたい本尊と位牌の高さを測り、内側の高さと奥行が足りるかを確かめます。内寸が書かれていなければ、販売店に問い合わせます。

棚の上に置くなら、重さも見ておきます。本尊や仏具は宗派によって違うので、何を中に入れるかは菩提寺に聞いておくと選びやすくなります。特定の宗派向けとして売られている仏壇もあり、たとえば田中仏壇店の「新生活応援セット グラン」(19,800円、仏壇は高さ47×幅27×奥行10cm、2026年9月27日時点)は創価学会向けの商品です。商品説明で、どの宗派向けかを確かめてから選んでください。

比較表:小さな仏壇・繰出位牌・郵送のお焚き上げ

下の表は、販売ページと公式サイトの表示をもとに編集部が整理したものです。同じ土俵で優劣を比べる表ではなく、「仏壇を小さくする」「位牌をまとめる」「郵送で手放す」という役割の違うものを並べています。価格の欄には商品の代金とサービスの料金が混ざっているので、安い順に選ぶための表としては使わないでください。

商品・サービス何をするものか大きさ・重さ主な仕様価格(2026年9月27日時点)
激安仏壇店
桐仏壇「華蓮 ワイド 18号」
b-265
小型の仏壇に替える高さ約50×幅約50×奥行約27cm
約8kg(ホワイトのみ約16kg)
表面材は桐無垢、主芯材は桐(ホワイトは主芯材MDF・表面ホワイト着色)。中国製。LEDダウンライト付き49,800〜93,770円
仕様により変わる・送料無料
仏壇屋滝田商店
ミニ仏壇「スクエア ウォールナット 11号」
b14-039-1
より小さい仏壇に替える高さ33.5×幅33×奥行31cm
約8kg
笠・台輪と戸板・扉はウォールナット薄板貼り、主芯材はMDF。ベトナム製。LEDダウンライト・選べる仏具セット付き119,800円
送料無料
大黒屋仏壇店
繰出位牌 上二重2.5寸
0602a001a
複数の位牌を1つにまとめる外寸 高さ18.8×幅7.8×奥行5.5cm
中板 高さ7.4×幅4.5cm
中板を重ねて入れる箱型の位牌19,635円
送料無料
お焚き上げ屋さん位牌・仏壇を郵送でお焚き上げに出す―問い合わせのあと品物を寺院へ送る。お焚き上げは月1〜2回ほどで、品物の到着時期により最大2か月ほど待つ場合あり。証明書は希望者に、供養の完了後2週間以内位牌1柱6,600円
仏壇・仏具1台22,000円〜
税込

※価格・仕様は変わります。購入・申し込みの前に、販売ページと公式サイトで最新の表示を確認してください。滝田商店のミニ仏壇は、華蓮より一回り小さい置き場所向けの参考として表にだけ載せています。

仏壇を小さくする
🪷

小型の仏壇:激安仏壇店 桐仏壇「華蓮 ワイド 18号」(b-265)

49,800円〜(楽天市場の販売ページの表示・仕様により価格が変わります・送料無料・2026年9月27日時点)

向いている方
  • 実家の大きな仏壇を、引き継ぐ人の家の棚やチェストの上に移したい
  • 仏壇の形は残しておきたい
気になる点
  • 幅が約50cmあるので、置き場所の幅と奥行を先に測る
  • ホワイトは約16kgと、ほかの色の倍ほど重い

高さ約50×幅約50×奥行約27cm、ホワイト以外は約8kg。販売ページによると、表面材は桐無垢で主芯材も桐、ホワイトだけは主芯材がMDFで表面をホワイトに着色しています。中国製で、LEDダウンライトが付きます。選ぶ仕様で価格が49,800〜93,770円の間で変わるので、注文画面の金額を確かめてください。本尊と位牌が入るかは、内寸を販売店に確認してから決めます。

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位牌をまとめる
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繰出位牌:大黒屋仏壇店 回出位牌 上二重2.5寸 中板入(0602a001a)

19,635円(楽天市場の販売ページの表示・送料無料・2026年9月27日時点)

向いている方
  • 位牌が何柱もあって、小さな仏壇に並べきれない
  • 仏壇は手放し、位牌だけを1つにして手元に置きたい
気になる点
  • 中板への文字入れの方法と費用は、販売店に別に確認が要る
  • 元の位牌をどう手放すかは菩提寺に相談する

外寸は高さ18.8×幅7.8×奥行5.5cmで、中に入れる中板は高さ7.4×幅4.5cmです。小さな仏壇に入れるなら、仏壇の内側の高さが18.8cmより高く、余裕があるかを先に確かめます。何枚の中板を入れられるか、注文時に何枚付くかは販売ページで確認してください。

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郵送で手放す
📦

郵送のお焚き上げ:お焚き上げ屋さん

位牌1柱6,600円、仏壇・仏具1台22,000円〜(税込・2026年9月27日時点)

向いている方
  • 菩提寺がない、または遠くて持ち込めない
  • 繰出位牌にまとめたあと、元の位牌を手放したい
気になる点
  • 仏壇・仏具は「22,000円〜」の表示なので、総額は問い合わせで確かめる
  • 菩提寺がある場合は、先に寺に相談してから申し込む

