親が「最近よくつまずく」と言い出したら|家でできるロコモの簡易チェックと原因の切り分け

転ぶ前に、何を確かめて、どこに相談すればいいか

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たとえば、電話の途中で母親が「最近、家の中でよくつまずくのよ」と笑って言う。帰省してみると、父親が廊下の何もない所で足先を引っかけ、歩くときはずっと足元を見ている。こんな場面に心当たりはないでしょうか。Yahoo!知恵袋には、親が地面ばかり見て歩くので理由を聞いたら、つまずく物があるかもしれないから下を見ている、と返ってきたという相談もありました。この記事は、つまずきが増えたと気づいた段階で、原因の見当をつけ、家でできる確認をして、次に何をするか決めるためのものです。原因を足腰・歩き方・足元・見え方や薬の4つに分け、日本整形外科学会が公開している「ロコチェック」と「ロコモ度テスト」のやり方、受診を考えたいサイン、家でできる運動の順に説明します。

先に結論

最初にやるのは、ロコチェック7項目を親と一緒に確かめることです。7項目の2番目が「家の中でつまずいたりすべったりする」なので、つまずきが増えた時点で1つは当てはまり、学会の基準では「ロコモ(運動器の衰え)の心配がある」段階に入ります。そのうえで、つまずきの原因を①足腰の筋力・バランス ②つま先が上がりにくい歩き方 ③履き物・段差・コード・暗さ ④見え方・薬・急な変化の4つに分けて考えます。

急につまずくようになった、片側の手足だけおかしい、しびれやろれつの異常がある、といった変化があるときは、家で様子を見続けず、受診を考えてください(受診を考えたいサイン)。家でできる運動は、机に手をついて行う片脚立ちとスクワットから始めます。 → 比較表と3つの道具を見る

この記事で取り上げる3つ

楽天のボタンは上に書いた店舗の商品ページ、Amazonのボタンは商品名での検索結果に飛びます。店舗によって価格が違うので、購入前にリンク先の表示を確認してください。どれも「これを履けば・置けば転ばない」ものではありません。向き不向きは比較表とカードで説明しています。

「つまずく」はどこから来るか|原因を4つに分ける

親の口から出る「つまずく」は、一つの原因とは限りません。足腰が弱ってきた、歩き方が変わってつま先が引っかかる、家の中に引っかかる物がある、足元がよく見えていない。いくつかが重なっていることもあります。家族ができるのは、どこに当てはまりそうか見当をつけて、それぞれの確かめ方と相談先につなぐところまでです。病名を家族が判断する必要はありません。

切り分け表

原因の見当家族が気づきやすい様子まずやること詳しい記事
①足腰の筋力・バランス立ち上がるときに机や膝に手をつく。片脚立ちで靴下がはけない。歩くのが遅くなったロコチェック7項目とロコモ度テストで確かめる。家ではロコトレこの記事のロコチェックとロコトレ。運動の道具は「高齢の親に贈る室内運動グッズの選び方」
②つま先が上がりにくい歩き方歩くと靴底をこする音がする。歩幅が小さくなった。スリッパがよく脱げる履き物を見直す。つま先が反り上がった形の靴は候補の一つ「外出用の介護シューズの選び方」
③履き物・段差・コード・暗さ同じ場所でつまずく。床をコードが横切っている。夜中のトイレで電気をつけずに歩く家の中の引っかかる物と暗い所を減らす「電気コード・カーペットの端でつまずく」
④見え方・薬・急な変化段差の高さを見誤る。薬が変わってからふらつく。急にひどくなった、片側だけおかしい見え方は受診の目安を確かめる。薬は主治医・薬剤師に相談。急な変化は受診「帰省時の親の聞こえ・見え方チェック」

③の家の環境は、つまずく場所が決まっているなら真っ先に疑うところです。玄関・廊下・寝室など場所ごとの見方は「実家の転びやすい場所7つと、帰省時10分チェックリスト」にまとめてあり、手すりの工事や住宅改修の手続きもそちらで説明しています。夜の暗さは「夜中のトイレで親が転ばないか心配」、室内のスリッパは「親のスリッパが危ない|室内で転びにくい履き物の選び方と3タイプ」で扱っています。

