家族がする入浴介助のやり方|入る前から上がった後までの手順と、介助する側の服装・道具
親が一人でお風呂に入るのが難しくなり、自宅の浴室で初めて手伝う家族に
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脱衣所で親の服を脱がせながら、次に何をすればいいのか迷う。シャワーの温度はこれでいいのか、湯船にはどのくらいつかってもらえばいいのか、自分はどこに立って支えればいいのか。手伝うと決めたものの、当日の段取りが分からない。この記事は、そういう家族に向けて、入る前の確認から上がった後の水分までを、時間の流れに沿ってまとめたものです。
どの動作でつまずいているかの見分け方と、動作ごとの道具の早見表は「親の入浴が心配になったら」にあります。ここでは、その記事の介助の章で挙げた順番(暖める → 声をかける → 座らせる → 洗う → またぐ → 出る)を骨組みにして、それぞれの段階で何を見て、どう声をかけるかを書きます。内容は、消費者庁・厚生労働省・自治体の資料と、厚生労働省の事業で作られた通所系サービス(デイサービスなど)向けの入浴介助の解説書に載っていることだけです。資料に載っていなかった細かい作法、たとえば洗う部位の順番や、介助する人が立つ位置の決まりは書いていません。
先に結論
着替え・タオル・飲み物は、入る前に全部そろえて浴室の外に置きます。脱衣所と浴室も先に暖めておきます。食後すぐ・飲酒後・薬を飲んだ後の入浴は避けます(始める前の章)。
脱ぐのも洗うのも、座ってできることは座ってします。本人が自分で洗える所は任せ、手が届かない背中や足先を手伝います。体にはタオルを掛けておき、触れる前に声をかけます(脱衣の章・洗う章)。
湯温は41度以下、湯につかるのは10分までが、消費者庁の示す目安です。温度計とタイマーで確かめます。湯につかっている間、介助する人は浴室を離れません(湯船の章)。
上がったら水分をとってもらい、しばらく様子を見ます。途中でぐったりしたら、湯を抜いて人を呼び、ためらわずに119番に電話します(具合が悪くなったときの章)。 → 比較表と3つの道具へ
始める前に|体調の確認と、そろえておく物
消費者庁によると、令和6年に浴槽内での溺死・溺水と、浴槽への転落による溺死・溺水で亡くなった人は7,776人で、そのうち65歳以上が7,363人(約95%)でした(厚生労働省の人口動態統計)。家族が付き添う入浴でも、入る前の確認と段取りは省けません。季節や温度との関係は、「親の入浴が心配になったら」の事故の章にあります。
入る前に見ること
入る前に、顔色、熱、いつもと違う様子がないかを見ます。消費者庁は、食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品を飲んだ後の入浴は避けるよう呼びかけています。食後に何分あければよいかは書かれていないので、この記事でも分数は示しません。消費者庁は、入浴前と入浴中に水分をとることも挙げています。入る前に一杯飲んでもらってから脱衣所に向かいます。
血圧や熱がどの値なら入ってよいかは、人によって違います。かかりつけ医に、入ってよい目安を一度聞いておいてください。薬と入浴の関係は、かかりつけ医か薬剤師に確かめておきます。具合が悪い日は無理に入れず、体を拭く日に切り替えます。拭き方は「お風呂に入れなかった日の清拭とドライシャンプー」を見てください。
浴室の外にそろえる物と、先に暖めること
浴室に入ってから取りに行く物が出ると、本人を濡れたまま待たせるか、浴室を離れるかのどちらかになります。入る前に、次の物を脱衣所にそろえておきます。
- 着替え一式(肌着・上着・ズボン・靴下)。着る順に上から重ねておきます
- バスタオルと、洗っている間に体に掛けておくタオル
- 入る前と上がった後に飲む飲み物
- 湯温計とタイマー(スマホのタイマーでもかまいません)
- 介助する人の着替えか、防水のエプロン
- 上がった後に使う保湿剤など、ふだん使っている物
入浴前に脱衣所や浴室を暖め、部屋どうしの温度差を温度計で確かめておくことも、消費者庁が挙げている準備の一つです。何度にすればよいかの数値は、今回あたった公的資料には載っていませんでした。温度の測り方と、脱衣所に置く暖房の選び方は「実家の脱衣所が寒い」にまとめています。
