床ずれ防止用のマットレスはエアと静止型(ウレタン・高反発など)どっち?寝返りで選ぶ目安

寝ている時間が長くなって、「床ずれを防ぐマットレスを」と言われたら

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たとえば、退院のときに「床ずれを防ぐマットレスを考えてください」と言われた。調べると、エアマットと、ウレタンでできた体圧分散マットレスが出てきて、どちらにすればいいのか分からない。エアマットを借りたあとに、本人から「音が気になって眠れない」と言われることもあります。この記事では、床ずれ防止用のマットレスを、空気が出入りする圧切替型(エア)と、ウレタンなどでできた静止型の2つに分け、本人が自分で寝返りできるか、寝ている時間、介護する側の手間から選ぶときの目安を整理します。床ずれのでき方や初期サインの見分け方は「床ずれ(褥瘡)の初期サインの見つけ方」で説明しているので、ここでは寝具の選び方に絞ります。編集部は商品を使って比べておらず、内容は厚生労働省・日本褥瘡学会の資料と、メーカー・販売店のページで確かめたものです。

先に結論

型の目安は、本人が自分で寝返りできるかで分かれます。日本褥瘡学会の一般向けページは、自力で体位変換ができない人には圧切替型エアマットレスを勧めています。自分で動ける方にどの型がよいかは、学会のページには書かれていません。メーカー(ケープ)の選択チャートでは、つかまらずに寝返りできる方は動きやすさを重視したウレタンフォーム、寝返りできない方はエア、という目安が示されています。

どの型にするかは、主治医・訪問看護師・福祉用具専門相談員に相談して決めてください。要介護認定を受けているなら、床ずれ防止用具は介護保険で借りられる種目なので、買う前にケアマネジャーに相談してください(要支援1・2、要介護1の方は原則として対象外で、例外があります)。

エアを使うなら、ポンプの音、停電したときの扱い、ふわふわして動きにくくないか、ベッドの端に座ったときに沈まないかを確かめます。静止型は、へたったときに裏返しや部分交換ができるか、カバーを拭けるか・洗えるかを見ます。どちらの型でも、今のマットレスに重ねると寝る面が高くなり、ベッドの柵との高さの関係が変わります。

→ 比較表と、比べた3つへ

この記事で比べる3つ(マットレス2つと敷きパッド1つ)

型(静止型の置き換える型・今のマットレスに重ねる敷きパッド・エア)が重ならない3つを、寸法・素材・置き方をメーカーか楽天の販売店ページで確認できたものから選びました。どれがよいかの順位ではありません。楽天のレビュー件数は商品ごとにばらつきがあるため、選ぶ理由にしていません。価格は楽天の各販売ページに2026年10月22日に表示されていた税込の金額で、店舗・時期によって変わります。

静止型と圧切替型(エア)は何が違う?

日本褥瘡学会の一般向けページは、体圧分散用具の目的を2つに分けて説明しています。1つは、体が沈み込んだり包み込まれたりして、骨の出っぱったところの圧力を低くすること(体と接する面を増やすこと)。もう1つは、体に当たる場所を変えることで、当たる圧力を低くすることです。床ずれ防止用のマットレスに当てはめると、前者が静止型、後者が圧切替型(エア)の考え方に近い、と編集部では整理しています。

静止型(ウレタン・ゲル等)=体が沈み込んで、支える面を広げる

ウレタンフォームやゲルなどでできていて、電源は使いません。体の重みで沈み込み、体と接する面が広がることで、出っぱったところに圧力が集まりにくくなる、という考え方です。