見えにくさも、つまずきの一因になります。帰省したときに見る所と受診の目安は「帰省時の親の聞こえ・見え方チェック」で説明しています。④の薬については、ふらつきが出る薬があります。飲んでいる薬をやめたり減らしたりするのは自分で判断せず、主治医か薬剤師に「つまずきが増えた」と伝えて相談してください。

国民生活センターの資料にある「ちょっとしたこと」

国民生活センターが2025年10月29日に公表した資料は、医療機関ネットワーク事業に寄せられた65歳以上の家庭内事故923件(2020年度以降)をまとめています。事故のきっかけのうち転倒が占める割合は、75歳以上で33.4%(185件)、65〜74歳で19.8%(73件)でした。この件数は、事業に参加している医療機関から寄せられた事故情報で、全国の総数ではありません。

同じ資料は、コードにひっかかったり、段差につまずいたり、スリッパが脱げてすべったりといった「ちょっとしたこと」が転倒・転落の原因になっていると考えられる、と書いています。資料に寄せられた専門家の解説では、筋力・バランス能力・歩く力の低下に、病気や服薬が重なり、家の段差や滑りやすい床、電気コードが大きなリスクになるとし、転倒の原因をはっきりさせて病気の有無を医師に診てもらうことも大切だと述べています。上の切り分け表の4つは、この見方に沿って分けたものです。

出典:国民生活センター「医療機関ネットワーク事業情報からみた高齢者の家庭内事故」(2025年10月29日公表/kokusen.go.jp(PDF))。2026年10月24日参照。

ロコモとは|フレイルとの違い

ロコモ(ロコモティブシンドローム、運動器症候群)は、日本整形外科学会が2007年に提唱した言葉で、「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」を指します。運動器とは、骨・関節・筋肉・神経など、体を動かすための部分です。立つ・歩くといった移動する力が落ちてきた状態を、早めに見つけるための考え方だと思ってください。

似た言葉の「フレイル」は、体の衰えだけでなく、食事・口の働き・外出や気持ちの面まで含めた、健康と要介護の間の広い段階を指します。ロコモはそのうち、骨・関節・筋肉など運動器の衰えに絞った見方です。食欲や外出の減り方まで含めて親の様子を見たいときは、「親が弱ってきたかも(フレイル)|帰省したときに見るところと介護予防の相談先」を読んでください。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「ロコモを知ろう|ロコモONLINE」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

ロコチェック7項目を親と一緒に確かめる

7項目と、当てはまったときの意味

ロコチェックは、日本整形外科学会のロコモ チャレンジ!推進協議会が公開している自己チェックです。項目の文言は、公式ページのまま載せています。

  1. 片脚立ちで靴下がはけない
  2. 家の中でつまずいたりすべったりする
  3. 階段を上がるのに手すりが必要である
  4. 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
  5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
  6. 15分くらい続けて歩くことができない
  7. 横断歩道を青信号で渡りきれない

1つでも当てはまれば、運動器が衰えているサインでロコモの心配がある、というのが学会の見方です。目標は当てはまる項目を0個にすることで、そのためにロコトレ(このあと説明します)を始めるよう勧めています。ただし、腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきが悪化している場合は、まず医師の診察を受けるよう書かれています。

ロコチェックは診断ではなく、自分で確かめるための目安です。「つまずく」と言っている時点で2番目に当てはまるので、残りの6項目でほかにも当てはまるものがあるかを見ていきます。

親が嫌がらない聞き方

「足腰が弱ってないかテストするね」と切り出すと、身構える方もいます。電話なら、学会が出している7つの質問があるから一緒に答えてみて、と項目を1つずつ読み上げ、当てはまるかどうかだけ聞く形が話しやすいはずです。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「ロコチェック|ロコモONLINE」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

家でできるロコモ度テストと、やるときの安全の注意

ロコモ度テストは、どのくらい進んでいるかを見るための3種類のテストです。立ち上がりテスト(脚の筋力)、2ステップテスト(歩幅)、ロコモ25(体の状態と生活の様子を聞く25の質問)があり、3つの結果のうち最も進んだ段階でロコモ度を判定します。公式ページでは、どれか1つでも当てはまればロコモだと書いています。