洗い場の床が滑りやすいなら「浴室の床の滑り止め」を、脱衣所から浴室までの間につかまる所がないなら「工事なしで置ける手すり」を見てください。高さを調節できるシャワーチェアを使っているなら、国民生活センターは、使う前に脚の高さ調節の部分に破損がないかを確かめ、バネにさびが出ていたら使うのをやめるよう呼びかけています。
脱衣所から浴室へ|座って脱ぎ、声をかけてから触れる
座って脱ぐ・タオルを掛ける
脱ぐときも、脱衣所の椅子に座ってもらいます。「親の入浴が心配になったら」で書いたとおり、脱ぐ・洗う・拭くといった動作を座ったまま始められるようにしておくと、立ったまま支える場面を減らせます。前開きの服や、袖まわりがゆったりした服だと、脱ぎ着の手間が減ります。服の選び方は「親の着替えに時間がかかる・嫌がるとき」で扱っています。片側に麻痺がある場合の脱ぎ着の順序は、今回の調査では公的資料で確かめられませんでした。訪問看護やリハビリの専門職に教わってください。
入浴介助は、親が子に裸を見せる場面です。脱いだら体にタオルを掛け、全部を一度に見せないようにします。触れる前には「背中を流しますね」のように声をかけてから手を出します。脱衣所の戸を閉める、窓を隠すといった、本人が気にしていることへの配慮は、「親の入浴が心配になったら」の介助の章にまとめています。
浴室へ移るときと、介助する人がいる場所
介助する人がどこに立てばよいかを、家族向けの一般的な決まりとして示した公的な資料は、今回の調査では見つかりませんでした。確かめられたのは、厚生労働省の事業で作られた、通所系サービス(デイサービスなど)向けの入浴介助の解説書です。右半身に麻痺がある方を想定した例で、次の考え方が書かれています。
- 動かせる側の手足は本人に任せます。介助する人は、動かしにくい側の足の裏が滑らないように支えます。
- お尻・足の裏・手の3点のうち2点を安定させてから、1点ずつ動かします。
- 声かけはゆっくりにして、急かしません。
施設の浴室と入浴台を前提にした例なので、自宅の浴室でどこに立つかは、浴室の広さと本人の体の動きで変わります。ケアマネジャーを通して、訪問リハビリの専門職や福祉用具専門相談員に、実際の浴室で一度見てもらってください。脱衣所と浴室の境の段差や、つかまる所の有無もそのときに見てもらうと、道具を足すかどうかを決めやすくなります。
浴室に行く前の、ベッドからの起き上がりや車椅子への移乗は、「親を一人で起こせないとき」と「スライディングボードの選び方」で扱っています。
洗う|湯船の前に体を洗い、本人ができる所は任せる
座って洗い、シャワーは介助する人の手で確かめてから
洗い場では座って洗います。椅子の高さや、背もたれ・ひじ掛けが要るかどうかは「シャワーチェアの選び方」で比べています。シャワーは、湯の温度を介助する人の手で確かめてから、本人にかけます。いきなりかけず、「お湯をかけますね」とひと声かけます。
前の章の解説書は、湯船につかってもらう前に、下肢(脚)やお尻などを洗っておく手順を示しています。家でも、湯船に入る前に体を洗っておく、という順番で進めます。頭から洗うか足から洗うかといった部位の順番は、根拠を示した公的な資料が見つからなかったので、この記事では決めていません。
本人に任せる所、手伝う所
同じ解説書には、動かせる側の手と足は本人に任せる、という考え方が書かれています。家族の介助でも、本人が自分で洗える所は本人に洗ってもらい、手が届かない背中や足先を手伝います。「親の入浴が心配になったら」の介助の章で書いた分け方と同じです。
陰部など人に触られたくない所は、タオルを掛けたまま本人に洗ってもらいます。介助する人が触れるときは、どこを洗うかを先に伝えてから手を出します。
手が上がりにくくなって背中に届かないなら、柄の付いたボディブラシを使うと、本人が座ったまま洗える範囲が広がることがあります。合うかどうかは、肩や腕の動きによります。泡で出るボディソープなら、タオルで泡立てる手間が一つ減ります。この記事で取り上げた物は比較表にあります。
湯船に入る・出る|湯温は41度以下、湯につかるのは10分まで
温度と時間の目安
