電気コード・カーペットの端でつまずく|床の配線と敷物を整える転倒予防
帰省したら、居間を延長コードが横切り、ラグの端がめくれていた方へ

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久しぶりに実家へ帰ると、テレビ台の裏から延長コードが部屋の真ん中を通って電気スタンドまで伸びている。台所のマットは斜めにずれ、居間のラグは端が少し反り返っている。親に言うと「毎日ここを歩いてるんだから大丈夫」で終わる。この記事は、その床を横切るコードと、敷物の端・めくれ・ずれだけを扱います。玄関の上がり框、浴室の床、夜の明かり、スリッパは別の記事に分けてあり(転倒予防の記事一覧)、ここでは帰省1回で床の上を整えるところまでに絞ります。実物レビューではなく公開情報の整理です(価格・仕様は各商品ページの2026年9月29日時点の表示)。

先に結論

やることは4つ、順番はこのとおりです。①コードは覆う前に、動線から外す(家具の配置・使うコンセント・延長コードの長さを見直し、壁ぎわに沿わせる)。②それでも通路を横切る1本だけを、床用の配線カバーで覆う。カバーも高さ1cmほどの段差になるので、端がなだらかで、床と色が違って見えるものを選びます。

③コードを敷物の下に通さない・家具で踏ませない・束ねたまま使わない。④敷物は外すのが先。残すなら滑り止めシートやテープで、ずれと縁のめくれを固定する。どれも「これで転ばない」ものではなく、足が引っ掛かる所を減らすための手順です。 → 比較表と3つの道具を見る

この記事で比べる3つ

①は楽天のエレコムダイレクトショップの商品ページ、③は型番での検索結果、②は条件に合う商品の検索結果へ飛びます。向き不向きは比較表とカードで説明しています。

帰省1回で見る場所

家じゅうを見て回る必要はありません。親が毎日必ず通る道筋を、親と同じ順番で自分も歩いてみます。見るのは床の上だけです。

歩きながら、つま先が当たりそうな所と、足の裏にぐにゃっとした感触がある所(敷物の下にコードが通っている)を覚えておきます。床に膝をついて、ラグの端が浮いていないかを横から見るのも1分で済みます。

家の中のどこで転んで救急搬送されているかという数字や、玄関・浴室を含めた7か所の見方は、「実家の転びやすい場所7つと、帰省時10分チェックリスト」にまとめてあります。この記事では数字を繰り返さず、床の上の話を続けます。

国民生活センター・消費者庁が挙げる「つまずくもの」

国民生活センターは、医療機関から寄せられた高齢者の家庭内事故をまとめた資料(2025年10月29日公表)で、転倒・転落について「わずか1〜2cmの敷居、絨毯の端、室内のコードなどに足を引っかけてしまう」と書いています。環境面の対策には「室内のコード類をまとめること」を挙げています。同じ資料には、2020年10月の70歳代女性の事例として「夕食準備中、移動する際、カーペットの盛り上がった縁に足を引っかけ転倒。その脇にあった石油ストーブの上に上肢が触れて、Ⅱ度のやけど」も載っています。転んだ先にストーブがあった、という事例です。

消費者庁も、2020年10月の注意喚起で「電源コードに足を取られたり、カーペットやこたつ、座布団に引っ掛かったりして、転倒に至る事故が多く見られます」と書いています。消費者庁の「子どもと高齢者の安全メール」Vol.696には、「自宅内を歩いていた際、コードにつまずき転倒した。右膝を骨折し入院。」(70歳代)という事例があります。

いずれも医療機関から寄せられた事例の紹介で、どのくらい起きているかを示す数字ではありません。出典:国民生活センター「医療機関ネットワーク事業情報からみた高齢者の家庭内事故」(2025年10月29日公表・p.5、p.10/kokusen.go.jp(PDF))、消費者庁「10月10日は『転倒予防の日』、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」(2020年10月8日/caa.go.jp(PDF))、消費者庁「子どもと高齢者の安全メール」Vol.696(caa.go.jp)。いずれも2026年9月29日参照。