申し込みは、電話(0480-65-4511、平日9〜16時)かWebフォーム(24時間)で問い合わせてから、品物を寺院へ送る流れです。公式サイトによると、お焚き上げは月に1〜2回ほどで、品物が届く時期によっては最大2か月ほど待つ場合があります。供養の証明書は希望すれば電子版か郵便ハガキで受け取れ、お焚き上げの完了後2週間以内に送られます。仏壇・仏具は「22,000円〜」の表示なので、送る前に問い合わせで総額を確かめてください。

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火を使うときの注意

小さな仏壇に替えても、ろうそくや線香を使うなら火の扱いは変わりません。福島県の郡山地方広域消防組合の管内では、2012〜2021年の10年間に、ろうそく・線香が原因の住宅火災が23件あり、死者1名・けが人9名が出ています(発火源はろうそく18件・線香5件)。同組合の資料は、ろうそくが倒れて可燃物に触れた、長時間つけたままにして炎の位置が変わり造花に燃え移った、ろうそくの炎が衣服に燃え移った、という例を挙げています。東京消防庁も、線香の火が着衣に燃え移った事例を紹介しています。

同組合が予防のポイントとして挙げているのは、ろうそくを使っている間はその場を離れない、専用の燭台に安定させて立てる、周りに燃えやすい物を置かない、香炉皿を使って線香がこぼれないようにする、仏壇の奥に手を伸ばすときは衣服に火が付かないよう気をつける、といったことです。棚の上の小さな仏壇は、造花や紙の飾りが火の近くに来ていないかも見ておきます。

引き取りを業者に頼むときの確認点

仏壇の引き取りを遺品整理業者や不用品回収業者に頼むなら、供養をしてもらえるか、供養の証明書が出るか、料金の内訳(運び出し・処分・供養の費用が分かれているか)、家庭のごみを運ぶための一般廃棄物処理業の許可があるかを、見積もりの段階で確かめます。国民生活センターによると、不用品回収全般の相談は2018年度の1,354件から2021年度には2,231件に増え、広告では軽トラック7,000円だったのに作業後に25万円を請求された、という事例もあります。国民生活センターは、市区町村のホームページなどで一般廃棄物処理業の許可業者を探すこと、追加料金の有無を事前に確かめて複数社から見積もりを取ることを勧めています。仏具や骨董品の買取で家に来てもらう訪問購入も相談が多く、2022年度は7,722件でした。国民生活センターは、契約当事者の8割近くが60歳以上であることを特徴に挙げています。

訪問購入には、クーリング・オフ期間中は品物の引き渡しを拒めるというルールがあります。ただし、住まいを引き払うときに自分から業者を呼んで買取を頼んだ場合は、このルールを含む一部の規定が適用されません。また、家具など政令で決められた品物は、そもそも訪問購入の規制の対象外です。仏壇の買取がこれに当たるかどうかも含めて迷ったら、その場で品物を渡さず、消費者ホットライン188に相談してください。

業者の選び方と、遺品整理全体の費用の目安は「遺品整理の費用相場と見積もりの取り方」にまとめています。

よくある質問

閉眼供養をしないで仏壇を処分してもいい?

するかどうかは家や宗派で判断が分かれるので、この記事では決めていません。考え方と頼み方は本文の閉眼供養とは・頼み方にまとめています。「供養しないと不幸が起きる」とあおられて高額な供養や契約を急かされたら、その場で払わず、消費者ホットライン188に相談してください。

浄土真宗でも閉眼供養は必要?

浄土真宗本願寺派の公式サイトのQ&Aは、新しい仏壇に本尊を迎える法要を「お魂入れ」「お性根入れ」とは言わず「入仏法要」と呼ぶと説明しています。手放すときの呼び方や作法は、手次ぎの寺に確認してください。本願寺派以外の真宗各派の場合も、付き合いのある寺に聞いてください。

仏壇は手放して、位牌だけ手元に残せる?

残すこともできます。仏壇を手放し、位牌だけを引き継ぐ人の家に置く家もあります。位牌が何柱もある場合は、繰出位牌に1つにまとめる方法もあります。置き方や、まとめたあとの元の位牌の扱いは、菩提寺に聞いてから決めてください。

仏壇の中の物はどうする?

手放す前に中身を全部出します。過去帳は先祖の記録として残し、位牌と本尊は菩提寺に扱いを聞きます。遺影や写真は写真・アルバムの整理の記事を参考にしてください。引き出しに通帳や印鑑、現金などがしまわれていることもあるので、「遺品整理を自分でやる手順」の記事で、捨ててはいけない物を確かめてから片付けます。

菩提寺がない場合は?

まず、親の葬儀を頼んだ寺や、過去帳・葬儀の記録に残る寺の名前、親戚の話から、付き合いのあった寺がないかを探します。見つからなければ、実家の宗派の寺か仏壇店に相談します。寺に持ち込めない場合は、郵送でお焚き上げを受け付けるサービスもあります。

小さな仏壇・繰出位牌を見る