消費者庁は、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安として示しています(コラムVol.12と、2020年11月19日の注意喚起のどちらにも同じ記載があります)。2025年12月に出た注意喚起は、熱いお湯での入浴や長時間の入浴を避け、湯温や入浴時間を温度計やタイマーで「見える化」することを挙げています。
お湯の温度は、湯温計で測るか、介助する人の手で確かめてから入ってもらいます。持病や服薬がある方は、湯温と時間をこの目安より控えめにしたほうがよいかを、かかりつけ医に確かめてください。
本人が湯につかっている間、介助する人は浴室を離れません。どうしても離れるときは、声をかけてから離れます。一人で入る段階の見守りで何分おきに声をかけるかは、国の資料に基準がありません。消費者庁は「同居者はこまめに声掛けをして様子を確認しましょう」としていて、東京都健康長寿医療センターは5分ごとの声かけを挙げています。見守りの段取りは「親が一人でお風呂に入るのが心配」に書いています。
入る・出るの動き
浴槽をまたぐのが不安なら、浴槽の縁にかけた入浴台(バスボード)に座ってから、片足ずつ入れる方法があります。台や浴槽用の手すりの選び方と、家の浴槽の測り方は「浴槽をまたげない方に」を見てください。通所系サービス向けの解説書は、湯の浮力を使って浴槽の出入りを介助する方法も示しています。施設の浴槽と入浴台を前提にした手順なので、家でそのとおりにできるかは専門職に確かめてください。
出るときは、急に立ち上がらないようにします。消費者庁も、浴槽から急に立ち上がらないよう呼びかけています。介助する人は本人を引き上げようとせず、手すりや台に体重を預けてもらいます。
上がった後|拭く・着る・水分・しばらく様子を見る
浴室を出たら、脱衣所の椅子に座ってもらい、バスタオルで体を拭きます。拭いている間もタオルを体に掛けておき、本人が拭ける所は本人に任せます。着替えも座ったままです。着る順に重ねておいた服を、一枚ずつ渡します。
上がったら、水分をとってもらいます。消費者庁は入浴前と入浴中の水分補給を挙げていて、厚生労働省の高齢者向け熱中症対策のリーフレットには、入浴前後の水分補給が載っています。飲む量の考え方と、飲みたがらないときの工夫は「親が水を飲まない」で取り上げています。
上がった後もしばらくは様子を見ます。東京都健康長寿医療センターは、出浴後しばらくしてから意識を失う場合もあり注意が必要だと書いています。上がってすぐに一人にせず、顔色や受け答えがいつもどおりかを見てから離れます。
途中で具合が悪くなったら|湯を抜く・人を呼ぶ・119番
呼びかけへの反応が鈍い、ぐったりしている、意識がおかしい。そんなときは、まず浴槽の湯を抜き、大きな声で人を呼んで、ためらわずに119番に電話します。消費者庁は、浴槽内で意識がもうろうとしたら気を失う前に湯を抜くよう呼びかけていて、浴槽でぐったりしている人を見つけたら、まず湯を抜いてから救助するよう案内しています。その後の手順(沈まないようにする、反応と呼吸を確かめる、胸骨圧迫など)は、政府広報オンラインのコラムの順番どおりに、「親が一人でお風呂に入るのが心配」の“浴槽で様子がおかしいとき”の章に書いています。介助を始める前に、一度読んでおいてください。
意識ははっきりしていて、浴槽から立ち上がれないだけ、というときに湯を抜くか残すかは、公的な資料に一般的な指示が見つかりませんでした。この記事ではどちらとも書きません。家族一人で抱え上げようとせず、家にいる人を呼んでください。浴槽から立ち上がれないことが何度も続くなら、ケアマネジャーに相談して、入浴台・浴槽台など出入りの方法を見直します。道具の選び方は「浴槽をまたげない方に」にあります。立てないときの対応は本人の体の状態で変わるので、ケアマネジャーや訪問看護に相談してください。
意識ははっきりしているものの、救急車を呼ぶか迷う、という場面もあります。消防庁は救急安心センター事業(#7119)を、「救急車を呼んだほうがいいのか」「今すぐ病院に行ったほうがいいのか」など判断に迷った際の相談窓口と説明しています。消防庁のページによると、#7119を実施している地域は42です(2026年10月25日参照)。全国どこでも使えるわけではありません。親が住む地域で使えるかを、先に確かめておいてください。意識や呼吸がおかしいときは、#7119ではなく119番です。