「慣れているから大丈夫」と言われたら

消費者庁の2018年9月の注意喚起は、高齢者の転倒・転落について「『いつもやっているから大丈夫』、『まだ若いから大丈夫』といった過信や油断により行動すると、事故の原因になります」と書いています。親の「大丈夫」は、この文にそのまま重なります。

ただ、この文を親に見せて説得する必要はありません。この記事で扱う対策の多くは、家具を少し動かす、使うコンセントを替える、マットを1枚片付けるといった、親の暮らし方を変えずに済むものです。「掃除のついでに」と言って子の側で済ませられるものから、順に並べてあります。本人が嫌がったときの進め方は、「実家の転びやすい場所7つ」の親が「まだいらない」と言ったときの進め方にもまとめてあります。

コードは「覆う」より先に「動線から外す」

床を横切るコードを見ると、まずカバーで覆いたくなります。ただ、覆ったカバーも床の上の出っ張りです(次の章で書きます)。先にやるのは、コードが通路を通らない配置にすることです。消費者庁は2020年10月の注意喚起で「電源コードが通り道にこないように、電気製品を置きましょう」、2021年10月の転倒予防の呼びかけでは部屋の整理として「コードは壁をはわせる」を挙げています。

家具の配置とコンセントの位置を見直す

コードが部屋を横切るのは、たいてい電気製品とコンセントが部屋の反対側にあるからです。まず、その製品を使う場所の近くに別のコンセントがないかを探します。テレビ台の裏、カーテンの陰、棚の後ろに、使われていない差込口が隠れていることがあります。

近くにコンセントがなければ、製品のほうをコンセント側の壁に寄せます。電気スタンドや扇風機、スマホの充電器は、置き場所を変えても暮らしがほとんど変わらない物です。テレビのように動かしにくい物は、延長コードの通り道を変える(次の項)ほうが早いこともあります。

家具を動かしたら、家具の脚でコードを踏んでいないかも見ます。NITE(製品評価技術基盤機構)は、電源コードに「机や椅子の脚で踏むなど」無理な力を加えないよう注意しています(やってはいけない配線で詳しく書きます)。

延長コードは長さを合わせ、壁ぎわに沿わせる

延長コードが長すぎると、余った分が床の上でたるんで輪になり、足に引っ掛かりやすくなります。余りを束ねて置くのも、電気の面で避けたい使い方です(後述)。必要な長さに近いものに替え、コードは部屋の中央を通さずに、壁ぎわや家具の背面に沿わせます。

壁に沿わせたコードを留めるときは、釘や金具で打ち付けません。NITEは「電源コードは、釘や絶縁ステップル等の金具で固定しない」と注意しています。壁用の配線モール(壁に貼るカバー)や、はがせるタイプのコードクリップを使う方法があります。

寝室からトイレまでの廊下に足元灯を置くときも同じで、延長コードで廊下を横切らせると、明かりを足した意味が薄れます。コンセントの位置から置き場所を決める考え方は、「夜中のトイレで親が転ばないか心配|人感センサー足元灯の選び方と、寝室からトイレまでの置き場所」で扱っています。

出典:消費者庁「10月10日は『転倒予防の日』、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」(2020年10月8日/caa.go.jp)、消費者庁「高齢者の事故を防ぐために」転倒の項(2021年10月公表のチラシ「毎日が#転倒予防の日」を掲載/caa.go.jp)、NITE「電源コードの気をつけるポイント」(2017年1月30日作成/nite.go.jp(PDF))。いずれも2026年9月29日参照。

床を横切るコードは床用の配線カバーで

配置を変えても、通路を横切るコードが1本残ることがあります。部屋の反対側にしかコンセントがない、テレビとアンテナ端子の位置が決まっている、といった場合です。その1本だけを床用の配線カバーで覆います。