「高反発」「低反発」は、この沈み込み方の違いを表す言葉としてよく使われます。一般に、やわらかく深く沈むほど体は包まれますが、そのぶん寝返りや起き上がりの動きは重くなります。厚生労働省の福祉用具の判断基準も、ベッド用のマットレス(特殊寝台付属品)について、「身体の沈み込みによって、寝返りや起き上がりなどの動作がしにくくなることを避ける」と書いています。この記事で比べたモルテンのテルサは、片面を「体全体を優しくつつみ込む」やわらか面、もう片面を「体の沈み込みをおさえ寝返りのしやすい」しっかり面として、裏返して使い分けられると販売ページで説明しています。どちらの面が合うかは、本人の動き方を見ている福祉用具専門相談員に聞くと決めやすくなります。

圧切替型(エア)=空気が出入りして、体に当たる場所が周期的に変わる

空気の入った筒(エアセル)が並んでいて、ポンプで空気を出し入れし、膨らむ筒と縮む筒を入れ替えます。ケープのエアドクターなら、20本のエアセルが交互に膨らんだり縮んだりして、体圧が同じ場所にかかり続けないようにする、とメーカーは説明しています。ポンプを動かすので電源が要り、ポンプの音が出ます。機種によっては、空気の量を本人の体重に合わせる設定があります。

静止型と圧切替型(エア)の違い
型体圧を分散する考え方電源家族がする管理気になりやすいこと
静止型
ウレタン・ゲルなど
沈み込んで、体と接する面を広げる不要カバーの拭き掃除・洗濯、向きや裏表の入れ替えへたり、蒸れ、沈み込みが深いと動きにくい
圧切替型(エア)空気の出し入れで、体に当たる場所を周期的に変える要(コンセント)ポンプの設定、ホースやコンセントが外れていないかの確認、停電のときの扱いポンプの音、ふわふわして動きにくい、端に座ると沈む

※考え方の欄は日本褥瘡学会の一般向けページ、電源・管理の欄はこの記事で比べた商品のメーカー・販売店ページの記載、気になりやすいことの欄は厚生労働省の判断基準とこの記事の各章の内容をもとに、編集部がまとめたものです。機種によって違います。

どちらが合うかの目安(寝返り・寝ている時間・介護の手間)

静止型とエアのどちらにするかについて、国(厚生労働省)の資料に「この状態ならこの型」という基準はありません。目安になる情報は、日本褥瘡学会の一般向けページ、厚生労働省の判断基準、メーカーの選択チャートに分かれていて、それぞれ書いている範囲が違います。下の早見表は、その3つを並べたものです。

型を選ぶときの目安(公的な基準ではありません)
寝返りの様子ケープの選択チャート
(メーカーの目安)
日本褥瘡学会の一般向けページ
(学会の案内)
厚生労働省の判断基準
(介護保険で借りるときの目安)
つかまらないで寝返りできる動きやすさを重視したウレタンフォームマットレス記載なし(自分で動ける人の型は示していない)床ずれ防止用具そのものの使用が「想定しにくい」状態
何かにつかまれば寝返りできる静止型マットレス・ウレタンフォームマットレス記載なし記載なし
寝返りできないエアマットレス「自力体位変換が出来ない人」には圧切替型エアマットレスを勧めている
(学会ページの語は「寝返り」ではなく「自力体位変換」)
記載なし

※ケープの選択チャートは、骨の出っぱりが中等度以上の場合や、すでに床ずれがある場合はリスクが高まるので、エアマットレスへの変更も検討するとしています。厚生労働省の判断基準は、介護保険で床ずれ防止用具を借りるときの目安で、静止型かエアかを選ぶための基準ではありません(2026年10月22日参照)。

日本褥瘡学会の一般向けページに書かれていること

学会の一般向けページは、体圧分散寝具の種類は「対象者の褥瘡発生リスク、好み、ケア環境等も考慮に入れて選択」するとしたうえで、「特に自力体位変換が出来ない人には、圧切替型エアマットレス」を勧めています。日本の高齢者には、二層式などの多層式のエアマットレスも勧めています。ページの注には、根拠として『褥瘡予防・管理ガイドライン 第3版』の推奨(推奨度B)が挙げられています。

