外出用の介護シューズの選び方|散歩・通院で履く靴は、買う前に7か所を見る

親が外で何もない所につまずく、かかとを踏んで靴を履いているのが気になる方へ

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通院の帰り道に親が歩道の継ぎ目でつまずいた、散歩のときも靴のかかとを踏んだまま出かけていく。そんな様子を見て、外で履く靴を替えたほうがいいのか、と考え始めた方に向けて書きました。扱うのは玄関から外へ出るときの靴だけです。見分けどころは、東京消防庁と厚生労働省の資料、メーカーと販売店の商品ページに書かれている内容から拾っています。編集部が実物を履いて比べた記事ではありません(価格・重さは2026年10月14日時点の各商品ページの表示です)。家の中の履き物は「親のスリッパが危ない」、雪道・凍った道の冬靴は「雪道・凍った道で転びにくくする」で扱っているので、ここでは繰り返しません。

先に結論

外で履く靴は、買う前に見る7か所のうち、まずつま先が反り上がっているか・かかとが包まれるか・甲を締められる留め具か・足囲(足の幅のまわり)が合うかの4点から見ます。足は、外で実際に履く靴下を履いて測り、両足のうち大きいほうに合わせるのが基本です。

左右で大きさが違う、片足だけむくむ、片足に装具をつけている、という方は、片足だけ・左右で違うサイズで買えるメーカーも候補になります。靴は介護保険で借りたり購入費の支給を受けたりする種目に名前がなく、ふつうは自費で買います(個別の扱いはケアマネジャーか市区町村の介護保険窓口で確認してください)。 → 3足の比較表を見る

この記事で比べる3つ

楽天のボタンは3つとも商品ページ(①②=公式あゆみシューズ楽天市場店、③=バレーボール館)へ、Amazonのボタンは商品名の検索結果へ移動します。向き不向きは比較表とカードで説明しています。

外でつまずく・脱げる・滑るのは、靴のどこが原因になりやすいか

外で転ぶ理由は、足の力、目の見え方、段差、天気など、靴以外にもたくさんあります。この章では、そのうち靴を替えることで変えられる部分だけを取り出します。

東京消防庁管内の「ころぶ」事故は、住宅の次に道路・交通施設で多い

東京消防庁の「救急搬送データからみる高齢者の事故」によると、東京消防庁管内で令和6年中に高齢者が「ころぶ」事故で救急搬送された人は73,500人で、約4割が入院の必要がある中等症以上でした。発生場所でいちばん多いのは住宅等居住場所で、その次に多いのが道路・交通施設です(東京消防庁管内の数値で、全国の統計ではありません。2026年10月14日参照)。家の中の対策を済ませても、散歩や通院の道で転ぶ心配は残ります。家の中でどこが転びやすいかは「実家の転びやすい場所7つと、帰省時10分チェックリスト」で扱っています。転倒予防の介護用品は「転倒予防の記事一覧」にまとめています。

厚生労働省の職場向け資料が挙げる、つまずきにつながる靴の特徴

靴の形とつまずきの関係を説明した公的な資料として、厚生労働省「職場のあんぜんサイト」の「転倒防止に有効な安全靴」があります。働く人が履く安全靴についての資料で、高齢者の靴の基準を示したものではありません。そのうえで、靴に関わる原因として次の点が挙げられています(ページに日付の記載なし、2026年10月14日参照)。

この資料が述べているのは、つまずきやすい靴の特徴までです。反り上がりのある靴なら転ばない、とは書かれていません。次の章の7か所は、つまずきやすい形を避けるための見方として読んでください。

買う前に見る7か所

商品ページの写真と仕様欄で確かめられる順に並べました。実物を手に取れるなら、7か所すべてを靴屋の店頭で見ることもできます。

1. つま先の反り上がりと、つま先の靴底

靴を真横から写した写真で、つま先が床から浮いているかを見ます。介護シューズやシニア向けのウォーキングシューズには、つま先を上げた形の商品があります。たとえば③のアシックス ライフウォーカー W018は、販売店の商品説明で「ソールのつま先を少しあげた設計」とされています。反り上がりの角度について、何度あればよいという数字は上の厚労省の資料にもなく、この記事でも書きません。

つま先の部分の靴底については、つま先まで滑り止めの素材だと床に引っかかりやすい、とする福祉用具の解説もあります。ライフウォーカー W018の販売店の商品説明には「つま先に滑りのよい樹脂パーツを採用」とあります。底の写真では、溝が全体に切ってあるか、つま先の先端だけ素材が違うかを見て、つま先の素材が商品説明でどう書かれているかも確かめておきます。