呼び方は商品によって違い、床用モール、ケーブルカバー、ワイヤープロテクターなどの名前で売られています。「実家の転びやすい場所7つ」の記事で書いた「配線モール(床に貼るカバー)」と同じ物で、この記事では「床用の配線カバー」と呼びます。

覆う前に、道具の位置づけを確認しておきます。NITEの『電源コードの気をつけるポイント』は、配線カバーについて「施設内で使用するときは、配線カバーをつけてキャスターなどが通過する際、電源コードに直接荷重が加わらないようにする」と書いています。カバーは、踏まれるコードを守る道具です。つまずきを無くす道具ではありません。

カバー自体が小さな段差になる

下で比べるエレコムの床用モール LD-GA1307MAは、メーカー直営店の仕様欄で外寸高さ11mmです。国民生活センターが転倒の原因として挙げた「わずか1〜2cmの敷居」と同じくらいの出っ張りを、床に1本足すことになります。

国民生活センターの見守り情報(2024年6月6日公表)には、大型スーパーで「フロアのコードカバーにつまずいて転び、左ひざを強く床にぶつけ」、救急搬送されて7日間入院した70歳代の事例があります。店舗の床の話ですが、カバーそのものにつまずくことは起こりうる、という例です。

カバーで変わるのは、上を踏んだり物が通ったりしたときに、コードに直接力がかかりにくくなる点です(上のNITEの記述もこの点です)。そのかわり、床に段差が1本増えます。だから、どうしても外せなかった1本だけに使います。

端がなだらかか、床と色が違って見えるか

選ぶときの物差しは、「実家の転びやすい場所7つ」の記事で敷居の段差について書いたのと同じで、カバーの端が足の運びと同じ向きに、床となだらかにつながっているかです。

幅と、入るコードの本数

床用の配線カバーは、幅によって入るコードの本数と太さが決まります。LD-GA1307MA(幅45mm)の仕様欄では、中央の溝に「Φ6mmの通信線・ケーブル2条」「VCTF(1.25×2C)1条」など、両サイドの溝に「Φ3mm以下の通信線・ケーブル各1条」が入るとされています。入れたいコードの本数を先に数え、太さを確かめて、表示の範囲に収まるものを選びます。溝に入りきらないコードを押し込むと、カバーが浮いて段差が高くなり、コードにも力がかかります。

同じシリーズには幅の違う型番があり、販売ページで並んで表示されることがあります。LD-GA1307MAなら幅45mm、と型番と幅を見比べてから買います。

メーカーによっては、固定用の両面テープが別売りです。サンワサプライのハードタイプのケーブルカバー(CA-R30など)は、公式ページで固定用の両面テープを別売品として案内しています。エレコムのLD-GA1307MAはテープ付きです。

両面テープと床材

床用の配線カバーの多くは、両面テープで床に貼ります。LD-GA1307MAのテープは、基材がポリエチレンフォーム、粘着材がアクリル系で、メーカー直営店の仕様欄から材質までは分かりますが、床材についての注意書きは確認できませんでした。

両面テープで床が傷むかどうかは、床材と商品の組み合わせで変わるので、ここでは言い切りません。貼る前にやることは3つです。

長年貼っていたケーブルカバーをはがそうとしたら床の表面がはがれそうになった、という相談もあります(Yahoo!知恵袋への投稿。個人の相談で、事実関係は確認していません)。敷物用のシートやテープの床材の注意は、床材との相性にまとめています。

出典:エレコムダイレクトショップ(Yahoo!ショッピング)「床用モール LD-GA1307MA」商品ページ(store.shopping.yahoo.co.jp)、国民生活センター 見守り新鮮情報 第483号「買い物中の転倒事故に注意!」(2024年6月6日公表/kokusen.go.jp)、サンワサプライ「ケーブルカバー」(sanwa.co.jp)。寸法はメーカー直営ショップの表示による。いずれも2026年9月29日参照。

