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夜中に何度も起こされて眠れないとき親の夜間介護で、介護する側の睡眠を取り戻す順番
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夜中の1時にトイレで呼ばれ、3時にまた呼ばれる。次に呼ばれたら気づけるようにと思うと、その間も眠りが浅いまま朝になる。Yahoo!知恵袋には、親と同居して介護している人の「私自身の睡眠時間がとれなくてイライラが溜まっています」という投稿があり、介護の相談サイトにも「もう私の体がもちません」という見出しの相談があります。この記事は、親の夜の介護をしている子の側が、どこから手を付ければ眠れる時間を取り戻せるかを順番に並べたものです。足元灯やポータブルトイレなど親の側の対策はそれぞれの記事に任せ、ここでは「起こされる回数を減らす」「呼ばれたときだけ起きればいい状態にする」「夜を人に任せる」の3つを扱います。睡眠薬など薬の話はしません。親の眠りや夜中のトイレの回数が気になるときは、主治医に相談してください。
先に結論:夜に眠れる時間を取り戻す4つの順番
まず1週間、夜中に起こされた時刻と理由をメモします。トイレなのか、不安で呼ぶのか、歩き回るのかで打つ手が違うからです。このメモは、ケアマネジャーや主治医に相談するときの材料にもなります。
理由ごとに、呼ばれる回数そのものを減らす手を打ちます。トイレなら寝室からの動線と道具、不安なら寝る前の声かけと枕元に置く物を見直し、昼夜逆転なら日中の過ごし方をケアマネジャーと相談します。
それでも起こされる分は、呼ばれたら鳴る道具に任せます。呼ばれたときに気づける状態にするためです。親が押すボタン、ドアが開いたら鳴るセンサー、別室の様子を見るカメラの3種類を比べました。 → 気づく道具を比べる
家族だけで夜の介護を続けるのが難しければ、ショートステイや夜間の訪問サービスを使う道があります。相談先は担当のケアマネジャー、いなければ地域包括支援センターです。
この記事で比べる道具3つ(何をきっかけに知らせるか)
親が自分でボタンを押して呼べる: FABOMI ワイヤレスチャイム(防水の押しボタン送信機+受信機のセット・呼び出し音38曲・音量調整あり)。価格は販売ページで確認してください。楽天で見る Amazonで探す →詳しく
親が操作しなくても、ドアが開いたら鳴る: ELPA ワイヤレスチャイム ドア開閉センサーセット EWS-S5034(受信器8ch+ドア開閉センサー送信器・見通し約120m)。参考:メーカー直販価格 税込6,751円(2026年9月24日参照。楽天・Amazonの販売価格とは異なります)。下のボタンは型番で検索した結果の一覧へ移動します。価格と型番は販売ページでご確認ください。楽天で探す Amazonで探す →詳しく
起きて行く前に、別室の様子をスマホで確かめる:TP-Link Tapo C200(ネットワークカメラ・Wi-Fi接続が必要)。参考:価格.comの最安価格 4,180円(Tapo C200、2026年9月24日参照)。下のボタンは検索結果の一覧へ移動し、型番の違うC200/Rも表示されます。価格と型番は販売ページでご確認ください。楽天で探す Amazonで探す →詳しく
この記事でわかること
まず1週間、起こされた理由を記録して分ける
理由ごとに「起こされる回数」を減らす
呼ばれたときに気づける仕組みを道具に任せる
介護保険で使えるもの、夜を人に任せる選択肢
よくある質問
まず1週間、起こされた理由を記録して分ける
夜中に起こされる理由は、一晩の中でも一つとは限りません。0時台はトイレ、2時台は不安で呼ぶ、明け方は起き出して歩いている、ということもあります。理由が混ざったまま対策を探すと、足元灯を買ったのに呼ばれる回数は変わらない、ということが起こります。最初の1週間は何も変えず、記録だけを取ります。
記録する項目と記録表の例
書くのは、起こされた時刻、親の様子と理由、自分がしたこと、かかった時間、そのあと自分が眠れたかの5つです。
時刻 親の様子・理由 したこと かかった時間 自分はその後眠れたか
0:40 トイレに行きたいと呼ぶ 付き添ってトイレへ 15分 すぐ眠れた
2:10 「誰かいる」と不安そうに呼ぶ 明かりをつけて話を聞いた 20分 30分ほど眠れず
4:30 ベッドを出て廊下を歩いていた 声をかけて寝室へ戻った 10分 そのまま起きていた
夜中に細かく書く必要はありません。枕元に紙とペンを置いておき、時刻と一言だけ書いて、残りは朝に埋めれば足ります。1週間分を並べると、トイレが多いのか、特定の時間帯に集中しているのか、といった偏りが見えてきます。右端の「自分はその後眠れたか」は、自分の睡眠がどれだけ削られているかを人に伝えるときに役立つ欄です。呼ばれた回数が同じでも、そのたびに1時間眠れなくなっているなら、負担は回数以上に大きいということになります。