読むときは次の点に気をつけてください。エアを勧めているのは「自力で体位変換ができない人」についてです。また、型は床ずれのできやすさだけでなく、本人の好みや介護する環境も見て選ぶ、とこのページ自身が書いています。そして、自分で動ける方にどの型がよいかは、このページには書かれていません。

学会は2022年に『褥瘡予防・管理ガイドライン 第5版』(照林社)を出しています。出版社のページの目次を見ると、高齢者の床ずれ予防に使うマットレスとして、多層式の圧切替型エアマットレス、交換して使う静止型のフォームマットレス、単層式などのエアマットレスのそれぞれが有用かを問う項目があります。ただ、それぞれの推奨の中身までは確認できていないので、ここでは紹介しません。

メーカー(ケープ)の目安と、厚生労働省の判断基準の注意

自分で動ける方の選び方は、学会のページではなく、メーカーの目安と厚生労働省の判断基準から読むことになります。エアマットもウレタンマットも作っているケープの選択チャートは、寝返りを「つかまらないで出来る」方には動きやすさを重視したウレタンフォームマットレス、「何かにつかまれば出来る」方には静止型マットレス・ウレタンフォームマットレス、「出来ない」方にはエアマットレス、と整理しています。ウレタンフォームは、骨の出っぱりや関節が固まって動きにくいといった床ずれの危険因子がある方への対応には限界があるので、予防的に使うことを勧める、とも書いています。これはメーカーが示す目安で、学会や国の基準ではありません。

厚生労働省の判断基準は、床ずれ防止用具について「体圧の分散は、寝返りなどの動作に対する反力を吸収することになるため、利用者の寝返り等の動作能力に合わせて、導入時期と体圧分散効果の度合いを評価することが重要」と書いています。体圧を分散する働きと、自分で寝返りするときの動きやすさは、本人の状態に合わせて釣り合いを見る必要がある、という趣旨です。体重40kg以下のやせた方や、体位変換器を一緒に使う場合は、医師やリハビリの専門職の意見を聞くことが望ましい例として挙げられています。

寝ている時間についても、「1日に何時間寝ているならこの型」という数字は、確かめた資料の中にはありませんでした。学会のページは、長い時間同じところが押されるのを避けるために定期的に体位変換をする、と書いています。寝ている時間が長くなり、夜の体位変換が難しくなってきたことは、相談のときに伝えておきたい情報の一つです。

相談の前にメモしておくと伝わりやすいこと

マットレスを替えても、体位変換は続く

学会の一般向けページは、体位変換を基本的に「2時間を超えない範囲」で行うとし、粘弾性フォームマットレスや上敷二層式エアマットレスなどを使う場合は「4時間を超えない範囲で行ってもよいとされています」と書いています。マットレスの種類で体位変換の間隔の考え方が変わることはありますが、エアを入れたから体位変換をしなくてよい、という書き方ではありません。本人に合った間隔は状態と寝具で変わるので、訪問看護師・主治医に相談してください。体位変換のやり方と間隔の考え方は「家での体位変換のやり方と、体位変換クッションの選び方」で説明しています。夜中の体位変換で介護する側が眠れなくなっているときの手立ては、「夜中に何度も起こされて眠れない」で説明しています。

重ねるか、置き換えるか(上敷きタイプと交換タイプ)

床ずれ防止用のマットレスには、今あるマットレスの上に重ねて使う「上敷きタイプ」と、今のマットレスを外して置き換える「交換タイプ」があります。メーカーの製品ページでは「マットレス設置方法」として書かれていることが多く、この記事で見た中では、ケープのエアドクターが上敷きタイプ(下のベッドマットレスは別売)、ケープのミルフィ(静止型のウレタンフォーム)が交換タイプでした。どちらのタイプかで、用意する物と寝る面の高さが変わります。