やってはいけない配線

床のコードは、つまずきだけでなく電気の面でも傷みやすい場所にあります。ここはNITEの注意の範囲で書きます。NITEによると、2019年から2024年の6年間に発生した家電製品の「プラグ・コード・コンセントの事故」は219件で、8割以上が火災につながっています(NITEに通知された製品事故情報の件数。対象は家電の電源コードの根元からコンセントまでで、延長コード・テーブルタップを含む)。この資料でNITEは「お盆休みでの帰省先も含めて」プラグやコードを確認するよう呼びかけています。

踏みつけ・家具の下敷き・敷物の下に通す

NITEの『電源コードの気をつけるポイント』には、「延長コードやテーブルタップの電源コードをねじる、踏みつける、といった過度な荷重をかける使い方をすると、電源コードの芯線が断線して、異常発熱や発火の原因となるおそれ」があると書かれています。同じ資料の注意事項には「高齢者や視覚障がい者が移動する際、電源コードを踏み付けることがないように家族や介護にあたる人が設置場所に気をつける」という一文もあります。家族が置き場所を決める、という前提で書かれた注意です。

家具については、NITEは別の資料で「机や椅子の脚で踏むなど」電源コードに無理な力を加えないよう求めています。ソファや棚の脚がコードに乗っていないかは、配置を変えたときに一緒に見ておきます。

敷物の下にコードを通すのも、同じ理由で避けます。上を歩くたびにコードが踏まれ、傷んでも外から見えません。なお、NITEの資料に「敷物の下に通さない」という文言があるわけではなく、ここに書いたのは「踏みつけ」の注意をこの場面に当てはめたものです。ラグの下からコードが出てくる配置になっているなら、ラグの位置をずらすか、コードの通り道を壁ぎわに変えます。

束ねたまま使わない・たこ足・ほこり

余った延長コードを輪にして束ね、そのまま床に置いている家はよくあります。NITEは「延長コードやテーブルタップ等の電源コードは、束ねたままの状態で使用しない」と注意し、束ねたコードに大きな電流を流してスパークした事故の再現映像では「最大消費電力に注意し、コードは束ねず使用してください。また、消費電力の大きな機器には延長コードなどは極力使用しないでください」としています。長さの合う延長コードに替えることは、つまずきと電気の両方の注意に沿う手です。

テーブルタップにいくつも差し込んでいる所では、NITEが挙げる次のチェックポイントを見ます。

棚やテレビ台の後ろのコンセントは、普段目に入らないぶんほこりが溜まりがちです。NITEは、コンセントまわりのほこりなどから発火する「トラッキング現象」の再現映像も公開しています。帰省のときに家具の後ろをのぞき、プラグを抜いてからほこりを取ります。これも床の配線を見直すついでにできます。

出典:NITE「汚れ、踏まれ、引っこ抜かれる ~『プラグ・コード・コンセントの事故』で気をつけるポイント~」(2025年7月31日公表/nite.go.jp)、NITE「電源コードの気をつけるポイント」(2017年1月30日作成/nite.go.jp(PDF))、NITE「無頓着は火事の元!~5年で2倍、配線器具の火災事故に注意!~」(2024年1月25日公表/nite.go.jp)、NITE テーブルタップ・延長コード「3.束ねたコードの発火2」(nite.go.jp)。いずれも2026年9月29日参照。

敷物は外すか、固定するか

敷物は順番がはっきりしています。使っていない敷物や引っ掛かりやすい敷物は外します。残すなら、ずれと縁のめくれを固定します。消費者庁の資料も、この順番で両方を書いています。

まず外す

消費者庁は2018年9月の注意喚起で「床や階段につまずきそうなものや引っ掛かりやすいカーペット、マットを置かない」、2021年10月の転倒予防のチラシで「引っ掛かりやすいカーペットやこたつ布団は使用しない」と書いています。