2. かかとの硬さと包まれ方

靴の後ろ側(かかとを包む部分)を指で押して、すぐにつぶれないかを見ます。靴選びの解説では、このかかとの芯の硬さがよく挙げられます。かかとがやわらかい靴は、かかとを踏んだまま履けてしまいます。親がいま履いている靴のかかとが踏みつぶされて平らになっているなら、新しい靴は「かかとを踏めない作り」を基準に選びます。

3. 留め具(面ファスナー・ファスナー・ひも)は、本人が自分で留められるかで選ぶ

留め具は甲を締めて、靴の中で足が前後に動かないようにする部分です。面ファスナー(マジックテープ)、ファスナー、ひものどれでも、締めた状態で歩けば役目は同じで、違うのは出かけるたびに締め直せるかです。

①のダブルマジック3は、名前のとおり面ファスナーが2本あり、甲の締め具合を2か所で調整できる作りです。留める箇所が増えるぶん、本人が自分で留め外しできるかは手先の動き次第になります。贈る前に、親が普段どんな留め具の靴を自分で履けているか(ひもを結べているか、面ファスナーを最後まで押さえられているか)を見ておいてください。手先の動きや握る力で合う留め具は変わるので、迷う場合は通所先のリハビリ職やケアマネジャーに相談してください。

4. 開口部の広さ

足を入れる口がどこまで開くかです。甲の上だけが開く靴と、②のケアフル3のように「足先まで開いて履きやすく、履かせやすい」(公式通販の説明)靴があります。足を入れる動作に手間がかかる方や、家族が手伝って履かせる方は、開口部がどこまで開くかを商品ページの写真と説明で確認してください。むくみや装具との相性は、主治医・義肢装具士・リハビリ職に相談してください。玄関で立ったまま靴を履いてよろけるなら、靴より先に座って履ける場所づくりが要ります。腰掛けの置き方は「玄関の上がり框でつまずく・ふらつく方に」で説明しています。

5. 靴底の溝と素材

底の写真で、溝が全体に切ってあるか、底の素材が何か(ゴム、EVA樹脂など)を見ます。仕様欄に「底材:合成底(EVA/ゴム)」「アウターソール:ゴム底」のように書かれています。厚労省の職場向け資料が書いているとおり、溝はすり減ると滑りにくさが急に落ちるので、新しく買うときだけでなく、いま履いている靴の溝が残っているかも見ておきます。どの素材がどの路面でどれだけ滑りにくいかを比べた資料は見つけられなかったので、この記事では素材の優劣は書きません。

6. 重さ(片足の表記を商品ページで確認)

重さは「片足◯g(◯cm)」のように、片方の靴を1つのサイズで量った値が載っています。サイズが変われば重さも変わるので、親の足のサイズに近い表記かどうかも一緒に見ます。厚労省の職場向け資料は、重い靴や重さがつま先に偏った靴は足が上がりにくいと説明しています。重さだけで決めず、1〜5の条件を満たした靴どうしを比べるときの材料にします。

7. 足囲(E表記はメーカーごとに基準が違う)

足囲は、親指の付け根と小指の付け根を通る一周の長さです。靴には「3E」「7E」のように幅の目安が書かれていますが、同じ3Eでも、メーカーのサイズ表に載っている足囲の値は同じとは限りません。①の楽天の商品ページには、3E・5E・7Eごとの足囲を載せたサイズ表があります。E表記の数字だけで決めず、測った足囲をそのメーカーのサイズ表と照らしてください。

足の測り方とサイズの選び方(外で履く靴ならではの点)

夕方に測る、足長(かかとからつま先まで)と足囲の両方を測る、といった基本の測り方は、「親のスリッパが危ない」の「買う前に見る5か所」とよくある質問にまとめてあります。ここでは外で履く靴を選ぶときに変わる点だけを書きます。

外で履く靴下を履いて測り、両足の大きいほうに合わせる

家の中では薄い靴下でも、外出のときは厚手の靴下を履く方がいます。測るときは、その外出用の靴下を履いた状態で測ります。冬に厚手の靴下や冬靴を使う地域なら、冬の靴は別に考えたほうが合わせやすく、雪道向けの靴底の見方は「雪道・凍った道で転びにくくする」で説明しています。