厚さが変わると、ベッドの柵(サイドレール)の高さや隙間の関係が変わる

厚生労働省の判断基準は、床ずれ防止用具について「サイドレールを使用する場合、床ずれ防止用具の厚みによって利用者の転落や寝具のずれ落ちが起こらないよう留意する」と書いています。厚いマットレスに替えたり重ねたりすると、柵の上端から寝る面までの高さが低くなります。マットレスと柵の間の隙間の大きさも変わることがあります。

消費者庁は、高齢者が介護ベッドの柵や手すりの間に首を挟んで亡くなる事故が毎年起きているとして、注意を呼びかけています。マットレスを替えたり重ねたりするときは、柵の高さと、柵とマットレスの間・柵と柵の間に隙間ができていないかを、福祉用具専門相談員と一緒に確かめてください。ベッドの手すりの隙間の確かめ方は「ベッドに付ける手すりの選び方」で説明しています。

背上げとの相性

介護ベッドで背中を起こすと、マットレスも一緒に曲がります。厚生労働省の判断基準は、ベッド用のマットレス(特殊寝台付属品)を、ベッドの背や脚の傾きを妨げないよう、折れ曲がる柔軟性がある物としています。床ずれ防止用のマットレスを使うときも、背上げをしたときにマットレスがずれないか、お尻のあたりが沈み込みすぎないかを確かめておきます。ベッド本体の高さとマットレスの厚さの関係は「介護ベッドは1モーター・2モーター・3モーターのどれ?」の測り方の章で説明しています。

エアマットレスで気になりやすいことと、前もってできること

エアは空気とポンプで動く寝具なので、静止型にはない気になる点があります。借りる前・使い始める前に、次の3つを確かめておくと、あとで慌てずに済みます。

ポンプの音

エアマットはポンプが動くので、音は出ます。その音が気になるかどうかは、人によっても、機種によっても変わります。本人から「音で眠れない」と言われたら、使うのをやめてしまう前に、借りている福祉用具貸与事業者に、機種を替えられないか、設定で変えられることはないかを相談してください。エアは床ずれの予防のために入れている物なので、外すかどうかは自分たちだけで決めず、主治医・訪問看護師にも伝えてください。

停電したとき

停電したときにどうなるか、何をすればよいかは機種によって違います。この記事で比べたケープのエアドクターは、停電などのときにマットレスの空気が漏れるのを防ぐ「送風チューブ栓」を備え、パンクや内圧の低下を電源ランプの点滅で知らせる機能がある、とメーカーが書いています。販売ページには「停電対策用キャップ付き」とあります。

ほかの機種の停電時の扱いは確認できていません。使っているエアマットの取扱説明書で、停電したときにすることを確認しておきます。借りている場合は、福祉用具貸与事業者に、停電のときの扱いと連絡先を前もって聞いておくと安心です。電源コードやホースが抜けていないかも、ときどき見ておきます。

ふわふわして動きにくい・ベッドの端に座ると沈む

前の章のとおり、厚生労働省の判断基準は、体圧の分散は寝返りなどの動作に対する反力を吸収する、と書いています。エアに替えてから「自分で寝返りしにくくなった」「起き上がりにくい」と本人が言うときは、体圧分散の度合いが本人の動ける力に合っていない可能性があります。福祉用具専門相談員に、設定や機種、型そのものを見直せないか相談してください。

ベッドの端に腰かけたときの安定も確かめておきます。ケープは静止型のミルフィの製品ページで、端と中央の柔らかさの差が大きいマットレスでは、腰かけたときに腰が沈んで骨盤が安定せず、姿勢が不安定になると説明しています。エアマットの中には、圧切替型と静止型を切り替えられる機種もあります(たとえばモルテンのプライムレボは、ワンタッチで切り替えられると販売ページに書かれています)。ただ、端に座るときにどの設定にすればよいか、設定を変えずに座ってよいかは機種によって違います。使っている機種での扱いは、取扱説明書と福祉用具専門相談員に確認してください。

