親の散歩・外出が減ったとき|出かけない理由の聞き方と、途中で休める杖・歩数計・反射材

理由を1つに絞ってから、道具・相談・行き先のどれで手を打つかを決める

PR本ページはプロモーション(広告)を含みます。楽天アフィリエイトのリンクを掲載しています。また、Amazonのアソシエイトとして、親ケアナビは適格販売により収入を得ています。製品の評価・順位は収益で変えていません。運営・選定方針

「去年までは毎朝歩いていたのに、最近は家にいることが多い」「散歩しなよと言っても、そのうちねで終わる」。親の外出が減ったことには、こうした場面で気づくことがあります(どちらも編集部が作った例です)。出かけなくなった理由は、途中で休む場所がない、膝が痛い、一度転んで怖くなった、トイレが心配、行く先がない、など人によって違い、理由が違えば打つ手も変わります。この記事は、離れて暮らす家族や同居の家族が、出かけない理由を本人と一緒に1つに絞り、理由ごとに次の一手を決めるためのものです。

道具で補える理由には、途中で座って休める杖椅子(ステッキチェア)、歩いた量を記録する歩数計、夕方の道で車から見えやすくする反射材を、メーカーの取扱説明書・公式ページと販売ページで確認できた範囲で紹介します。痛みや急な変化のように、道具より先に相談したほうがよい理由も分けて書きます。

編集部が製品を使って試した記事ではありません。価格は2026年10月28日に参照した表示で、変わることがあります。

先に結論

まず、なぜ出かけないのかを本人に聞いて、理由を1つに絞ります。「散歩しなよ」と勧める前に、「この前歩いたとき、どのあたりで疲れた?」「出かけるとき、何がいちばん面倒?」と、場面を具体的に聞いてみます(聞き方と理由の一覧)。

確かめる順番は、途中で休む場所、痛み、転ぶ怖さ、トイレ、出かける目的(行き先や一緒に行く人)です。

道具で補えるのは理由の一部です。「途中で休む場所がない」なら途中で座れる杖椅子やシルバーカーの座面、「夕方は車が怖い」なら反射材やライト、「どれだけ歩いたか分からない」なら歩数計が選択肢になります(道具の章)。痛み、急に歩けなくなった、気持ちの落ち込み、物忘れが理由なら、道具より先にかかりつけ医か地域包括支援センターに相談してください(相談の章)。

出かける目的は、地域の「通いの場」や体操教室で探せます。場所・頻度・費用は市区町村ごとに違うので、親が住む地域の地域包括支援センターで聞きます(目的の章)。 → 比較表と3つの道具へ

この記事で取り上げる道具3つ

3つは「途中で座って休む」「歩いた量を記録する」「車から見えやすくする」から1つずつ選びました。道具を渡せば出かけるようになる、というものではありません。理由が合うときに使う道具として、下の理由の一覧と合わせて読んでください。価格は楽天ボタンのリンク先の店の表示で、Amazonの価格はリンク先でご確認ください。Amazonの検索結果にはTa-Da Chairの別モデル(Series2など)も並ぶので、モデル名を確かめてください。③はメーカー名の表記がなく、Amazonで同じ商品を特定できないため、楽天のリンクだけを載せています。

親の外出が減ったと気づいたら

帰省や電話で「最近あまり出かけていない」と気づいたとき、それがフレイルのサインの一つかどうか、帰省したときにほかに見ておくところはどこかは、「親が弱ってきたかも(フレイル)」で説明しています。この記事で扱うのはその先、外出が減ったと分かったあとに、理由を聞いて手を打つところです。

最近つまずくことが増えた、足腰が弱ってきたと感じるなら、原因の切り分けと家でできる簡易チェックは「親が最近よくつまずく」にまとめています。雨の日や寒い日など、外に出られない日に家の中で体を動かす道具は「高齢の親に贈る室内運動グッズの選び方」で扱っています。