記録はケアマネジャー・主治医に相談するときの材料になる
「夜が大変で」と口で伝えるより、1週間分の表を見せたほうが、何に困っているかが相手に伝わります。ケアマネジャーには、日中のサービスや夜の過ごし方を組み直すときの材料として使えます。主治医には、夜中のトイレの回数や眠りの様子の変化を伝える材料として使えます。夜中のトイレが急に増えた、夜だけ様子が違う、といった変化の原因を家族が判断する必要はありません。記録を持って主治医に相談してください。
理由ごとに「起こされる回数」を減らす
記録で理由が分かれたら、多いものから手を付けます。ここで扱うのは、家族ができる範囲の工夫と、どこに相談すればいいかまでです。
トイレで起こされる
トイレの付き添いで起こされている場合は、付き添っている理由をもう一段分けます。
付き添いを減らすときに気になるのは、親が一人で動いて転ぶことです。東京消防庁管内の救急搬送データ(令和6年中)では、住宅などの居住場所で高齢者が「ころぶ」事故で搬送された42,180人のうち、居室・寝室で起きたものが29,783人と約7割でした。夜中の転倒だけを数えた数字ではありませんが、寝室は夜中のトイレの行き帰りの起点でもあります。付き添いを減らす前に、寝室からトイレまでの明かりと足元を整えておきます。
不安で呼ぶ
目が覚めたときに時刻や場所が分からず、心細くなって呼ぶ、という場合は、医療ではない工夫で、呼ぶ回数が減ることがあります。
寝る前に「隣の部屋にいるよ」「朝は7時に起こしに来るね」と、どこにいて次にいつ来るかまで伝えておきます。
枕元に、暗くても読める時計と手の届く明かりを置いておきます。飲み物を置くかどうかは、夜中のトイレの回数や主治医から受けている水分の指示に合わせて決めてください。時計と明かりがあると、何時か分からないことで呼ぶ回数が減ることがあります。
呼ばれたときの受け答えを、家族の間で揃えておきます。人によって言うことが違うと、親が同じことを何度も確かめに来ることがあるからです。
大きな声で呼ぶ代わりに、呼び出しボタンを押してもらう形にします。呼ばれる回数は同じでも、こちらは受信機が鳴ったときだけ起きればよくなります(道具は次の章 で比べます)。
不安が急に強くなった、夜中に大声を出すようになった、といった変化は、家族の工夫で抑えようとせず、記録を持って主治医に相談してください。
昼夜逆転・夜に歩き回る
昼間に眠って夜に起きている状態を、家族だけで元に戻すのは難しいことが多いものです。デイサービスに通う日を増やすなど、日中の過ごし方を変える方法はケアプランで組むものなので、記録を持ってケアマネジャーに相談します。夜中に玄関から外へ出てしまうことがある場合は、後で紹介するドアの開閉センサーが候補になります。外に出たあとで見つけるための備えは「認知症の親のGPS端末の選び方と持たせ方 」にまとめています。
体位変換・おむつ交換
決まった時刻に体の向きを変える、おむつを替える、という介護は、何時に何回が必要かをケアマネジャーや訪問看護・訪問介護の担当者と相談して、家族が受け持つ回数を決めます。夜中の交換回数はパッドの選び方で変わることもあるので、漏れで起こされている場合は上のおむつの記事も見てください。
介護ベッドを使っていて、暗い中で作業する場合に気をつけたいのが、柵や手すりの隙間です。消費者庁は、介護ベッドと柵や手すりとの隙間に首などが挟まれる事故で毎年死亡事故が起きているとして、隙間を保護カバーやクッションで埋めること、手元スイッチで背や高さを動かす前に本人の手足の位置を確かめることを呼びかけています。NITE(製品評価技術基盤機構)の発表を報じた時事通信の記事(2026年9月19日配信)によると、2016〜25年に起きた高齢者の介護ベッドによる事故は43件で、手すりなどの隙間に体が挟まる例が23件と最も多かったといいます。
呼ばれたときに気づける仕組みを道具に任せる
回数を減らしても、夜中に起きる必要がなくなるとは限りません。つらいのは起きる回数だけでなく、呼ばれるかもしれないと思って一晩中浅く眠っていることです。呼ばれたときに音で知らせてくれる道具を置くと、鳴らないうちは一晩中耳を澄ませていなくてもよい、という状態に近づけられます。ただし、どの道具も知らせられない動きがあります(ボタンを押さずに起き出す、ドアを開けずに室内で転ぶなど)。何に気づけて何に気づけないかを確かめてから選んでください。道具は、何をきっかけに知らせるかで3種類に分かれます。
比較表:親の操作が要るか、何を検知するか、どう知らせるか
種類(代表例) 親の操作 何をきっかけに知らせるか 知らせ方 電源と通信 価格(参照日)
押しボタン式の呼び出しチャイムFABOMI ワイヤレスチャイム 要る(ボタンを押す) ボタンが押されたこと 受信機の呼び出し音(38曲・音量調整あり)。光・振動の有無は販売ページで確認 送信機と受信機の無線セット。電源方式は販売ページで確認 販売ページで確認