足は左右で大きさが違うことがあるので、両足を測って大きいほうに合わせるのが基本です。そのうえで、立った状態でつま先に少し余裕があるか、歩いたときにかかとが浮かないかを、メーカーのサイズ表と試し履きで確かめます。つま先の余裕を何mmにするかは、解説によって数字がばらばらで公的な基準も見つけられなかったため、この記事では数字を書きません。測れない、判断がつかないという場合は、福祉用具を扱う販売店やリハビリ職に見てもらってください。

杖を使っている方は、新しい外出靴を履いた状態で杖の長さを合わせ直します。底の厚さが違う靴に替えると、杖の握りの高さも変わるからです。合わせ方は「杖の長さ・高さの目安は何cm?」で説明しています。

左右差・むくみ・装具がある場合は、片足販売・左右サイズ違いという選択肢がある

大きいほうに合わせると、反対の足が靴の中で動いてしまう場合があります。左右の差が大きい、片足だけむくむ、片足に装具をつけている、といった場合です。そのときは、片足だけ買える、または左右で違うサイズを組み合わせて買えるメーカーを選ぶ方法があります。

実例を挙げると、徳武産業(あゆみシューズ)の公式通販には「ダブルマジック3 合皮【9E】左足のみ」(商品番号7046L、税込6,160円)があり、商品ページに「当商品は片方「左足」の商品です」と書かれています。②のケアフル3【7E】の楽天の商品ページにも「片方販売 ○」「左右で異なるサイズが可能です」とあります(いずれも2026年10月14日参照)。

片足の商品は、返品や交換の条件が両足セットと違う場合があります。上の7046Lの商品ページに書かれているのは、品質不良があったときに到着後7日以内に連絡すれば取り替える、という案内です(2026年10月14日参照)。サイズが合わなかったときに交換できるかは、購入前に店舗の返品・交換の案内で確認してください。左右どちらに合わせるか判断がつかない場合や、装具をつけている場合は、主治医・義肢装具士・リハビリ職に相談してから選んでください。

室内用の介護シューズとは何が違うか

徳武産業の公式通販は、介護シューズを「履く場所」で外出用・自宅用・施設用・入院・リハビリ用・内外兼用に分けて販売しています(2026年10月14日参照)。見た目が似ていても、メーカーが用途を分けているということです。外で履く靴を探すときは、商品ページに書かれた用途の表示(外出用、内外兼用など)を最初に確認します。室内用は、靴底の厚さや溝、素材が屋外の路面を想定していない場合があります。

リハビリや通所で室内用の介護シューズを使っていて、それで外も歩いている、という方もいます。散歩や通院で外を歩く時間が長いなら、用途表示が外出用か内外兼用のものを別に用意するほうが、商品ページの想定に沿った使い方になります。足の状態で気になることがあれば、主治医やリハビリ職に相談してください。家の中で何を履くか(スリッパ、かかと付きルームシューズ、室内用の介護シューズ、滑り止めソックス)は「親のスリッパが危ない」で扱っています。

外出用の介護シューズ比較表と3足

3足は、①メーカーが外出用に分類している合皮の面ファスナー靴、②足囲の大きい方に向けた幅広、③見た目がスニーカーに近い外出用、の3つの方向から1足ずつ選びました。重さ・片足販売・価格は、リンク先の商品ページに書かれている値だけを載せています。書かれていない項目は「記載なし」としました。

外出用の介護シューズ3足の比較(足囲・重さ・留め具・片足販売・価格)
商品(型番)足囲の表記片足の重さ(量ったサイズ)留め具・開き方片足販売・左右サイズ違い価格(リンク先の店)向いている方
①あゆみ ダブルマジック3 合皮【3E】
商品番号1316
3E商品ページに記載なし面ファスナー2本で甲を2か所で締める両足セットの商品(公式通販の表示)。同じシリーズの9Eに左足のみの商品(7046L)あり9,900円
(両足・税込・送料別、公式あゆみシューズ楽天市場店)
合皮で落ち着いた見た目の外履きがほしい。足囲が3Eのサイズ表に収まる
②あゆみ ケアフル3【7E】
商品番号7030
7E(同じシリーズに3E・5E・9Eあり)230g
(Lサイズ)
足先まで開く(留め具の形は商品写真で確認)片方販売あり・左右で異なるサイズ可13,200円
(両足・税込・送料別、公式あゆみシューズ楽天市場店)
足囲が大きい、左右でサイズを変えたい
③アシックス ライフウォーカー W018
1242A018(女性用)
3E相当(販売店の表記)約170g
(23.0cm)
履き口が大きく開く面ファスナー(販売店の説明)商品ページに記載なし6,952円
(税込・送料込、バレーボール館〔楽天市場〕)
介護用に見えない靴を望む。足長が21.5〜25.0cmに収まる