外す候補は、たとえば次のような敷物です。

片付けた敷物は捨てずに、親に分かる場所へしまっておきます。「なくなった」ではなく「しまってある」なら、話がこじれにくくなります。

残すなら固定

冬に床が冷える、音が響く、膝をつく場所がある、といった理由で残したい敷物もあります。そのときは、敷物が床の上で動かないこと、縁がめくれないことの2点を押さえます。消費者庁は「めくれやすいカーペットの下には滑り止めを敷く」「めくれやすいカーペットの縁は目立つテープを貼って固定する」と呼びかけ、NITEも高齢者の屋内事故の資料で「カーペットラグ(置き敷きタイプ)はテープで床に留め滑らないようにする」ことを挙げています。

道具は役割で分けます。

敷物の下にシートを敷くと、敷物全体がそのぶん高くなります。厚手でクッション性のあるシートは敷物の端の段差を増やすので、端でつまずくのが気になる場所では、薄い網目状のものを選びます。

どちらも「固定すれば転ばない」ものではありません。敷物のずれや引っ掛かりを減らす、というところまでです。すり足ぎみに歩くと敷物の端に引っ掛かりやすくなる、という履き物の側の話は「親のスリッパが危ない|室内で転びにくい履き物の選び方」で扱っています。

床材との相性

滑り止めシートもテープも、床材との組み合わせで注意点が変わります。メーカーが書いている範囲をまとめます。

ワックスをかけたフローリングは、表面の状態が家ごとに違います。気になる場合は、目立たない所で数日試してから、全体に使います。

出典:消費者庁「御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!」(2018年9月12日/caa.go.jp(PDF))、消費者庁チラシ「毎日が#転倒予防の日~できることから転倒予防の取り組みを行いましょう~」(2021年10月/caa.go.jp(PDF))、NITE「屋内で起こる高齢者の転倒・転落事故を防ぐ」(2020年5月28日公表/nite.go.jp)、カーペットマート「スベリ止めシート」(carpet-mart.co.jp)、ニトムズ「カーペット用強弱両面テープ」(nitoms.com)。いずれも2026年9月29日参照。

比較表|役割の違う3つの道具を、解決すること・寸法・固定・床材の注意・価格で見る

この3つは同じ用途で競合する商品ではなく、床の上の別々の悩みに1つずつ当てる道具です。価格は2026年9月29日に確認した範囲で、店舗によって変わります。編集部による実物のテストは行っていません。

道具解決すること寸法固定のしかた床材の注意価格
①床用の配線カバー
エレコム LD-GA1307MA
通路を横切るコード1本を覆い、踏まれるのを防ぐ長さ1m・外寸幅45mm・外寸高さ11mm付属の両面テープ(アクリル系粘着材)床材についての注意書きは確認できず。目立たない所で試す1,581円
(税込)+送料550円(同一ストアで2,200円以上なら無料)。エレコムダイレクトショップ〔Yahoo!ショッピング〕、2026年9月29日参照
②滑り止めシート
例:カーペットマート スベリ止めシート
敷物全体のずれ幅80cm・長さ1m単位(最大20m)・網目0.9cm角。厚み:商品ページに記載なし敷物の下に敷く(貼らない)床材に跡が残る場合がある(メーカー表示)。定期的に位置を変える1m 1,890円
(税込、カーペットマート公式、2026年9月29日参照)。※楽天・Amazonのボタンはこの商品ではなく、同じタイプの検索結果に飛びます。素材・厚み・床材の注意書きは、検索結果から選んだ商品のページで確認してください
③カーペット用両面テープ
ニトムズ 強弱両面テープ J0300
縁・四隅のめくれ厚さ0.29mm・幅40mm・長さ15m両面テープ(敷物側は合成ゴム系、床側はアクリル系)強粘着面は塩ビ素材に使えない。裏に塩ビのすべり止め加工がある敷物には使えない(メーカー表示)オープン価格
(リンク先で確認)