介助する側の負担を減らす|腰・服装と、家族だけで難しくなったとき
浴室設備メーカーLIXILが2025年3〜4月に行ったインターネット調査(家族に要介護者がいる20〜70代の314人)では、入浴介助の負担として「浴室内のスペースが限られていて、介助者が無理な姿勢になり辛い」を選んだ人が43.3%でした。同じ調査で、入浴介助のときに危なかった経験として最も多かったのは「浴槽から立ち上がれなくなった/立ち上がらせるのに苦労した」(36.9%)です。企業が行った調査で、国の統計ではありません。
腰を曲げ続けない・一人で抱え上げない
通所系サービス向けの解説書には、介助する人が床に立ったまま腰を曲げて介助すると「腰も痛めますし、滑りますので」と書かれていて、入浴台がある場合は台に膝をついて本人に近づく例が載っています。
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」(平成25年改訂)は、介護の職場について、全介助が必要な方の入浴・移乗・排泄の介助にはリフトなどを積極的に使い、原則として人力による抱え上げはさせない、という考え方を示しています。職場で働く介護職員を守るための指針で、家族の介護の決まりではありません。それでも、人を抱え上げる作業が介護の現場で避けるべきものとされていることは、家族の介助でも参考になります。
家の浴室は狭く、資料のとおりの姿勢をとれないこともあります。毎回無理な姿勢になっていると感じたら、ケアマネジャーに「浴室で無理な姿勢になる」と具体的に伝えてください。道具を足すか、介助の一部を外のサービスに任せるかを一緒に考えてもらえます。
濡れても動ける服装
浴室で介助すると、シャワーのしぶきや本人の体から、介助する人の服も濡れます。濡れた服のまま続けると、終わったあとに自分の着替えも要ります。防水のエプロンを着ておくと、濡れる範囲を減らせます。頭からかぶる膝丈の物と、長袖で丈の長いガウン型があり、この記事では膝丈の物を比較表に入れました。足元も濡れた床の上なので、床の滑りへの対策は「浴室の床の滑り止め」を見てください。
家族だけでは難しくなったら
浴槽から出せない、介助する人が腰を痛めた、本人が家族の介助を嫌がる。こうしたときは、家族だけで続けずに外のサービスを考えます。デイサービス・デイケアの入浴、浴槽ごと来てもらう訪問入浴、ヘルパーが自宅の浴室で手伝う訪問介護の違いと、費用の調べ方は「親の入浴介助が家族では難しくなったら」で比べています。まずケアマネジャー(まだいなければ地域包括支援センター)に相談してください。
比較表と、取り上げた3つの道具
介助する人が着る物、本人が自分で洗うための物、洗う手間を減らす物から1つずつ選びました。寸法・重さ・素材は楽天の各販売ページの表記です。編集部は実物を試しておらず、点数付けもしていません。
| 商品 | 使う人と場面 | 大きさ・重さ・素材 | 販売ページにある特徴 | 買う前に確かめる点 | 楽天のレビュー(件数・平均) | 楽天の価格(送料込みの合計/2026年10月25日参照) |
フットマーク パッとつけられる入浴介護エプロン M-L(型番403310) | 介助する人が着る | M-L:裾幅120×丈98cm・175g 表ポリエステル100%(撥水)・裏ポリウレタン100%(防水) | 頭からかぶる膝丈の1枚生地 洗濯機で洗える(弱・40℃) | サイズ(M-L/L-LL)と型番403310 長袖のガウン型は型番403306の別商品 | 2件・平均5 件数が少ない・検索一覧の表示 | 合計3,800円 商品3,800円・送料込み/ウェルビー介護用品楽天市場店 |
マーナ ボディブラシ やわらかめ(B713) | 本人が座ったまま自分で洗う | 約W7.4×D35.7×H4.6cm・約110g 柄ポリプロピレン・ブラシナイロン | カーブした柄で背中に届きやすい 抗菌剤入り・介護用ではない一般の商品 | 全長約35.7cm 本人が座ったまま背中のどこまで届くか | 20件・平均4.70 商品ページの表示 | 合計1,628円 商品1,628円・送料無料/くらしのもり |