※価格・仕様は2026年10月14日時点の各商品ページの表示です。重さは量ったサイズが商品ごとに違うため、そのまま比べられません。同じ型番でも店舗によって価格・送料が変わります。

①合皮の外出用
👞

あゆみ ダブルマジック3 合皮【3E】(商品番号1316)

9,900円(両足・税込・送料別、公式あゆみシューズ楽天市場店、2026年10月14日時点)

向いている方
  • 通院や外出に、合皮の落ち着いた見た目の靴を履きたい
  • 甲の締め具合を細かく調整したい
気になる点
  • 重さが商品ページに書かれていない。公式通販の表示は「両足セット」
  • 留める箇所が2か所あり、手先の動きによっては手間になる

徳武産業の公式通販では外出用に分類され、商品説明は「シンプルな外出用ケアシューズで冠婚葬祭にも」。色は黒・茶、サイズはS(21.0〜21.5cm)から6L(28.0〜28.5cm)までの8段階です。公式通販の価格も税込9,900円でした。楽天の商品ページのレビューは6件・総合評価4.50(2026年10月14日時点)。同じ「ダブルマジック3」の名前でも、施設用の【5E】(商品番号7035)とは別の型番です。

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②足囲の大きい方に
👟

あゆみ ケアフル3【7E】(商品番号7030)

13,200円(両足・税込・送料別、公式あゆみシューズ楽天市場店、2026年10月14日時点)

向いている方
  • 足囲が大きい
  • 左右で違うサイズを組み合わせたい、片足だけ買い替えたい
気になる点
  • 3足の中では価格が高い
  • 4L・5Lは黒のみで、色を選べるサイズが限られる

公式通販の説明は「足先まで開いて履きやすく、履かせやすい」。楽天の商品ページの仕様は、重さ[片方]230g(Lサイズ)、表素材ポリエステル100%、底材は合成底(EVA/ゴム)、インソールはアーチサポート付きのカップインソール、「片方販売 ○」「左右で異なるサイズが可能です」。公式通販の7030の商品ページでは、サイズはS(21.0〜21.5cm)から5L(27.0〜27.5cm)、色はワイン・紫・黒です。むくみで足囲が変わる方は、主治医やリハビリ職に相談したうえで、測った足囲をサイズ表と照らしてください。同じケアフル3には3E(1304・10,890円)、5E(7042・12,980円)、9E(7043・13,420円)もあり(公式通販・税込)、足囲に合わせて型番を選べます。「雪道・凍った道で転びにくくする」で紹介した「大きく開く防寒ブーツ2【7E】」とは別の商品です。

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③スニーカーに近い
👟

アシックス ライフウォーカー W018(1242A018・女性用)

6,952円(税込・送料込、バレーボール館〔楽天市場〕、2026年10月14日時点)

向いている方
  • 「介護用の靴」に見えるものは履きたくないと言う
  • 足長が21.5〜25.0cmに収まる
気になる点
  • サイズは21.5〜25.0cmまで。これより大きい足には合わない
  • 片足販売・左右サイズ違いの記載はない

リンク先の商品説明には、ソールのつま先を少し上げた設計、つま先の滑りのよい樹脂パーツ、履き口を開きやすくした工夫、かかと部の反射材、取り外せるインナーソールが書かれています。片足重量は約170g(23.0cm)、アウターソールはゴム底、色は4色。別の販売店(エレファントSPORTS〔楽天市場〕、2026年10月14日参照)の説明では、履き口が大きく開く面ファスナータイプで、幅は3E(JIS規格)ウイズです。同じ型番の価格は店舗で差があり、2026年10月14日に楽天で見た範囲では6,450円〜7,580円でした。

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買い替えの目安と、贈るときの注意

買い替えの目安は、期間ではなく靴の状態で見る

「何か月で替える」「何km歩いたら替える」という数字は、確かめられる公的な資料が見つからなかったので書きません。代わりに、帰省のたびに親の外出靴を裏返して、次の3つを見ます。