ドア開閉センサー+チャイムELPA EWS-S5034 要らない センサーを付けたドアが開いたこと 受信器のチャイム音 受信器=単三電池3本またはDC4.5Vアダプター、送信器=CR2032。見通し約120m。Wi-Fiは使わない メーカー直販 税込6,751円/通販各店に4,000円台の出品あり(2026年9月24日)
見守りカメラTP-Link Tapo C200 要らない カメラに映る様子(通知の種類は販売ページで確認) スマホのアプリ Wi-Fi接続が必要。スマホとアプリの設定が要る 価格.com最安価格 4,180円(2026年9月24日)
選ぶときに最初に考えるのは、親が自分でボタンを押せるかどうかです。押せるなら、仕組みが単純な呼び出しチャイムから考えます。ボタンの存在を忘れる、押す前に歩き出してしまう、という方なら、親の操作が要らないドアのセンサーやカメラを考えます。ベッドから起き上がったことを知らせるマット型などの離床センサーもありますが、今回の調査で仕様と価格を確認できたのは施設・医療機関向けの製品だったため、この比較には入れていません。
親が押して呼ぶ
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押しボタン式のワイヤレス呼び出しチャイム:FABOMI ワイヤレスチャイム(c03201wc)
価格は販売ページで確認(楽天市場 FABOMI楽天市場店)
向いている家族 親が自分でボタンを押せる 夜中に大きな声で呼ばれて、家族全員が起きてしまう
気になる点 親がボタンを押さなければ鳴らない 電源方式と届く距離は、今回確認した販売ページの本文では確かめられなかった
防水の押しボタン送信機と受信機のセットで、呼び出し音は38曲から選べて音量も調整できる、と販売ページに書かれています。受信機を自分の寝室に置き、眠っていても気づける音量に合わせておくのが基本の使い方です。ボタンは親の枕元の手が届く位置に固定し、寝る前に一度一緒に押して鳴るのを確かめておきます。
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ドアが開いたら鳴る
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ドアの開け閉めを知らせるセンサー:ELPA ワイヤレスチャイム ドア開閉センサーセット EWS-S5034
メーカー直販 税込6,751円(税抜6,138円)。通販各店では4,000円台の出品もある(Yahoo!ショッピング、2026年9月24日参照)
向いている家族 親がボタンを押せない、押すのを忘れる 夜中に寝室や玄関のドアを開けて出て行くことがある
気になる点 ドアを開けない動き(ベッドの上で起き上がる、部屋の中で転ぶ)は知らせない 家族がそのドアを通っても鳴る
押しボタン式の呼び出しチャイムではなく、ワイヤレスチャイム受信器(8ch)とドア開閉センサー送信器のセットです。送信器をドアに付けておくと、ドアが開いたときに受信器が鳴ります。見通し距離は約120m。受信器は単三電池3本またはDC4.5Vアダプター、送信器はCR2032のコイン電池で動くとメーカーのページに書かれています。寝室のドアに付けるか、玄関に付けるかで、何に気づけるかが変わります。
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様子を見てから動く
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別室の様子を確かめる見守りカメラ:TP-Link Tapo C200
価格.comの最安価格 4,180円(Tapo C200、2026年9月24日参照)
向いている家族 呼ばれたとき、起きて行く必要があるかを先に確かめたい 同じ家の別の部屋、隣の家から親の寝室を見たい
気になる点 Wi-Fi接続が必要で、スマホとアプリの設定が要る 型番の違う「Tapo C200/R」があり、価格.comでも別のページになっている
親の寝室に置き、スマホで映像を確かめるネットワークカメラです。チャイムやセンサーで起こされたとき、廊下に出る前に親が寝ているのか立ち上がっているのかを見られます。Wi-Fiのない家では使えません。離れて暮らす親の家にネット回線がないときの方法は、「実家にWi-Fiがない方の見守り 」で比べています。価格は変わるので、購入前に販売ページで型番(C200かC200/Rか)と価格を確かめます。
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介護保険で使えるもの、夜を人に任せる選択肢
呼び出しの道具は介護保険で借りられる?