出かけない理由を切り分ける|本人への聞き方と理由の一覧

出かけなくなった理由は、本人もはっきり言葉にしていないことがあります。理由が違えば次の一手も変わるので、道具を買う前に、まず本人に聞いて理由を1つに絞ります。

責める聞き方にしない

「散歩しなよ」「歩かないと弱るよ」は、家族としては心配から出る言葉です。ただ、言われた側には責められたように聞こえることもあるため、この記事では、行動を勧める言葉より、具体的な場面を尋ねる聞き方を勧めます(編集部の考えです)。

一度で答えが出なくてもかまいません。電話のたびに一つずつ聞いていくと、「坂がきつい」「バス停のベンチがなくなった」のように、具体的な理由が出てくることがあります。心配から出た「外は危ないから出ないで」という家族の一言も、受け取り方によっては、外出を控える理由の一つになりうると編集部は考えています。止める言葉を使うときも、言い方には気をつけます。

理由の一覧|次の一手と、詳しく書いた記事

よく挙がる理由を9つに分けました。本人の答えに近いものを探して、右の列の一手から始めます。理由が2つ以上重なっていることもあるので、本人が「いちばん困る」と言ったものを先にします。

理由本人の言葉の例次の一手詳しく書いたところ
途中で休む場所がない・長く歩くと疲れる「途中で座るところがない」「帰りがしんどい」途中で座れる道具を考える。ベンチのある公園や店をコースに入れる杖椅子の章、「座れるシルバーカーの選び方」
足・膝・腰が痛い「膝が痛くて」「靴が当たる」痛みはかかりつけ医に相談する。靴が合っていないなら靴を見直す相談の章、「外出用の介護シューズの選び方」
転ぶのが怖い(一度転んだ)「この前つまずいて」「外で転んでから怖い」つまずく原因を切り分ける。杖や歩行器が今の状態に合っているかを確かめる「親が最近よくつまずく」、「杖・歩行器・車椅子の使い分け早見表」
トイレが心配「外でトイレに行きたくなったら困る」コース上のトイレの場所を一緒に確かめる。心配が強ければ尿もれ用品で備える「軽失禁パッドの選び方」、「尿もれパンツ(吸水パンツ)の選び方」
目的・行き先がない、一緒に行く人がいない「行くところがない」「一人で歩いてもつまらない」通いの場や体操教室を探す。家族と一緒に歩く日をつくる目的の章
車をやめた・坂やバス停が遠い「バス停まで遠い」「車がないとどこにも行けない」地域のバスや移動の支援を調べる「親に運転をやめてほしいとき」の移動手段の章
見えにくい・聞こえにくい「段差が見えにくい」「車の音が聞こえにくい」見え方・聞こえ方を確かめ、必要なら受診する「帰省時の親の聞こえ・見え方チェック」
気持ちの落ち込み・何をするのもおっくう「面倒で」「出かける気にならない」道具より先に相談する相談の章
暑さ・寒さ・日が短い「夕方はすぐ暗くなる」「寒いから」歩く時間帯を変える。暗くなる時間に歩くなら反射材やライトを付ける。雪の日は路面の対策をする反射材の章、「雪道・凍った道の転倒対策」

※「本人の言葉の例」は、理由ごとに想定される言い方を編集部が作った例です。特定の方の発言ではありません。

道具で補える理由|途中で休む・車から見えやすくする・歩いた量を記録する

一覧のうち、道具で補いやすいのは「途中で休む場所がない」「夕方や冬に暗い道を歩く」「どれだけ歩いたか分からない」の3つです。道具を渡せば出かけるようになる、というものではありません。「途中で休む場所がない」「長く歩くと疲れる」が理由なら、途中で座れる道具が選択肢のひとつになります。理由が痛みや急な変化なら、道具より先に相談の章を読んでください。

途中で座って休める杖椅子(ステッキチェア)