自動で体の向きを変える機能をうたうエアマットもあります。厚生労働省の判断基準は、体位変換器の項で「動力を用いて周期的な寝返りを促す機種もあるが、介護者の状況と要介護者等の身体機能を総合的に評価して選定することが重要」としています。使うかどうかは、福祉用具専門相談員・訪問看護師と相談してください。

静止型(ウレタン等)で気になりやすいこと

静止型は電源もポンプも要らない代わりに、中身が少しずつへたることと、汗や尿で湿ったときの手入れが気になります。ここでは、メーカーと販売店の表示で確かめられた範囲で書きます。

へたり

ウレタンのマットレスが何年でへたるかの目安は、この記事で見たメーカー・販売店のページには書かれていませんでした。へたったときの手当てとして、裏返して使えるか、一部だけ取り替えられるかは、商品によって違います。モルテンのテルサは、販売ページで「リバーシブル」「部分交換」「3分割構造」をうたっています。同じ場所ばかり沈んでいるように見えたら、レンタルなら福祉用具貸与事業者に、買った物ならメーカーか販売店に相談してください。

蒸れ・汗・尿で湿ったとき

厚生労働省の判断基準は、床ずれの予防は圧力だけの問題ではなく、皮膚の摩擦、尿などの漏れ、栄養状態が大きく関わると書いています。マットレスを選ぶときは、カバーの素材と手入れのしかたも見ておきます。比べた商品では、テルサのアウターカバーはウレタン合皮で、商品名に「防水・清拭消毒タイプ」とあります。ケープのミルフィは、上面と側面が防水・制菌加工のカバーで、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで拭いて消毒できるとメーカーが書いています。ホームナースマットは、ポリエステルでできていて丸洗いできると販売ページにあり、シーツやカバーを掛けて使うよう書かれています。

おむつの漏れが心配でマットレスの上に防水シーツを敷きたいときは、重ねてよい物と厚さを、マットレスの取扱説明書で確認してください。借りている物なら、福祉用具貸与事業者に聞いてから敷きます。防水シーツの形と素材の選び方は「介護用の防水シーツの選び方」、お尻の赤みがかぶれかもしれないときは「高齢者のおむつかぶれ・お尻の赤み」で説明しています。

比較表と、比べた3つ

体圧分散をうたって販売されているマットレス・敷きパッドから、型が重ならない3つを並べました。寸法・素材・置き方は、メーカーか楽天の販売店ページで確かめたものです。②のホームナースマットは寝具店の敷きパッドで、床ずれ防止用具(介護保険で借りる物)や医療機器として売られている物ではありません。床ずれの心配が大きい方や、すでに床ずれがある方のマットレスは、医療職・福祉用具専門相談員と相談して選ぶことになるので、この3つから選べば足りるとは考えないでください。要介護認定を受けている方なら、先に介護保険で借りる場合を読んでください。

比べた3つの仕様(販売ページ・メーカーの記載)
商品型・置き方・中身寸法・重さ・最大使用者体重電源カバー・手入れ楽天の価格(税込・2026年10月22日確認)
モルテン
テルサ 防水・清拭消毒タイプ レギュラー MTLS1291
静止型・置き換える型(販売ページの表記は「標準マットレス」)
ウレタンフォーム
幅91×長さ191×厚さ12cm
7.3kg/最大使用者体重は記載が見当たらない
不要アウターカバーはウレタン合皮、インナーカバーはポリエステル。やわらか面としっかり面のリバーシブル、部分交換できると記載39,000円
介護ミニロク(個人宅配送可のページ)
ホームナースマット
体圧分散 敷きパッド 4層タイプ(シングル)
体圧分散をうたう敷きパッド(今のマットレスに重ねる。ベッドではマットレスの上にベッドパッドとして使うと記載)
ポリエステル100%
94×200cm
厚さ・重さ・最大使用者体重は記載が見当たらない
不要丸洗いできると記載。シーツ・カバーを掛けて使う29,800円
おめざめばざーる
ケープ
エアドクター900 CR-268
圧切替型(エア)・上敷きタイプ(下のマットレスは別売)
エアセル20本(ポリウレタンフィルム)
幅90×長さ192×厚さ9cm
3.4kg/最大使用者体重90kg(販売ページの表記)
要(AC100V・消費電力5W)防水・抗菌・防臭・伸縮のカバーで、拭いて手入れするタイプとメーカーが説明。替えカバーは別売57,200円
ライフプラザ
63,250円
介護BOXパンドラ