家電量販店や通販で自分で買う市販のチャイム、センサー、見守りカメラは、介護保険の給付対象である福祉用具貸与13品目には含まれておらず、原則として自己負担での購入になります(市区町村が独自に助成している場合は別です)。上で比べた3つが対象になるかどうかも含め、担当のケアマネジャーや市区町村の介護保険窓口にご確認ください。
介護保険で借りられる可能性があるのは、福祉用具貸与の種目の一つ「認知症老人徘徊感知機器」として扱われる機器を、福祉用具貸与事業所から借りる場合です。この種目は、認知症である人が徘徊し、屋外に出ようとしたとき、または屋内のある地点を通過したときに、センサーで感知して家族や隣人などへ知らせるもの、と定められています。介護保険の対象になることがあるのは、認知症があり、自分で起き出して歩き回るおそれがある方の場合に限られ、そのうえで要介護度やケアプランへの位置づけなどの条件があります。
転落防止のための使用、歩き回ることのない人の見守り、寝返りや歩行ができない人のバイタルセンサーとしての使用は、給付の対象外と大和市のページに示されています。トイレの付き添いや体位変換、不安で呼ぶことに気づきたい、という目的だけでは、対象にならないことがあります。また、要支援1・2と要介護1の人は、この種目を原則として借りられません(例外給付の仕組みはあります)。借りられた場合の自己負担は、要介護度ごとの月の支給限度額の範囲内で、費用の1割(一定以上の所得がある人は2割または3割)です。
例外給付の条件や、通信料が給付の外になる点などの細かい扱いは、見守り機器に介護保険は使えるのか に一次資料つきでまとめています。
ショートステイで家族がまとめて休む
親に数日施設に泊まってもらい、その間に家族がまとめて眠る、という使い方ができるのがショートステイ(短期入所)です。申し込みの流れ、費用の考え方、持ち物は「初めてのショートステイ、申し込みから当日まで 」にまとめています。事前に夜の様子を施設へ伝えるときは、この記事の記録表がそのまま使えます。
夜間の訪問サービス(夜間対応型訪問介護・定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
夜に家族の代わりに来てもらうサービスもあります。どちらも介護保険の地域密着型サービスで、要介護1以上の認定を受けた人が、原則として住んでいる市区町村の事業所を使います(要支援1・2の人は利用できません)。
夜間対応型訪問介護は、夜間帯(18時〜8時)にホームヘルパーが自宅を訪問するサービスです。決まった時間に回ってくる「定期巡回」と、呼ばれたときに来る「随時対応」の2種類があります。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、定期的な巡回と、通報を受けたときの随時の対応を、24時間365日行うサービスです。
どちらも、事業所がない地域があります。お住まいの地域に事業所があるかどうかは、ケアマネジャーか地域包括支援センターにご確認ください。
介護保険の外で、夜の付き添いを頼む(自費の訪問介護)
近くに夜間対応型の事業所がない、決まった時間の巡回ではなく一晩そばにいてほしい、という場合は、介護保険を使わない自費の訪問介護という選択肢もあります。費用は全額自己負担なので、毎晩ではなく「月に数回、家族がまとめて眠る夜をつくる」使い方が現実的です。
自費・夜間
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介護保険外の訪問介護:イチロウ
深夜パック(23時〜翌6時の7時間)26,400円(税込)+交通費990円/回2026年10月7日時点・公式サイトの料金表
良い点 夜間帯もすべてのサービスに対応(公式サイトの案内) 入会金・登録料がかからない
気になる点 全額自己負担。夜間は1時間4,752円(税込・定期利用向けのプラン) 前日15時以降の予約は料金が1.4倍 対応エリアが8都府県に限られる
実家が対応エリアにあるか、親が知らない人を夜に家へ入れることを受け入れられるかを先に確かめてから相談してください。介護保険のサービス(ショートステイ・夜間対応型訪問介護)と組み合わせられるかは、担当のケアマネジャーにも相談しておくと、使い分けがしやすくなります。
自費の訪問介護・通院付きサービスなら【イチロウ】