杖椅子は、ふだんは杖のように持って歩き、開くと小さな腰掛けになる道具です。楽天市場で「杖椅子」と検索すると、上位に出る商品だけでも価格は1,841円から24,750円まで開いていて、販売ページに書かれた耐荷重も60kgのものから150kgのものまで、商品ごとに2倍以上の開きがあります(2026年10月28日参照)。

ここでは、アロン化成のサイトに取扱説明書が載っている「Ta-Da Chair(ターダチェア)」の初代モデルを例に、取扱説明書に書かれている使い方の範囲を挙げます。その取扱説明書には、次のように書かれています。

販売ページの中には耐荷重を100kgと書いているものもありますが、版の違いかどうかは確認できていません。この記事では、アロン化成のサイトに載っている取扱説明書の80kgを目安として書いています。購入前に、その商品に付く取扱説明書で確かめてください。後継の「Series2」や「# 2 Pro」は別のモデルで、耐荷重などの数字が初代とは違います。買うときはモデル名を確かめてください。

何分まで座ってよいかの数字は、取扱説明書にはありません。一時的に座る用途の道具なので、長く休みたいときは公園のベンチや店の椅子を使う前提で、散歩のコースを決めます。杖椅子は、手を離しても立つ杖や、体重を預けて歩く道具とは別のものです。手を離しても倒れない杖がほしいなら「自立式の杖(4点杖)の選び方」を読んでください。

一般の杖について、東京都の商品テスト(2019年)は、立ち座りのときは歩くときより力がかかって折れやすいと注意し、取扱説明書で使う前の点検方法を確かめるよう勧めています。杖椅子の試験結果ではありませんが、杖椅子も座る・立つのたびに力がかかる道具です。出かける前に、脚・座面・つなぎ目にぐらつきや傷みがないかを見ておきます。また、NITE(製品評価技術基盤機構)は、レジャー用の折りたたみいすで、屋外に置いたままで劣化した座面が破れ、座った拍子に転ぶ事故に注意を呼びかけています。杖椅子も、直射日光や雨の当たる場所に置きっぱなしにしないようにします。

座れるシルバーカーという選択肢

買い物の荷物も運びたい、休むときにもう少し広い座面がほしい、という場合は、座面の付いたシルバーカーも選択肢です。座面の耐荷重や広さ、ブレーキの見きわめ方は「座れるシルバーカーの選び方」で説明しています。杖・歩行器・シルバーカーのどれが今の状態に合うかの全体像は「杖・歩行器・車椅子の使い分け早見表」にあります。

夕方・冬の散歩は反射材とライトで車から見えやすくする

冬は日が短く、夕方の散歩がそのまま暗い時間にかかります。警察庁の「薄暮時間帯における交通事故防止」のページは、令和3年から7年までの5年間の分析で、薄暮の時間帯の死亡事故は日の入りの時刻と重なる17時台から19時台に多く、事故の種類では自動車と歩行者の衝突が最も多いとしています。その衝突のうち横断中が約8割、横断歩道以外での発生が約7割です。

警察庁の「令和7年における交通事故の発生状況について」では、令和7年に歩行中に亡くなった方(第1・第2当事者として集計した数)は867人で、そのうち65歳以上は608人(70.1%)でした。この608人のうち、横断中が442人(72.7%)で、そのうち横断歩道以外を渡っていたのは283人(608人に占める割合は46.5%)です。横断歩道を使えば防げる、と言い切れる数字ではありません。ただ、散歩のコースを決めるとき、道路を渡る場所を本人と一緒に決めておく理由にはなります。

警察庁は薄暮の時間帯の対策として、歩行者には明るい色の服装と、靴・衣服・カバン・つえなどへの反射材やライトの着用を挙げています。警察庁の「反射材・ライト」のページには、反射材を付けた歩行者は、付けていない歩行者より2倍以上手前で見つけてもらえる「といわれています」と書かれています。実測値ではなく、警察庁が紹介している目安です。JAF(日本自動車連盟)が夜間の歩行者の見え方を調べたテストでは、反射材の付いた服装は、ヘッドライトが上向きでも下向きでも遠くから認識できた、という結果でした。決まった条件で行ったテストの結果で、どの道でも同じになるとは限りません。反射材を付ければ事故を防げる、とまでは言えませんが、車を運転する人から見つけてもらいやすくする工夫の一つです。