※寸法・重さ・素材・カバー・置き方は、楽天の各販売ページ(ケープはメーカー公式ページも)の表記です(2026年10月22日参照)。最大使用者体重の記載があったのはエアドクターの90kgだけで、ほかの2つは販売ページに記載が見当たりませんでした。価格は楽天の各販売ページに2026年10月22日に表示されていた税込の金額で、店舗・時期によって変わります。

静止型の置き換える型には、ケープの「ミルフィ」もあります。メーカー公式ページでは、900タイプ(CR-363)が幅90×長さ191×厚さ10cm・6.1kg、4種類・4層構造のウレタンフォームで、左右の端に硬めのウレタンを入れて腰かけたときの姿勢を安定させる構造と説明されています。楽天の介護BOXパンドラでは税込65,736円でした(2026年10月22日確認)。公式ページに「リニューアル」の表示があるので、買うときは販売ページの型番も見ておきます。

楽天で「床ずれ防止 マットレス」と検索すると、9千円台〜1万円台の電動エアマットも並びます。2026年10月22日に見た範囲では、メーカー名・型番・最大使用者体重が商品名から読み取れないものが多くありました。エアマットを買うなら、メーカー・型番・最大使用者体重・停電したときの扱いを、販売ページか取扱説明書で確かめられる商品を選ぶと、使い始めてから困ったときに問い合わせ先が分かります。

①静止型・置き換える

裏返して硬さを選べる:モルテン テルサ 防水・清拭消毒タイプ レギュラー MTLS1291

税込39,000円(楽天の介護ミニロク・個人宅配送可のページ・2026年10月22日確認。店舗・時期で変わります)

向いている方
  • 電源やポンプの管理をせずに使いたい
  • 今のマットレスと入れ替えて、ベッドの上を1枚にしたい
気になる点
  • 7.3kgあり、裏返すときや運ぶときに重い
  • 厚さ12cmなので、今のマットレスより厚ければ柵との高さが変わる
  • 最大使用者体重の記載が販売ページに見当たらない

モルテンのウレタンフォームのマットレスで、幅91×長さ191×厚さ12cm、重さ7.3kgです。片面が「体全体を優しくつつみ込む」やわらか面、もう片面が「体の沈み込みをおさえ寝返りのしやすい」しっかり面で、裏返して使い分けられると販売ページで説明しています。3分割構造で部分交換できること、端座位の安定性もうたわれています。アウターカバーはウレタン合皮です。楽天の介護ミニロクでは税込39,000円でした。同じ店には届け先が法人に限られるページもあるので、家に届けてもらうなら「個人宅配送可」と書かれたページを選んでください。どちらの面で使うかは、選び分けの目安を読んだうえで福祉用具専門相談員に聞くと決めやすくなります。

楽天で見る Amazonで見る

②敷きパッド・重ねる

今のマットレスに重ねて、丸洗いできる:ホームナースマット 体圧分散 敷きパッド 4層タイプ

税込29,800円(楽天のおめざめばざーる・シングル94×200cm・2026年10月22日確認。店舗・時期で変わります)

向いている方
  • 今のマットレスはそのままにして、上に1枚足したい
  • 汗や汚れが気になり、家で丸洗いしたい
気になる点
  • 厚さ・重さ・耐荷重の記載が販売ページに見当たらない
  • 94×200cmは、幅91cm・長さ191cmの介護ベッド用マットレスより大きい
  • 寝具店が売る敷きパッドで、医療機器や介護保険の床ずれ防止用具として売られているという記載は販売ページに見当たらない