花王 キュレル 薬用 泡ボディウォッシュ 本体480mL | 洗う人(本人・介助する人) | 480mL 医薬部外品 | 泡で出る 弱酸性・無香料・無着色・アルコールフリー | 本体か、つめかえ用か 肌に合うか気になるなら、かかりつけ医か薬剤師に | 9件・平均4.89 検索一覧の表示 | 合計1,588円 商品998円+送料590円/ツルハドラッグ |
①介助する人が着る
🦺
濡れながら介助する人に:フットマーク「パッとつけられる入浴介護エプロン」M-L(型番403310)
3,800円・送料込み(楽天のウェルビー介護用品楽天市場店・2026年10月25日参照。店と時期で変わります)
向いている方- 浴室で介助するたびに服が濡れて、着替えている
- かぶるだけで着られる形がよい
気になる点- 楽天のレビューは2件と少ない
- 同じ型番でも店によって価格が違う
フットマークの入浴介助用のエプロンで、楽天のウェルビー介護用品楽天市場店の販売ページでは、頭からかぶって着る膝丈の1枚生地です。M-Lは裾幅120×丈98cm・175g、L-LLは裾幅130×丈104cm・190gで、表側はポリエステル100%(撥水)、裏側はポリウレタン100%(防水)、洗濯機で洗えます(弱・40℃)。防水のフィルムを内側にして、介助される人に触れる側がひやっとしにくいようにしている、と店のページに書かれています。長袖で丈の長いガウン型は別の商品(型番403306)で、同じ店の販売ページでは丈125cm(身長の目安約150cm)・135cm(約160cm)・150cm(約170cm)の3サイズ、4,500〜5,800円(サイズと色で違う・送料込み、同日参照)です。型番が違うと形も価格も違うので、購入前に型番を確かめてください。
楽天で見る
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②本人が自分で洗う
🧽
座ったまま自分で背中を洗いたい方に:マーナ「ボディブラシ やわらかめ」B713
1,628円・送料無料(楽天のくらしのもり・2026年10月25日参照。店と時期で変わります)
向いている方- 座ったまま、自分で背中を洗いたい
- 介助する人の手を借りる所を少しでも減らしたい
気になる点- 介護用の長い柄の商品ではない(全長約35.7cm)
- 肩や腕が上がりにくいと、届かない所が残ることがある
マーナの一般向けのボディブラシで、介護用として作られた商品ではありません。楽天のくらしのもりの販売ページでは、大きさ約W7.4×D35.7×H4.6cm、重さ約110g、柄はポリプロピレン、ブラシはナイロンで、抗菌剤入りです。柄の先端には滑り落ちにくくするための突起が付いていて、カーブした柄で背中に届きやすい、と販売店は説明しています。楽天のレビューは20件・平均4.70でした(商品ページの表示、2026年10月25日)。柄がもう少し長い物では、インテリアパレットの「ボディブラシ ボディケアブラシ」(商品番号396689・全長約40cm・約190g)もあり、楽天のインテリアパレットで3,300円+送料490円、レビューの表示はありません(同日参照)。
楽天で見る
Amazonで見る
③洗う手間を減らす
🫧
泡立てる手間を省きたい方に:花王「キュレル 薬用 泡ボディウォッシュ」本体480mL
998円+送料590円(合計1,588円)(楽天のツルハドラッグ・2026年10月25日参照。店と時期で変わります)
向いている方- タオルで泡立てる手順を省きたい
- 香りのないボディソープを使いたい
気になる点- この店では送料が別にかかる
- 同じ本体480mLでも、店によって価格と送料が違う
花王の「キュレル 薬用 泡ボディウォッシュ」の本体480mLで、医薬部外品です。泡で出るので、タオルやスポンジで泡立てる手間が要りません。楽天のツルハドラッグの販売ページでは、弱酸性・無香料・無着色・アルコールフリーと書かれています。肌に合うかは人によるので、肌の状態が気になる方は、かかりつけ医か薬剤師に相談してください。楽天のレビューは9件・平均4.89でした(検索一覧の表示、2026年10月25日)。つめかえ用も売られています。
楽天で見る