反射材の形は、肩から斜めにかけるたすき、手首や足首に巻くバンド、カバンや杖に付けるクリップやシールなどがあります。たすきは服の上からかけるだけなので、上着を替えても付け直しの手間が少なくて済みます。LEDで光るアームバンドは自分から光りますが、ボタン電池の交換や充電が要るので、細かい作業が苦手なら家族が替える日を決めておきます。通販の商品ページには「防水」とだけ書かれ、等級の記載がないものもあります。雪の日や凍った道を歩く場合の靴の滑り止めは「雪道・凍った道の転倒対策」で扱っています。

出典:警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」(npa.go.jp)、警察庁交通局「令和7年における交通事故の発生状況について」(令和8年2月26日/PDF)、警察庁「反射材・ライト」(npa.go.jp)、JAF「夜間走行時における歩行者の見え方」(jaf.or.jp)(いずれも2026年10月28日参照)。

歩数計で歩いた量を記録する

歩数計は、出かけるきっかけをつくる道具というより、どれだけ歩いたかを本人と家族が同じ数字で話せるようにする道具です。電話で「今日はどこまで行った?」と聞いたついでに歩数の話をすれば、責める言葉を使わずに外出の話ができます(聞き方は電話での声かけで)。

選ぶときは、表示の数字の大きさ、腰に付けるかポケットに入れるか、電池の種類と交換の手間を見ます。例として取り上げたシチズンの歩数計「TW310」は、メーカーの公式ページに、表示部の大きさ41×13.5mm、電池はCR2032を1個と書かれていて、「ズボンのうしろポケットには入れないでください」という注意もあります。重さや電池寿命などの仕様はTW310の紹介にまとめています。

歩数の目安は、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」に、高齢者向けの推奨として載っています。歩行かそれと同等以上の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上が目安)で、体力のある方は成人と同じ1日約8,000歩を目指す、という内容です。同じ推奨は、個人差に合わせてできることから始め、推奨量に届かなくても少しでも体を動かすことが大切だとしています。親の歩数が目安より少なくても、昨日より少し増えたかどうかを一緒に見るくらいにとどめます。持病や痛みがある方は、どのくらい歩いてよいかをかかりつけ医に相談してください。

出典:シチズン・システムズ「TW310」(citizen-systems.co.jp)、厚生労働省 健康日本21(第三次)推進専門委員会 資料3-1(令和6年3月11日/PDF)、厚生労働省 e-ヘルスネット「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 推奨シート:高齢者版」(kennet.mhlw.go.jp)(いずれも2026年10月28日参照)。

先に相談・受診したほうがいい理由

次のような理由で出かけなくなったときは、道具を選ぶ前に相談を先にします。ここに挙げたのは相談につなぐきっかけの例で、病気かどうかを家族が判断するためのものではありません。

地域包括支援センターは、高齢の方の暮らしや介護、健康の相談を受ける窓口で、市区町村が地域ごとに設けています。親が住む地域のセンターに家族から相談するときの進め方は、「親が弱ってきたかも(フレイル)」の相談先の章で説明しています。

出かける目的をつくる|通いの場・体操教室・家族と一緒に歩く日

「行くところがない」「一緒に行く人がいない」が理由なら、歩くことそのものより、出かける先をつくるほうが先です。

通いの場とは

厚生労働省の「通いの場」のサイトは、通いの場を、地域の住民同士が気軽に集い、一緒に活動内容を企画する、介護予防の拠点になる場所と説明しています。国の調査(令和6年度実施分)では、体操や趣味活動などを住民が主体的に行う場のうち、月1回以上の活動実績があるものを数えています。集計では、開催の頻度は「週1回以上」の場がいちばん多く、39.0%でした。