反発力のある繊維を立体的に編んだ多層構造の敷きパッドで、素材はポリエステル100%、日本製です。販売ページには、ベッドを使っている場合はマットレスの上にベッドパッドとして使うこと、シーツやカバーを掛けて使うこと、丸洗いできることが書かれています。シングルの94×200cmが税込29,800円で、ほかに120×200cm・135×200cmもあります。厚さの記載は見当たらず、「10cm前後のマットなら一緒にボックスシーツに被せられます」とだけあります。介護ベッドで使うなら、マットレスからはみ出す部分が柵に当たらないか、重ねたあとの高さが柵に対して低くなりすぎないかを、敷く前に見ておきます(重ねるときの注意)。

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③エア・重ねる

体重に合わせて設定する:ケープ エアドクター900 CR-268

税込57,200円(楽天のライフプラザ・2026年10月22日確認。介護BOXパンドラでは税込63,250円。店舗・時期で変わります)

向いている方
  • 自分で寝返りできず、医療職や福祉用具専門相談員からエアを勧められた
  • 介護保険で借りられない事情があり、エアを買って用意したい
気になる点
  • 下に敷くマットレスは別に要る(上敷きタイプ)
  • 販売ページの最大使用者体重は90kg
  • コンセントが要り、ポンプの音が出る

ケープの圧切替型エアマットレスで、20本のエアセルが交互に膨らんだり縮んだりする方式です。体重設定ダイヤルを本人の体重に合わせると、ポンプに内蔵された圧力センサーが空気の圧力を制御する、とメーカーは説明しています。マットレスは幅90×長さ192×厚さ9cmの上敷きタイプで、下のマットレスは別売です。販売ページでは、重さ3.4kg、体重設定は30〜90kg、最大使用者体重90kg(90kg以上はメーカーに問い合わせ)、電源AC100V・消費電力5Wで、停電対策用キャップが付いています。メーカーは停電などのときに空気が漏れるのを防ぐ送風チューブ栓と、内圧の低下をランプで知らせる機能、ポンプの3年保証を挙げています。楽天ではライフプラザが税込57,200円、介護BOXパンドラが税込63,250円でした(2026年10月22日確認)。幅84cmのCR-238は別の型番なので、ベッドの幅に合わせて選んでください。

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介護保険で借りる場合

要介護認定を受けている方なら、床ずれ防止用のマットレスは、介護保険の福祉用具貸与(レンタル)で借りられる場合があります。借りる物は、担当のケアマネジャーと福祉用具貸与事業者に相談して決める、と厚生労働省は案内しています。ここでは、買う前に知っておきたい決まりを3つ書きます。

床ずれ防止用具の範囲と、普通のベッド用マットレスとの違い

福祉用具貸与の種目の一つに「床ずれ防止用具」があります。床ずれ防止用具には、エアのマットだけでなく、ウレタンやゲルなどでできた全身用のマットで、体圧を分散して圧迫される部分の圧力を減らす目的で作られたものも含まれます。国の決まり(告示)には、エアのマットのほかに「水等によって減圧による体圧分散効果をもつ全身用のマット」とあり、厚生労働省の通知が、この「水等」に当たる物として水・エア・ゲル・シリコン・ウレタンなどを挙げています。

一方、介護ベッドに載せる普通のマットレスは「特殊寝台付属品」という別の種目です。厚生労働省の判断基準は、ベッド用のマットレスについて、体圧分散の働きを重視する必要がある場合には床ずれ防止用具などの使用を検討する、と書いています。どの商品を借りられるかは、福祉用具貸与事業者が扱っている商品とケアプランで決まるため、借りられるかはケアマネジャーと福祉用具専門相談員に確認してください。