贈るときは、サイズと留め具と交換条件を先に確かめる

敬老の日や誕生日に外出靴を贈るなら、先にサイズを確かめます。サイズが分からないまま贈ると、合わない靴が下駄箱に残ることになります。帰省のときに外出用の靴下を履いた足を測るか、いま履いている靴の中敷きに書かれたサイズとメーカー名を控えておきます。メーカーが違えば同じ表記でも大きさが違うので、中敷きのサイズは目安として扱います。

留め具は、親がいま自分で履けている靴と同じ種類を選ぶと、届いた靴を自分で履けるかどうかの見当がつけやすくなります。注文する前に、サイズが合わなかったときに交換できるか、片足の商品なら条件が違わないかを、店舗の案内で確かめてください。親が遠方に住んでいて試し履きに連れて行けない場合は、ケアマネジャーに福祉用具を扱う販売店を聞き、自宅で見てもらえるかを相談する方法もあります。

ひとりで出かけて道が分からなくなることが気になり始めているなら、新しい靴のかかとの内側に名前と連絡先を書いておく備えや、靴に入れるGPS端末の話を「親が一人で出かけて帰れなくなる前に」で扱っています。靴に入れる端末は、その靴を履いた日にしか働かないので、外出靴を1足に決めておくことが前提になります。

介護保険は使えるのか

靴は、介護保険で借りられる福祉用具貸与の13種目にも、購入費が支給される特定福祉用具販売の9種目(2024年4月から)にも入っていません。ふつうは自費で買います。厚生労働省の通知(老高発0315第6号、令和6年3月15日付)は種目を一つずつ列挙していて、靴・履物はその中にありません。ただし通知に「靴は対象外」と書いた一文があるわけではなく、種目に無いことから判断しています(2026年10月時点)。種目の一覧は「親のスリッパが危ない」の介護保険の章で説明しています。

個別の扱いは、担当のケアマネジャーか、親が住む市区町村の介護保険の窓口に相談してください。医師が必要と判断して作る装具は医療側の話になるので、主治医や義肢装具士に、費用の扱いは加入している健康保険や市区町村の障害福祉の窓口に確認してください。まだ要介護認定を受けていない場合の最初の相談先は、「親の介護は何から始める?」にまとめています。

よくある質問

室内用の介護シューズを、外で履いてもいいですか?

商品ページに書かれた用途の表示(外出用、内外兼用など)を確認してください。徳武産業の公式通販のように、外出用・自宅用・施設用などを別のカテゴリで売っているメーカーもあり、室内向けの靴は靴底の厚さや溝、素材が屋外を想定していない場合があります。散歩や通院で外を歩く時間が長いなら、外出用か内外兼用の靴を別に用意してください。

サイズは普段の靴と同じでいいですか?

同じ表記でも、メーカーによって大きさが違うことがあります。外で履く靴下を履いた状態で足長と足囲を測り、買う靴のメーカーのサイズ表と照らしてください。両足を測って大きいほうに合わせるのが基本です。測れない、判断がつかない場合は、福祉用具を扱う販売店やリハビリ職に見てもらってください。

左右で足の大きさが違うときは、どちらに合わせればいいですか?

基本は大きいほうに合わせます。ただ、左右の差が大きい、片足だけむくむ、片足に装具をつけているなどで、反対の足が靴の中で動いてしまう場合は、片足販売や左右で違うサイズを選べるメーカーの靴を検討してください。この記事の②(ケアフル3)は、楽天の商品ページに片方販売と左右で異なるサイズが可能と書かれています。どちらに合わせるか判断がつかない場合や装具がある場合は、主治医・義肢装具士・リハビリ職に相談してください。

ひも靴のほうがいい場合はありますか?

本人がひもを結べて、出かけるたびに締め直せるなら、ひもも甲を締める留め具の一つです。結ぶ動作がつらい、ひもをゆるめたまま履いてしまう、という場合は、面ファスナーやファスナーの靴を検討します。どれが合うかは手先の動きや握る力で変わるので、迷う場合は通所先のリハビリ職やケアマネジャーに相談してください。

どのくらいで買い替えればいいですか?

期間や歩いた距離の目安を示す公的な資料は見つけられませんでした。靴底の溝が消えて平らな部分がある、かかとがつぶれて踏んだ跡がある、面ファスナーを留めてもすぐはがれる、といった状態は、替えることを考える目安になります。帰省のたびに靴を裏返して確かめておくと、変化に気づきやすくなります。

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