どこで、どのくらいの頻度で開かれ、費用がかかるか、誰が参加できるかは、市区町村ごとに違います。65歳以上なら要支援などの認定がなくても参加できる場合がありますが、条件は市区町村ごとに違います。探すときは、親が住む地域の地域包括支援センターか、市区町村の介護予防の窓口に「近くで参加できる通いの場や体操教室はありますか」と聞いてください。全国の箇所数や、参加している高齢者の割合は、「高齢の親に贈る室内運動グッズの選び方」に載せています。

体操の集まりのほかに、趣味活動や茶話会など、地域によって名前も中身もさまざまです。人と話す機会が減ると、口を動かす機会も減ることがあります。むせる・食べこぼすが気になってきたときの口の体操は、「親が最近むせる・食べこぼす」で扱っています。

出典:厚生労働省「はじめての方へ:『通いの場』って何?」(kayoinoba.mhlw.go.jp)、厚生労働省「介護予防・日常生活支援総合事業等(地域支援事業)の実施状況(令和6年度実施分)に関する調査結果(概要)」(PDF)(いずれも2026年10月28日参照)。

電話での声かけ|監視にならない聞き方

離れて暮らしていると、家族ができることの中心は電話です。外出を増やしてほしいときほど、数字や結果を問いただす聞き方は避けます。

歩数計の数字を毎日報告してもらうような使い方は、本人には見張られているように感じられることがあります。数字を家族に伝えるかどうか、どのくらいの間隔で話すかは、本人と相談して決めておきます。

比較表と、取り上げた3つ

役割が重ならないように、途中で座って休む・歩いた量を記録する・車から見えやすくする、の3つから1つずつ選びました。メーカーの取扱説明書・公式ページと販売ページの表示を編集部がまとめたもので、実際に使って比べたものではありません。価格は2026年10月28日に参照した楽天の販売店の表示(税込)で、変わることがあります。種類の違う3つの道具を並べた一覧なので、優劣を比べる表ではありません。「主な規格値」の列には、道具ごとに確かめておきたい数字を載せています。

道具役割価格
楽天・2026年10月28日参照
重さ主な規格値
出典の種類
主な注意
Ta-Da Chair(初代)
ターダチェア
途中で座って休む24,600円0.9kg
取扱説明書
最大使用者体重80kg・座面の高さ51cm
取扱説明書
一時的に座る用途。雪や凍結の地面・浴室・移動中の乗り物では使わない。杖の持ち手で体を支えて立ち座りしない
シチズン TW310
TW310-WH
歩いた量を記録する1,980円約18g
電池含む・公式ページ
CR2032を1個。電池寿命は約1年(1日平均約1万歩の場合)
公式ページ
ズボンのうしろポケットには入れない。歩数の精度は±5%
反射タスキ
バックル付き・PR-REF04
車から見えやすくする498円約63g
販売ページ
長さ約58〜110cmで調節・反射ベルトの幅約4cm
販売ページ
電池は使わない。反射性能の規格の記載は販売ページになし

※価格は楽天ボタンのリンク先の店の表示です。同じ商品でも店によって価格が違うことがあります。Amazonの価格はリンク先でご確認ください。

①途中で座って休む

散歩の途中で座る場所が少ない方に:Ta-Da Chair(ターダチェア)初代

24,600円(税込・楽天の販売店・2026年10月28日参照)。販売ページでは、杖の長さ82cm・85cm・88cmのサイズから選ぶ形です。

向いている方
  • 自分で歩けて、座った姿勢を保てる
  • 散歩の途中で少し座れれば、もう少し歩けそう
気になる点
  • 最大使用者体重は80kg(取扱説明書)
  • 一般の杖より重いと取扱説明書が注意している
  • 楽天で検索した杖椅子の中では価格が高い