ここに載せる判定の数値は、学会が一般向けに公開している自分で確かめるための目安で、診断ではありません。結果が気になるときや、痛みがあるときは、かかりつけ医に相談してください。テストの最中にふらついて転ぶおそれもあるので、必ず誰かがそばで見守り、膝や腰に痛みがある方はやらないでください。

2ステップテスト

家でやりやすいのはこのテストです。必要なのはメジャーと、親の身長だけです。

  1. 滑りにくい床にスタートラインを決め、両足のつま先をそろえて立ちます。準備運動をしてから始めます。
  2. バランスを崩さない範囲で、できるだけ大股で2歩進み、両足をそろえます。ジャンプはしません。
  3. スタートラインから、2歩目のつま先までの距離(2歩幅)を測ります。2回測って、良いほうを使います。
  4. 2歩幅(cm)÷ 身長(cm)で「2ステップ値」を出します。
2ステップ値判定
1.1以上1.3未満ロコモ度1
0.9以上1.1未満ロコモ度2
0.9未満ロコモ度3

たとえば身長150cmで2歩幅が180cmなら、2ステップ値は1.2で、ロコモ度1の範囲です。公式ページは、介助者のもとで行うよう求めています。親が一人のときにやってもらうのは避けてください。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「2ステップテスト|ロコモONLINE」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

立ち上がりテスト

40cm・30cm・20cm・10cmの4種類の台を使います。台に腰かけて両腕を胸の前で組み、反動をつけずに立ち上がって3秒保ちます。まず両脚で40cmの台に挑戦し、できなければロコモ度3です。できたら片脚での40cm、と順に進めます。

公式ページの注意は、無理をしないこと、膝に痛みが起きそうなら中止すること、反動をつけると後ろに転倒するおそれがあること、の3つです。家には高さの違う4種類の台がそろっていないことが多いので、用意できないときは、家にある椅子や箱で高さを適当に代用せず、公式ページの手順とガイドムービーを確かめてから行ってください。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「立ち上がりテスト|ロコモONLINE」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

ロコモ25

この1か月の体の痛みや、日常生活で困っていることを答える25の質問です。点数の合計で、7点以上16点未満がロコモ度1、16点以上24点未満がロコモ度2、24点以上がロコモ度3と判定します。質問票そのものは公式ページで公開されているので、電話で親と一緒に答えるなら、そちらを開きながら読み上げてください。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「ロコモ度テスト」(locomo-joa.jp)、同「ロコモ25」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

受診を考えたほうがいいサイン

つまずきが何科の領域かは、原因によって変わります。この記事では診療科を一つに決めず、困りごとの重さで3段階に分けます。

痛み・ふらつきが悪化しているとき:まずかかりつけ医

ロコモの公式ページは、腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきが悪化しているときは、ロコトレより先に医師の診察を受けるよう書いています。親にかかりつけ医がいるなら、次の受診のときに「最近つまずくことが増えた」「ロコチェックで当てはまる項目があった」と伝えてもらうのが近道です。どの科で詳しく診てもらうかは、かかりつけ医に相談して決めてください。この記事では病名を判断しません。

突然のまひ・しびれ・ろれつの異常など:救急車

日本脳卒中協会は、次のような症状が突然起こり、脳卒中が疑われるときは救急車を呼ぶよう呼びかけています。脳卒中が疑われる症状の例として挙げると、次のとおりです。

「ここ数日で急にひどくなった」「片側だけつまずく」「しびれやろれつの異常を伴う」といった変化は、病気のサインのこともあります。いつもの年齢的な衰えとは分けて考え、早めに受診してください。

出典:日本脳卒中協会「脳卒中の主な症状」(jsa-web.org)。2026年10月24日参照。

救急車を呼ぶか迷うとき:#7119

救急車を呼ぶほどか迷うときは、救急安心センター事業(#7119)に電話で相談できます。医師・看護師・救急救命士が相談に応じ、緊急性が高いときは119番につないでくれます。ただし、全国のすべての地域で実施しているわけではなく、#7119以外の番号で救急電話相談をしている地域もあります。親が住む地域で使えるかは、消防庁のページで前もって確かめておいてください。