※①の価格はメーカー直営のYahoo!ショッピング店の表示、②はメーカー直販サイトの表示です。下のカードの楽天・Amazonボタンのリンク先とは価格が違うことがあるので、購入前にそのページの表示を確認してください。

3つの道具と、商品ページを確認した例

①横切るコード
🔌

外せなかった1本だけ覆う:エレコム 床用モール LD-GA1307MA(幅45mm・長さ1m・テープ付き)

1,581円(税込)+送料550円(同一ストアで2,200円以上なら無料)。エレコムダイレクトショップ〔Yahoo!ショッピング〕、2026年9月29日参照/楽天・Amazonの価格はリンク先で確認

向いている方
  • コンセントの位置を変えられず、通路を横切るコードが1本残る
  • 入れたいコードの太さと本数が、仕様欄の対応ケーブル表示(中央:Φ6mmの通信線・ケーブル2条、VCTF(1.25×2C)1条など/両サイド:Φ3mm以下各1条)に収まる
気になる点
  • 外寸高さ11mmの段差が床に1本増える
  • この型番の色はベージュ。明るい床では段差の位置が見分けにくい

本体はPVC製で、断面はゆるやかなR形状です。メーカーの表現は「足がつまずく心配を軽減」までです。長さは1mなので、通路の幅を測ってから本数を決めます。入るコードは仕様欄の対応ケーブルの表示(中央:Φ6mmの通信線・ケーブル2条、VCTF(1.25×2C)1条など/両サイド:Φ3mm以下各1条)で確かめます。JAN 4549550321884。

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②敷物のずれ
🟫

敷物全体のずれを抑える:ラグ・カーペット用の滑り止めシート(網目・カットして使う)

例:カーペットマート スベリ止めシート 長さ1mあたり1,890円(税込、公式サイト、2026年9月29日参照)/ボタンのリンク先は同じタイプの検索結果

向いている方
  • 残したいラグやキッチンマットが、踏むたびに少しずつ動く
  • 敷物の大きさに合わせて切って使いたい
気になる点
  • 床材に跡が残る場合がある(メーカー表示)。定期的に位置を変える
  • 縁の反り返りには、③のテープを組み合わせる

カーペットマートのシートは塩化ビニル製で、網目は0.9cm角、幅80cm・長さは1m単位(最大20m)でハサミで切れます。この商品はカーペットマートの公式サイトで扱っています。楽天・Amazonのボタンは同じタイプの検索結果に飛ぶので、素材・厚み・床材の注意書きを商品ページで確かめてから選びます。厚手のクッションタイプは敷物の端の段差を増やすので、端でつまずくのが気になる場所では薄いものを選びます。

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③縁のめくれ
🎞️

縁と四隅を床に留める:ニトムズ カーペット用強弱両面テープ(J0300)

オープン価格/価格はリンク先で確認(厚さ0.29mm×幅40mm×長さ15m)

向いている方
  • ラグやカーペットの縁・角がめくれてくる
  • フローリングや塩ビ床の上に敷物を敷いている
気になる点
  • 敷物の裏が塩ビ(すべり止め加工を含む)だと使えない(メーカー表示)
  • 畳・床暖房への対応は商品ページで確認できなかった

白い面(合成ゴム系)をカーペット側、青い面(アクリル系)を床側に貼る設計のテープです。メーカーは、はがした後は床面にのり残りしにくいとしています。貼る前に敷物の裏地を見て、すべり止め加工があれば素材の表示を確かめます。JAN 4904140763008。

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介護保険は使えるか

床用の配線カバー、滑り止めシート、カーペット用の両面テープは、介護保険の福祉用具貸与(13種目)にも、特定福祉用具販売(9種目)にも、対象種目として挙がっていません。このため自費で買うのが基本です。「実家の転びやすい場所7つ」の記事でも、コードや敷物の対策は介護保険の対象外(自費)として整理しています。