杖として持って歩き、開くと腰掛けになる道具です。取扱説明書(アロン化成のサイトに掲載)では、重さ0.9kg、座面の高さ51cm、対象は「16歳以上で自立歩行でき、着座姿勢を保持できる方」です。椅子は一時的に座る用途で、何分まで座ってよいかの数字はありません。雪や凍結の地面、浴室、移動中の乗り物では使わず、杖の持ち手で体を支えて立ち上がったり腰掛けたりしないよう書かれています。脚のゴムは消耗品です。耐荷重は取扱説明書の80kgを目安にしてください(販売ページの100kgとは異なります)。Series2・# 2 Proは別モデルなので、注文時にモデル名を確かめてください。杖の長さの合わせ方は「杖の長さ・高さの目安は何cm?」で説明しています。

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②歩いた量を記録する

歩いた量を家族と同じ数字で話したい方に:シチズン 歩数計 TW310

1,980円(税込・楽天の販売店「シチズンヘルスケア公式店」の表示・TW310-WH・2026年10月28日参照)。メーカー希望小売価格はオープン価格です。

向いている方
  • 軽い歩数計を探している(質量約18g・電池含む、公式ページ)
  • ボタン電池の交換を本人か家族ができる
気になる点
  • ズボンのうしろポケットには入れられない
  • 歩数の精度は±5%で、数字は目安として見る

シチズン・システムズの公式ページに載っている仕様は、質量約18g(電池含む・ストラップ除く)、大きさ65×33×12mm、表示部の大きさ41×13.5mm、電池はCR2032を1個です。電池寿命は、メーカーによると1日平均約1万歩の場合で約1年、歩数の精度は±5%です。電池が切れたときに誰が替えるかを、渡す前に決めておくと止まったままになりにくくなります。

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③車から見えやすくする

夕方や冬の暗い時間に歩く方に:反射タスキ(バックル付き)

498円(税込・楽天の販売店・型番PR-REF04・2026年10月28日参照)。メーカー名の表記はありません。

向いている方
  • 日の入りの前後に散歩や買い物に出ることがある
  • 電池の交換や充電の手間を増やしたくない
気になる点
  • 反射性能の規格への適合は販売ページに書かれていない
  • 自分から光るわけではないので、明かりのない道ではライトと組み合わせる

服の上から肩に斜めにかける反射材です。販売ページの表示では、長さ約58〜110cm(伸縮)、反射ベルトの幅約4cm、重さ約63gで、バックルはプラスチック、ベルトはゴムです。警察庁は、薄暮の時間帯には靴・衣服・カバン・つえなどに反射材やライトを付けるよう呼びかけているので、たすきに加えて、杖やカバンにも小さな反射材を付けておく方法もあります。たすきを付けても事故を防げるとは限らないので、道路を渡る場所を決めておくこと、暗くなる前に帰る時間にすることと合わせて使います。

楽天で見る

途中で座る場所がないのが理由なら①、歩いた量を本人と一緒に見たいなら②、暗くなる時間に歩くことがあるなら③が候補です。どれも、本人が出かけない理由と合っているときだけ、使う意味がある道具です。杖・歩行器・シルバーカーなど、歩くための道具の記事は「歩行・移動の介護用品」の一覧から探せます。

介護保険は使える?

この記事で取り上げた杖椅子・歩数計・反射材は、介護保険の福祉用具の貸与(レンタル)と購入の種目名には出てきません。厚生労働省の通知(老企第34号、令和6年3月15日改正)の種目一覧で確認した範囲です。杖椅子が対象になるかどうかを名指しした国の資料は見つかりませんでした。杖椅子の購入を考えるときは、先に製品名を伝えて、担当のケアマネジャーか、親が住む市区町村の介護保険の窓口に確認してください。歩数計と反射材は、自費で買う物と考えておきます。