薬が変わってからふらつく、という場合は、救急の話ではなく主治医か薬剤師への相談です。お薬手帳を持って行き、いつからつまずきが増えたかを伝えます。

出典:総務省消防庁「救急安心センター事業(♯7119)」(fdma.go.jp)。2026年10月24日参照。

家でできる対策|ロコトレと足元の見直し

片脚立ちとスクワット

ロコモの公式ページが紹介している運動(ロコトレ)は、片脚立ちとスクワットの2つです。回数と注意は、ロコモ公式ページの記載にそろえています。痛みが出るときや、持病で運動を止められている方は、始める前に主治医に相談してください。

運動回数の目安やり方と注意
片脚立ち左右とも1分間で1セット、1日3セット床につかない程度に片脚を上げる。支えが必要な方は、机に手や指をついて行う。転倒しないよう、必ずつかまるものがある場所で行う
スクワット5〜6回で1セット、1日3セット足を肩幅に広げ、お尻を後ろに引くように2〜3秒かけてゆっくり膝を曲げて戻す。息を止めない。膝の曲がりは90度を大きく超えないようにし、膝が前に出ないようにする。難しい方は、イスに腰かけて机に手をつき、立ち座りを繰り返す

ロコトレの2つの運動そのものには「週に何日」という指定はなく、頑張りすぎず自分のペースで続けるよう呼びかける書き方になっています(公式の印刷用資料には、これとは別に、息が弾む程度の運動を30分以上・週2回という目安も載っています)。国が示している高齢者の運動の目安(週あたりの日数など)は別の考え方で、「高齢の親に贈る室内運動グッズの選び方」で紹介しています。数字が違って見えても、どちらかが間違っているわけではありません。

片脚立ちのつかまり先は、ぐらつかない机が基本です。帰省したときに、親がいつも使う机の高さと、脚がぐらつかないかを一緒に見ておくと、一人でやるときにつかまる場所を決めやすくなります。

出典:ロコモ チャレンジ!推進協議会「ロコトレ|ロコモONLINE」(locomo-joa.jp)。2026年10月24日参照。

履き物・コード・足元の明るさ

足腰の運動は続けていくものですが、足元の見直しはその日のうちに始められます。つま先が上がりにくくなっている方には、つま先が反り上がった形の靴やつま先の底を斜めにカットした室内履きが候補になります。こうした形は、販売側が商品ページで「つまずきにくい」とうたっているものです。編集部では効果を確かめておらず、履き替えれば転ばなくなるとは限りません。外出用の靴を選ぶときに見る所は「外出用の介護シューズの選び方」、室内のスリッパから替えるときの考え方は「親のスリッパが危ない」で説明しています。

床を横切るコードや敷物の端は「電気コード・カーペットの端でつまずく」、夜間の暗さは「人感センサー足元灯の選び方と置き場所」、階段は「実家の階段で親が落ちないか心配」で扱っています。

立ち座りや伝い歩きそのものが不安になってきたら、履き物より手すりや杖の段階です。工事をしない手すりは「工事なしで置ける手すり」、杖や歩行器の使い分けは「杖・歩行器・車椅子の使い分け早見表」にまとめています。

地域の相談先

親が住む地域の地域包括支援センターは、介護保険の認定を受けていない段階でも相談できる窓口です。どんな介護予防の取り組みがあるかは、市区町村の窓口で確認できます。どんな仕組みがあるかと相談の仕方は、「親が弱ってきたかも(フレイル)」の相談先の章で説明しています。

比較表と、取り上げた3つ

この3つは同じ用途で比べる商品ではありません。切り分け表の②(歩き方)には室内履きと外出用の靴、③(暗さ)には足元灯、というように、困りごとごとに1つずつ選んだものです。室内でのつまずきには室内履き、散歩や通院には外出用の靴、夜間の暗さには足元灯、と役割が分かれています。価格は楽天の実売価格で、リンク先の店舗の2026年10月24日時点の表示です。店舗によって価格は違います。編集部による実物のテストは行っていません。