要支援1・2、要介護1の方は原則として対象外。ただし例外がある

要支援1・2、要介護1の方は、床ずれ防止用具の貸与が原則として介護保険の対象外です。ただし、例外が2つあります。

  1. 要介護認定の基本調査で、寝返り(項目1-3)が「できない」とされた場合。
  2. 医師の医学的な所見で、状態が変わりやすい・急に悪くなる見込みがある・重い症状を避ける必要がある、のどれかに当たると判断され、ケアマネジャーが開くサービス担当者会議などで貸与が特に必要と判断され、市町村が書面などで確認した場合。

厚生労働省の判断基準は、床ずれ防止用具の使用が「想定しにくい」要介護度として、要支援1・2と要介護1を挙げています。これは選ぶときの目安で、一律に借りられないという意味ではありません。確認の手続き(申請書が要るかどうかなど)は市区町村で違うため、例外に当たるかは、親が住む市区町村とケアマネジャーに確認してください。要介護度ごとの状態の目安は「要支援1〜要介護5の目安と区分の違い」にまとめています。まだ要介護認定を受けていない場合の入口は「親の介護は何から始める?」で説明しています。

買う場合は、介護保険の購入費が出ない

床ずれ防止用具は、介護保険で購入費が出る「特定福祉用具販売」の種目に入っていません。自分で買ったマットレスには、介護保険の購入費は出ません。この記事の比較表の3つも、買う場合は介護保険からの支給はありません。介護保険以外の制度が使えるかは、親が住む市区町村に確認してください。介護保険の貸与と購入の違いは「歩行器・車椅子は買う?借りる?」(歩行器・車椅子を例に、福祉用具全般の貸与と購入を説明)で説明しています。最終的な扱いはケアマネジャーと市区町村に確認してください。

よくある質問

エアマットがうるさくて眠れないと言います。どうすればいいですか?

エアマットはポンプが動くので音は出ます。音の感じ方は、人によっても、機種によっても変わります。使うのをやめる前に、借りている福祉用具貸与事業者に、機種を替えられないか、設定で変えられることはないかを相談してください。床ずれの予防のために入れている物なので、外すかどうかは主治医・訪問看護師にも伝えて決めてください。

普通の高反発マットレスで代わりになりますか?

代わりになるかどうかは本人の状態で変わるので、この記事では判断できません。介護保険の上でも、ベッド用の普通のマットレス(特殊寝台付属品)と床ずれ防止用具は別の種目で、厚生労働省の判断基準は、体圧分散の働きを重視する必要がある場合には床ずれ防止用具などの使用を検討する、としています。自分で寝返りできない、赤みが消えない、すでに床ずれがあるといった場合は、買う前に主治医・訪問看護師・福祉用具専門相談員に相談してください。

マットレスの上に防水シーツやパッドを重ねていいですか?

重ねてよい物と厚さは、マットレスの取扱説明書で確認してください。レンタルの場合は、福祉用具貸与事業者に聞いてから敷いてください。防水シーツの形や素材の選び方は「介護用の防水シーツの選び方」の記事で説明しています。

買うのと借りるのは、どちらがいいですか?

要介護認定を受けているなら、床ずれ防止用具は介護保険で借りられる種目なので、買う前にケアマネジャーに相談してください。床ずれ防止用具は購入費が出る種目に入っていないため、買う場合は介護保険からの支給はありません(介護保険以外の制度が使えるかは市区町村に確認してください)。要支援1・2、要介護1の方は原則として対象外ですが、寝返りが「できない」とされた場合などは例外的に借りられることがあります。例外に当たるかは、親が住む市区町村とケアマネジャーに確認してください。

エアマットを使っているときに停電したら、どうなりますか?

機種によって違います。この記事で比べたケープのエアドクターは、停電などのときにマットレスの空気が漏れるのを防ぐ送風チューブ栓を備えているとメーカーが書いています。ほかの機種は、取扱説明書で停電したときにすることを確認し、レンタルなら福祉用具貸与事業者に前もって聞いておいてください。

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