介護保険の「歩行補助つえ」は、同じ通知で種類が限られています。貸与の対象は、松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットホームクラッチ、多点杖です。令和6年4月からは、固定用スロープ、歩行器(歩行車を除く)、歩行補助つえの3種目について、福祉用具専門相談員やケアマネジャーから説明を受け、医師の所見なども踏まえたうえで、貸与と購入のどちらにするかを選ぶ仕組み(選択制)ができました。購入の対象になる歩行補助つえは、松葉づえを除いた4種類です。一般的なT字杖(一本杖)は、この一覧に入っていません。

一覧に入っている杖でも、実際に使えるかどうかは、ケアプランで必要と認められるかどうかによります。杖の貸与・購入の詳しい扱いは「杖・歩行器・車椅子の使い分け早見表」の介護保険の章で説明しています。まだ要介護認定を受けていない場合の進め方は、「親の介護は何から始める?」にまとめています。

出典:厚生労働省 老高発0315第6号「介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いについて」の一部改正(令和6年3月15日/PDF)、厚生労働省「福祉用具貸与と特定福祉用具販売の選択制について」(PDF)(いずれも2026年10月28日参照)。

介護保険の申請の流れを見る

よくある質問

散歩を勧めても嫌がるときは、どうすればいいですか?

勧める言葉を何度も重ねるより、出かけない理由を聞くほうを先にします。「どのあたりで疲れる?」「何がいちばん面倒?」と具体的な場面を聞くと、休む場所がない、膝が痛い、トイレが心配、といった理由が出てくることがあります。理由が分かれば、道具・相談・行き先のどれで手を打つかが決められます。帰省のときに一緒に歩く日をつくるのも一つの方法です。杖などの道具そのものを嫌がる場合の伝え方は「親が杖・手すり・車椅子を嫌がるとき」で説明しています。

1日何歩くらい歩けばいいですか?

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者は歩行かそれと同等以上の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上が目安)、体力のある方は成人と同じ1日約8,000歩を目指すとしています。あわせて、個人差に合わせてできることから始め、推奨量に届かなくても少しでも体を動かすことが大切だとしています。家族としては、目安に届いたかどうかより、昨日より少し増えたかどうかを本人と一緒に見るくらいにとどめます。持病や痛みがある方は、どのくらい歩いてよいかをかかりつけ医に相談してください。

杖椅子に長い時間座っても大丈夫ですか?

Ta-Da Chair(初代)の取扱説明書は、椅子を一時的に座る用途としていて、何分までという数値は示していません。座面が小さいので、座った姿勢を保てない方は使わないよう書かれています。長く休みたいときは、公園のベンチや店の椅子を使える場所をコースに入れておきます。ほかの杖椅子を使う場合も、座れる時間や体重の上限は、その製品の取扱説明書で確かめてください。

寒い時期の散歩で気をつけることは?

冬は日が短く、夕方の散歩が暗い時間にかかりやすくなります。警察庁は、薄暮の時間帯の死亡事故は17時台から19時台に多いとして、歩行者に明るい色の服装と、靴・衣服・カバン・つえなどへの反射材やライトを勧めています。暗くなる前に帰れる時間に歩く、反射材を付ける、道路を渡る場所を決めておく、の3つを本人と話しておきます。雪や凍った道では、Ta-Da Chairの取扱説明書は杖椅子を使わないよう書いています。路面の滑り止めは「雪道・凍った道の転倒対策」で扱っています。寒さで体調が心配な持病がある方は、冬の歩き方をかかりつけ医に相談してください。

一人で散歩に出ても大丈夫ですか?

一人で出かけてよいかどうかは、体の状態によって違うので、この記事では判断できません。家族ができるのは、出かけやすくする準備です。一緒に一度コースを歩いて、休める場所、トイレ、道路を渡る場所を確かめる、出かける前に行き先を誰かに伝える習慣をつくる、携帯電話を持って出る、などです。最近つまずくことが増えたなら「親が最近よくつまずく」で原因を切り分けてください。一人で出かけてよいか迷うときは、担当のケアマネジャーか、地域包括支援センターに相談してください。

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