貸与の対象は、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助つえ、車いす、特殊寝台などの13種目です。購入費の一部が戻る特定福祉用具販売は、腰掛便座、入浴補助用具、簡易浴槽、固定用スロープ、歩行器、歩行補助つえなどの9種目です。

立ち上がりや歩くこと自体が不安なら、手すりや歩行器は貸与の対象です。要支援1・2、要介護1の方は原則として対象外となる品目がありますが、手すりと歩行器はその品目には入っていません。実際に借りられるかは、ケアプランで必要と判断されるかによります。要支援・要介護の認定があれば、担当のケアマネジャーに相談できます。工事をしない手すりの選び方は「工事なしで置ける手すり|据え置き型と突っ張り型の選び方」に、室内で使う歩行器は「屋内用歩行器の選び方」にまとめてあります。床材そのものを替える工事の話は、「実家の転びやすい場所7つ」の住宅改修費の章で扱っています。

対象になるかどうかの最終的な判断は保険者(市区町村)が行います。迷ったら、担当のケアマネジャーか、実家のある市区町村の介護保険担当窓口に確認してください。

出典:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの? - 福祉用具貸与」(kaigokensaku.mhlw.go.jp)、同「特定福祉用具販売」(kaigokensaku.mhlw.go.jp)。いずれも2026年9月29日参照。

よくある質問

配線カバーの段差で、かえってつまずきませんか?

その可能性はあります。LD-GA1307MAの外寸高さは11mmで、国民生活センターが転倒の原因として挙げる「わずか1〜2cmの敷居」と同じくらいの出っ張りになります。店舗の床でコードカバーにつまずいて入院した70歳代の事例も、国民生活センターが紹介しています。そのためこの記事では、先にコードを動線から外し、外せなかった1本だけを覆う順番にしています。覆う場合は、端がなだらかな形で、床と色が違って見えるものを選びます。

両面テープで床が傷みませんか?

床材と商品の組み合わせで変わるので、傷む・傷まないのどちらとも言い切れません。メーカーの表示では、カーペットマートの滑り止めシートは床材に跡が残る場合があるとし、ニトムズのカーペット用強弱両面テープは強粘着面を塩ビ素材に使えないとしています。貼る前に床材(フローリングのワックス・塩ビ・畳など)と商品の注意書きを照らし合わせ、目立たない所で試してください。賃貸なら管理会社に確認します。

畳の上でも使えますか?

この記事で確認した3商品のページには、畳への対応の記載が見つかりませんでした。畳の上で使うなら、商品ページや取扱説明書に畳の記載があるものを選び、目立たない所で試します。畳の部屋では、敷物を減らせないか、コードを壁ぎわに寄せられないかを先に考えます。

親がラグを片付けたがらないときは?

全部を外そうとせず、1枚ずつ話します。端がめくれている1枚、重なって段ができている所だけを外し、残すラグは通路から少しずらして、下に滑り止めシート、縁にテープを使います。片付けたラグは捨てずに、親に分かる場所へしまっておきます。本人が嫌がるときの進め方は、「実家の転びやすい場所7つ」の記事の「親が『まだいらない』と言ったときの進め方」にもまとめてあります。

電気カーペットやこたつのコードは?

こたつは、取扱説明書どおりにコードを固定します。NITEの製品安全情報マガジン(2021年12月28日号)には、電源コードをやぐらの脚部で固定しなかったため、テーブル中央付近のコード固定部から垂れ下がり、踏む等で半断線して出火したと考えられる事例があり、その製品の取扱説明書には「電源コードを必ず2箇所で固定する。こたつに出入りする際に電源コードに足を引っかける等して断線・火災等の原因となる」旨が書かれていました。同じ号には、足の不自由な家人がつまずかないようにこたつ布団をやぐらの中に押し込み、布団がヒーターの保護カバーに触れて焦げた事例もあります。つまずき対策のつもりでも、布団をやぐらに押し込まないでください。電気カーペットのコードは、製品ごとの取扱説明書の注意に従ってください。

比較表と3つの道具を見る