道具困りごと形・仕様の特徴(商品ページの記載)サイズ・対象商品ページのレビュー価格
①室内履き
竹虎 転倒予防シューズ つま先つき
家の中でつま先を引っかける室内専用。つま先の底を斜めにカット。かかと付き。中敷と底面(3か所)に滑り止め。面ファスナーS〜3Lの5段階(22.0〜28.5cm)1件2,420円
(税込、楽天 シューズラボ、2026年10月24日参照)
②外出用シューズ
アサヒシューズ 快歩主義 L011(KHSL011)
散歩・通院・買い物でつまずく屋内屋外兼用。ソールのつま先を20mm、かかとを12mm巻き上げ。3E。ゴム底。日本製レディースのみ(21.5〜25.0cm)0件7,590円
(税込、楽天 シューズラボ、2026年10月24日参照)
③足元灯
KEEBRIGHT センサーライト(kee-r4111-l4)
夜中のトイレや廊下が暗い人感センサー・明暗センサー付き。点灯時間は30・60・90・120秒の4段階。3色調色・10段階調光コンセント式(室内用)475件(平均4.72)1個1,280円
(税込、楽天 KEEBRIGHT、2026年10月24日参照。2個2,380円などのセットもある)

※価格・仕様は変わることがあります。購入前にリンク先の販売ページの表示を確認してください。どの商品も、転倒を防ぐ効果や筋力がつく効果を保証するものではありません。

3つの道具と、商品ページを確認した例

①室内履き
🩴

家の中のつまずきに:竹虎 転倒予防シューズ つま先つき

2,420円(税込)。楽天 シューズラボ、2026年10月24日参照

向いている方
  • 家の中でスリッパが脱げる、つま先を引っかけることが増えた
  • かかとまで覆う室内履きに替えたい
気になる点
  • 室内専用で、外には履いて出られない
  • この商品ページのレビューはまだ1件で、使った人の評価は参考にしにくい

商品ページには、つま先の底を斜めにカットしてつまずきを軽減する形であること、脱げにくいかかと付きであること、中敷と底面3か所に滑り止めがあることが書かれています。面ファスナーで甲を大きく開けられます。サイズはS〜3Lの5段階(22.0〜28.5cm)で、素材は本体ポリエステル、底面EVA、滑り止めゴムです。よく似た「つま先なし」(つま先が開いたタイプ)は別の商品なので、注文するときは商品名を確かめてください。

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②外出用シューズ
👟

散歩や通院に:アサヒシューズ 快歩主義 L011(レディース3E)

7,590円(税込)。楽天 シューズラボ、2026年10月24日参照

向いている方
  • 外を歩くとき、小さな段差でつま先を引っかける
  • 面ファスナーで大きく開く靴を探している
気になる点
  • レディースで、サイズは21.5〜25.0cm。男性の靴は別に探す必要がある
  • この商品ページにはまだレビューがない

商品ページに「ソールはつま先を20mm、かかとを12mm巻き上げ、つまずきにくい設計」とある外出用の靴です。屋内屋外兼用、ヒール高は約2.5cm、アッパーは合成繊維・合成皮革・人工皮革、アウトソールはゴム底で、日本製です。外出用の靴は、つま先の形のほかに、かかとの硬さ、重さ、甲の開き方で履きやすさが変わります。買う前に見る所は「外出用の介護シューズの選び方」の7か所を参考にしてください。

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③足元灯
💡

夜中の暗さに:KEEBRIGHT コンセント式センサーライト(kee-r4111-l4)

1個1,280円(税込)。楽天 KEEBRIGHT、2026年10月24日参照

向いている方
  • 夜中にトイレへ行くとき、電気をつけずに歩いている
  • 寝室からトイレまでの廊下にコンセントがある
気になる点
  • 商品ページは授乳や玄関など一般向けの説明で、高齢者の夜間の移動向けとは書かれていない
  • 商品ページの注意書きに「防水ではない」とあり、洗面所など水場や湿気の多い場所には置けない

コンセントに差し込むだけで使える足元灯です。商品ページの説明では、暗いときだけ点灯する明暗センサーと人感センサーが付いていて、点灯時間は30・60・90・120秒の4段階から選べます。光の色は電球色〜昼光色の3色、明るさは10段階で、消費電力1.5W、本体重量39gです。1個のほか、2個2,380円、3個3,280円などのセットがあります。置き場所と明るさの決め方は「人感センサー足元灯の選び方と置き場所」で説明しています。