家族で夜の担当を交代する
同居している家族が複数いるなら、夜の担当を曜日で分けるだけでも、自分がまとめて眠れる夜ができます。担当の夜は受信機を担当者の枕元に移し、担当でない人は耳栓をして寝る、と決めておくと、担当でない夜に気を張らずに済みます。近くに住む兄弟がいれば、週末の1晩だけ泊まってもらう形もあります。頼むときは記録表を見せると、何時に何が起きるかが具体的に伝わります。
相談先はケアマネジャーと地域包括支援センター
担当のケアマネジャーがいれば、記録表を持ってまず相談します。まだ要介護認定を受けていない、ケアマネジャーが決まっていない場合は、親が住む地域の地域包括支援センターが最初の窓口です。電話のかけ方と申請の順番は「親の介護は何から始める?最初の電話と要介護認定の手続き 」にまとめています。
介護する側が限界に近いときのサイン
次のようなことが続いているなら、夜の介護のやり方を変える時期に来ています。自分が病気かどうかを判断するためのものではありません。
昼間、運転中や仕事中に強い眠気が来て、ひやりとしたことがある(眠気が強い日は運転を控えてください)。
仕事や家事で、以前はしなかった間違いが増えた。
夜中に呼ばれたとき、親に強い言葉をぶつけてしまい、あとで自分を責めている。
呼ばれていないのに目が覚める、休みの日でも眠れない、という日が続いている。
自分の体調が気になる場合は、自分のかかりつけ医を受診してください。介護の分担やサービスの見直しは、ケアマネジャーか地域包括支援センターに「自分が眠れていない」とそのまま伝えて相談します。親のための相談ですが、介護する家族の状況も伝えてかまいません。
よくある質問
呼び出しボタンを親が押してくれません。 ボタンが何のためのものか分からない、置いた場所を忘れる、押す前に歩き出してしまう、など理由はいくつかあります。寝る前に一緒に押して鳴るのを確かめる、枕元の手が届く位置に固定する、ボタンに「押すと来ます」と書いておく、といった方法を試してみてください。それでも押さない場合は、親の操作が要らないドアの開閉センサーや見守りカメラを考えます。認知症があって夜中に歩き回るおそれがある場合は、担当のケアマネジャーに相談してください。
センサーが寝返りで鳴ってしまいます。 センサーは、ドアの開閉、マットを踏む、ベッドから起き上がる、など何をきっかけに鳴るかで、意図しないときの鳴り方が違います。この記事で紹介したドアの開閉センサーは、ドアが開いたことをきっかけに鳴る仕組みなので、寝返りそのものを検知するものではありません。マット型やベッドに付けるタイプで困っている場合は、置き場所と感度の設定を取扱説明書で確認してください。介護保険で借りている場合は、貸与事業所の担当者に調整を相談できます。
呼び出しチャイムやセンサーは介護保険で借りられますか? 自分で買う市販のチャイム・センサー・見守りカメラは、介護保険の福祉用具貸与13品目には含まれておらず、原則として自己負担での購入になります。介護保険で借りられる可能性があるのは、認知症で徘徊のおそれがある方が「認知症老人徘徊感知機器」として扱われる機器を福祉用具貸与事業所から借りる場合で、ケアマネジャーがケアプランに位置づけた場合に限られます。要支援1・2と要介護1は原則対象外です(例外給付あり)。使えるかどうかは担当のケアマネジャーと市区町村の介護保険窓口にご確認ください。
仕事があって、夜中に何度も起きられません。 まず1週間分の記録を取り、何時に何回起こされているかをケアマネジャーに見せて相談してください。家族が眠る日をつくる方法として、ショートステイ、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護があります(夜間の訪問サービスは要支援1・2の人は利用できず、事業所がない地域もあります)。家族で担当の夜を曜日で分ける方法もあります。
兄弟に夜の介護を頼みたいのですが、どう伝えればいいですか? 「大変だから手伝って」と伝えるより、1週間の記録表を見せて、何時に何が起きて、自分がどれだけ眠れていないかを具体的に伝えるほうが、相手も何ができるかを考えやすくなります。近くに住んでいれば週末の1晩だけ泊まってもらう、遠くに住んでいればショートステイを使う日の費用を分担してもらう、など、住む場所に合わせた頼み方があります。
出典一覧(資料名・年次・参照日)