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介護保険で買える入浴用品との違い
この記事で比べた3つは、楽天で買う市販品として選んだものです。介護保険で購入費の一部が戻る「特定福祉用具販売」の入浴補助用具は、通知(平成12年 老企第34号)で、入浴用いす・浴槽用手すり・浴槽内いす・入浴台・浴室内すのこ・浴槽内すのこ・入浴用介助ベルトの7品目とされています。介助する人が着るエプロン、ボディブラシ、ボディソープは、この7品目に挙がっていないので、楽天などで市販品として買う物です。入浴用いすなど7品目の用具が介護保険の対象になるかは、親が住む市区町村の窓口で確かめてください。
シャワーチェアを介護保険で買うなら、通知は入浴用いすを「座面の高さがおおむね35cm以上のもの、またはリクライニング機能があるもの」としているので、座面の低い椅子は対象にならない場合があります。保険で買うときは、購入前にケアマネジャーか市区町村に確認してください。また、指定を受けた事業者から買う必要があります。文京区の案内では、福祉用具専門相談員から直接助言を受けられない通信販売・インターネット販売で買った物は対象外とされています。楽天などの通販で買う前に、親が住む市区町村で扱いを確認してください。
要支援・要介護の認定を受けていれば、償還払いの場合は、いったん全額を払い、あとで9割(所得により8割・7割)が介護保険から戻ります。同じ年度に購入できるのは10万円までです。市区町村によっては、最初から自己負担分だけを払う受領委任払いを選べることもあるので、払い方は親が住む市区町村の窓口で確認してください。浴室の介護保険の枠(購入・レンタル・住宅改修)の全体は、「親の入浴が心配になったら」の介護保険の章にまとめています。
浴室の介護保険の枠を見る
よくある質問
毎日入れないといけませんか?
体調が悪い日や、介助する人の都合がつかない日は、無理に入れず、体を拭く日にしてかまいません。何日おきに入ればよいかを示した公的な基準は、この記事を書くときに確かめた資料には見つかりませんでした。拭き方と髪の洗い方は「お風呂に入れなかった日の清拭とドライシャンプー」に書いています。肌の状態などで入浴の回数が気になるなら、かかりつけ医か訪問看護に相談してください。
異性の親の介助が気まずいです
本人も家族も抵抗があるのは、めずらしいことではありません。家族ができるのは、タオルを掛けたまま洗う、陰部など自分で洗える所は本人に任せる、またぐ・立ち上がる所を道具で支えて体に触れる場面を減らす、といった工夫です。訪問介護やデイサービスの入浴で職員の希望を伝えられるかは、事業所によって違います。ケアマネジャーに相談してください。工夫の詳細は「親の入浴が心配になったら」の介助の章で、サービスの違いは「親の入浴介助が家族では難しくなったら」で説明しています。
どのくらいの時間で済ませればいいですか?
入浴全体を何分で済ませるという公的な目安は、この記事の調査では見つかりませんでした。消費者庁が示しているのは、湯につかる時間を10分までにする目安です。湯温は41度以下が目安で、温度計とタイマーで確かめるよう呼びかけています。持病や服薬がある方は、湯温と時間をかかりつけ医に確かめてください。
親がお風呂を嫌がるときは?
寒い、面倒、転ぶのが怖い、裸を見られたくない、と理由はさまざまで、理由によってやることが変わります。理由ごとの切り分けは「親の入浴が心配になったら」の“入浴を嫌がるとき”の章で、外のサービスを使う場合に家族が気をつけることは「親の入浴介助が家族では難しくなったら」で説明しています。嫌がる状態が続くなら、ケアマネジャーに「入浴を嫌がる」と具体的に伝えて相談してください。
家族だけで手伝うのが無理になったら?
デイサービス・デイケアの入浴、浴槽ごと来てもらう訪問入浴、ヘルパーが自宅の浴室で手伝う訪問介護があります。違いと費用の調べ方は「親の入浴介助が家族では難しくなったら」にまとめています。まずケアマネジャー(まだいなければ地域包括支援センター)に、浴槽から出せない、介助する人の腰がつらい、といった困っていることを具体的に伝えて相談してください。
この記事の根拠とした資料(出典と参照日)