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介護保険は使えるか

介護シューズや室内履き、足元灯は、介護保険の福祉用具貸与(レンタル)にも特定福祉用具販売(購入)にも、対象の種目として名前がありません。この記事で取り上げた3つは、介護保険では借りることも買うこともできません。自治体によっては独自の助成がある場合もあるので、気になるときは市区町村の窓口に確かめてください。

杖は種類によって扱いが分かれます。T字杖(一本杖)は、介護保険の貸与・購入どちらの対象にも入りません。国の告示と通知が「歩行補助つえ」を松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットホームクラッチ、多点杖に限っていて、T字杖はこの中にないためです。4点杖などの多点杖は対象に入りますが、要介護・要支援の認定があり、ケアマネジャーなどが必要と判断した場合に限られます。工事をしない置き型の手すりも、要介護・要支援の認定があり、ケアマネジャーなどが必要と判断した場合には、貸与の対象になることがあります。

要支援・要介護の認定があれば、杖や手すりなど一部の用具をレンタルまたは購入できる場合があります。使える用具と自己負担額は、認定の区分と自治体によって違うので、担当のケアマネジャーか、親が住む市区町村の介護保険の窓口に確認してください。まだ認定を受けていない方は、地域包括支援センターに相談できます。申請の流れは「親の介護は何から始める?」で説明しています。

出典:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」(mhlw.go.jp)、厚生労働省「介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いについて」(老企第34号、令和6年3月15日最終改正/mhlw.go.jp(PDF))。いずれも2026年10月24日参照。

よくある質問

ロコチェックに1つ当てはまったら、どうすればいいですか?

1つでも当てはまれば、運動器が衰えているサインでロコモの心配がある、というのが学会の見方です。公式ページでは、当てはまる項目を0個にすることを目標にロコトレを始めるよう勧めています。ただし、腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきが悪化しているなら、運動より先に医師の診察を受けるよう書かれています。「家の中でつまずく」で当てはまった場合は、この記事の切り分け表で、足元の環境や見え方、薬が関わっていないかもあわせて見てください。

親がテストを嫌がるときは?

無理にやってもらう必要はありません。立ち上がりテストや2ステップテストは、ふらついて転ぶおそれがあるテストです。ロコチェックなら質問に答えるだけなので、電話で項目を読み上げて当てはまるかを聞く、帰省したときに靴下のはき方や買い物袋の持ち方を見る、といったやり方で確かめられます。結果が気になるときは、かかりつけ医の受診のついでに相談してもらってください。

杖を使ったほうがいいですか?

杖を使うかどうかは、かかりつけ医やリハビリの専門職に実際の歩き方を見てもらって決めるのが確かです。T字杖(一本杖)は介護保険の貸与・購入の対象に入りません。4点杖などの多点杖は、要介護・要支援の認定があり、ケアマネジャーなどが必要と判断した場合に、レンタルや購入の対象になることがあります。使えるかどうかは、ケアマネジャーか市区町村の窓口に確かめてください。杖の種類と選び方は「自立式の杖(4点杖)の選び方と倒れにくさの注意点」と「T字杖と4点杖、どっちを選ぶ?」で説明しています。

介護保険は使えますか?

介護シューズや足元灯は、介護保険の対象の種目に入っていないので、介護保険では借りることも買うこともできません。自治体によっては独自の助成がある場合もあるので、気になるときは市区町村の窓口に確かめてください。杖や手すりは、認定の有無とケアマネジャーなどの判断で扱いが変わります。詳しくはこの記事の「介護保険は使えるか」の章で説明しています。

整形外科に行くべきですか?

つまずきの原因は足腰とは限らないので、この記事では診療科を一つに決めていません。まずはかかりつけ医に、つまずきが増えたこととロコチェックの結果を伝えて、どこで詳しく診てもらうか相談してください。突然の手足のまひやしびれ、ろれつの異常などがあるときは、日本脳卒中協会が救急車を呼ぶよう呼びかけています。救急車を呼ぶか迷うときは、親が住む地域で使えれば#7119に電話で相談できます。

比較表と3つの道具を見る